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ただし急を要する方には第2・第4日曜日にて
個別対応も可能なこともあります。前日までにご相談ください。

足の痛み・腫れの中でも何故か仲間外れにされていた「膝」。

特別に分類分けされるのだから、また違った病理があるのだろう。

足とはどんな違いがあるのか、早速みてゆこう。

 

膝の痛みの原因になるものの一つ目は

 

気血両虚によるもの

膝に関わる肝、脾、腎のいづれか、あるいはいくつかの力が弱まることで発生する

他の病で力が弱まった所へ外邪が侵入し膝の痛みを引き起こす

特徴としては、他の病から早い段階で発生し、足の怠さが少しずつ現れてゆく。最終的な痛みは強くなはなく、歩ける程度である。

 

肝腎陰虚によるもの

上の気血両虚と似た症状がでるが、こちらの方が症状が重く、歩けなくなる事もある。

他の病の後になって発生する事があり、とても痩せている方に多い

 

 

湿熱阻滞によるもの

湿熱の邪が膝に溜まり、経脈を詰まらせる事で痛みが生じる。多湿な環境に身を置いた後に発生する事がある。

特徴的なのは膝に熱感を帯びる事。その他の症状としては、舌の苔が分厚く・黄色くなる、顔が脂っぽくなる。

 

寒湿阻滞によるもの

こちらは寒湿の邪が膝に溜まるもの

湿熱とは逆に膝に冷感を感じる。また、雨天に痛みが増す特徴がある。

舌の苔は白く厚くなり、顔も青白くなる。

 

膝の痛みの原因はまだまだある。次の記事にて紹介してゆこう。

 

スタッフ伊澤

関節の変形は、正常な形態の関節に改変が加わり、強張り、強直、奇形が発生し、関節運動に影響を及ぼすものを指す

 

主な原因としては

気滞血瘀、痰瘀痺阻、肝腎損虚などがある。

それぞれどんな特徴があるのかを見て行くと

 

気滞血瘀によるもの

関節に長い間外邪が留まったり、外部から傷害が加わる事によって関節に障害や変形を起こす。

関節変形の他には斬られたような痛みが発生し、舌は黒く、脈はじゅくじゅくした様になる。

 

痰瘀痺阻によるもの

生理物質が虚す事で邪を離すことが出来ず、瘀血や痰湿が関節に鬱滞する事で発生する。

症状としては

関節付近の変色(黒色)、激しい痛みが起こる、曲げ伸ばしが出来ない、舌は紫、脈は細くじゅくじゅくする、といった瘀滞の特徴的な物が現れる。

 

肝腎損虚によるもの

長患いによって肝腎を痛める事で発生する。

肝は筋を動かせなくなり、腎は骨を栄養できなくなる。関節は段々と変形、動かなくなって行く。

この段々と症状が現れる事が肝腎損虚の特徴的な症状である。

この他には

眩暈、耳鳴り、足腰の怠さ、火照り感や寝汗といった肝腎の虚で現れる症状も併発する。

 

この他にも、胎児の時に腎気が不足すると身体を形成する際に関節の変形が起こり、先天奇形となる。

 

 

伊澤

急とはこわばり、引き攣りのこと。指の関節がこわばって曲げられない事を手指急と言います。

 

この症状の主な原因は

血不足、血燥、寒滞経脈があげられます。

 

血不足によるもの

血の不足によって筋肉を栄養できない事で現れます。

血の不足は吐血、便秘、産後の出血などの出血が原因だったり、体質的に血が少ない場合などがあります。

症状の進行はゆっくりで、こわばりの前に痺れ感が現れる事が多いです。

随伴症状としては

眩暈、動悸、顔色が黄色くなるなどがあります。

 

血燥によるもの

こちらは発熱の後に発生する事が多く、熱により液体成分が減り、筋膜を潤せずに発生します。

灼熱感の後に出現し、皮膚の乾燥や痒み、口の渇き、便秘などが一緒に現れます。

 

寒滞経脈によるもの

寒さによって経脈の流れが阻まれ発生し、引き攣り、関節が曲がらないなどの症状が現れます。

その他に現れる症状で2つのタイプが存在し

腫れを伴って、寒さや多湿の環境で悪化するタイプ

慢性の疾患の最中に引き攣りが現れ、夜間に悪化するタイプがあります。

冷やすと悪化し、温めると楽になるという特徴が寒滞経脈では特徴的です。

 

 

伊澤

見出し

パーキンソン病は手舞足蹈という症状によく似ている。

手舞足蹈とは、自分でコントロールが出来ないような手足の震えが多岐に渡って起こる症状である。

症状が重くなると顔の引き攣り、瞬きが多くなる、舌が伸びてしまうなど、半身舞動と呼ばれる症状に変化する。

 

ではこの症状はどの様にして起こるのか?

主には

外感風邪、肝腎陰虚、気血両虚、肝鬱血虚、腎精不足、妊娠の影響の6つが挙げられる。

 

肝腎陰虚によるもの

長患いや発熱により陰液(液体成分)を消耗し、熱冷ましが出来ず血液が少なくなる為に筋肉に栄養が行き届かない為に発生する

手足や頭首の震えに加えて

身体の火照り、喉が乾きやすい眩暈や耳鳴り、視界が暗くなる、筋肉の痺れ、足腰の怠さ、尿の回数が増える、尿の色が濃くなる、顔が紅くなる、などがある

 

外感によるもの

風邪から起因する。悪寒や発熱、頭体の痛みなど風邪症状が現れた後で手足の震えが現れる。

 

腎精不足によるもの

腎精という身体の成長に関わる物質の不足が原因。先天的に不足していたり、幼少期の栄養不足などにより筋肉の栄養が不足して震えが現れる。

30歳〜40歳と比較的若い頃に現れる事が多い事も特徴。

その他の症状として

物忘れが酷い、ボーッとしてしまう、精神錯乱、足腰が怠い、耳鳴り、眩暈などが現れる

 

気血両虚によるもの

歳老いて発生するものが多い。

だんだんと震え症状が悪化し、やがて手足の震えに至る。

震え以外には

顔面蒼白、汗が止まりにくい、声が小さく弱くなる、眩暈、痺れ、唇や爪が白くなるなどが現れる。

 

肝鬱血虚によるもの

大きな感情の変化により肝の疏泄機能が失われ、同時に血虚に陥るもの。

強い怒りは気をつけ上げる為に気血を散布出来ず、筋肉の栄養不足から震えを起こす。

 

妊娠中に起こるもの

妊娠期間中に上記の肝腎陰虚や気血両虚になると筋肉の栄養不足が更に重たいものになり発生する。

 

初妊娠や妊娠前3ヶ月に起こる事があるが、妊娠が終わると発作はおさまる。

 

伊澤

この文を直訳すると「多くの病は痰から生まれる」となりますが、解説の文の内容的には「怪病は痰に属す」「百病は痰を兼ねる」と訳す方がしっくり来るような、、

どんな内容か解説致します。

 

「痰」とは体内で流れが悪

くなった水分を指します。

流れるべき水分が流れないことで身体に異常をきたします。

身体の水分が停滞する原因は食生活の乱れ、薬の影響、老い、長患いなどがありますが

痰の厄介なところは、現れる症状が多岐にわたることです。

嘔吐や胸やけ、風邪、咳や息苦しさ、排尿困難、めまいや浮腫、重たいものでは麻痺や精神疾患の原因になることもあります。

 

停滞が強いために治療期間も長くなりがちです。

 

意外な症状もあったかと思いますが、人の身体にとって水分が流れないことがどれだけ一大事なのか分かる名言でした。

"風者、百病之長也、至其変化、及他病也 "

(風なる者、百病の長なり、至って変化し、他の病に及ぶ) 

 この名言、一言で表すとしたら「風邪(かぜ)は万病の元」です。 

今回はこの風邪(かぜ)とはなんなのか、なぜ万病の元になるのかを解説してゆきたいと思います。

 西洋医学では風邪(かぜ)は細菌やウイルスによる感染症とされていますが 中医学が生まれたのは2000年以上も昔のこと。

 細菌もウイルスも,その概念すらない時期からある医学なので、風邪(かぜ)の考え方も異なります。

 ではどの様に考えているのか?

 中医学では、自然界には水の気や空気、風の気といった様々なものに気が宿り、人の身体に恩恵を与えているとしていました。

 その自然界の気が身体にとって良くない影響を及ぼした時、病が起こると考えたのですが 

 その中でも風の気が身体に悪さをした時に起こるのが風邪(かぜ)という病と考えられていたのです。

 (ちなみに、中医学では自然の気が悪さをすると「邪気」と呼ばれる様になるのですが、 風の邪気は「風邪」と書いて「ふうじゃ」と呼びます。「風邪」かぜを引き起こす「風邪」ふうじゃで同じ漢字を使います!) 

 本来であれば、自然の気が身体の中に入って悪さをしないように、人体の気が皮膚表面を覆ってバリアを作っています

 水の気や空気の気なんかは簡単に中に入ることはできません。 

 しかし、風の気はこのバリアを壊しやすい性質があるのです。 

 身体が元気であれば、バリアがしっかりしてますから壊される事はありませんが 

 元気でない時にヒュと吹く風に当たってしまうと 皮膚のバリアが壊され、そこから風の気が入ります。 

そして発熱などの風邪(かぜ)症状が現れていくのです。 

 さらに壊されたバリアから他の自然の気も中に入ってきて一緒に悪さをしだして症状が悪化します。 

それはどの自然の気が入ったかによって変わっていて、

 暖かい空気の気が入れば高熱になり易い 

冷たい空気の気だと酷い寒気がする 

水の気が入ると長引き易くなる 

などなど、それぞれの自然の気の特徴が現れてゆきます。 

こうして本格的な風邪(かぜ)症状となるのです。 

この後は自然の気を外に出せれば治る 

出せなければ症状が残ったり、更に悪化して違う症状が現れる

などのルートを辿ってゆきます。 

 改めて見てみますと 

風の気が他の自然の気と一緒に体内に入り 他の自然の気の特徴が有する病に変化してゆく。 

これが万病の元と言われる様になった所以なのです。 

 「元」というよりかは、他の自然の気を中に引き込む先導者の様な役回りのようですね。 

 スタッフ 伊澤

こんにちは、今年より研修生として勉強をさせて頂いている伊澤と申します。 

 「中医熟記」という中医学の名言が纏められた書籍があるのですが、この中から何か役立ちそうな名言を紹介・開設させて頂きます。

 初回である今回紹介する名言は 百病生于気也 怒則気上、喜則気緩、悲則気消、恐則気下、則気乱、思則気結 「多くの病は気から生じる。」という名言になります。

 日本の慣用句でも「病は気から。」というものがありますね 慣用句は「病気は気の持ちようで良くもなるし悪くもなる」という意味ですが、中医学では違う意味になります。 中医学での意味は 感情による気の不調により病気が生じる になります。 

感情の変化が病気の原因?と思いますが、名言の続きにその詳細が書かれています。

 ・怒則気上 これは「怒ると気が上る」と言っています。 怒っている人を想像してみてください。顔を真っ赤にしてカーッとなっていますよね。 頭に血が昇るなんて言いますが、正にその事です。 頭に気が上る事でカーッとなり、気には血を流す作用もある為に血も上って顔が赤くなります。 怒った後に頭痛や眩暈がする方がいるかもしれませんが これは上がった気が降りれなくなった時に現れる症状になります。 また、中医学において気を昇らせる作用は肝が担っており、 怒りによって起こるこれらの症状は肝の不調として捉える事もできます。 大昔から、怒ってる人を観察し感情と病は(症状)が関係していると結びつけたようです。 

 ・喜則気緩 では喜ぶとどうなるのか?一見良い感情に見えますが、、 喜ぶ時、嬉しい時は身体も気分も良くなると思いますが、これは喜びという感情により気の流れが良くなる為です。 適度な喜びは体にプラスなのですが、過度になると流れが良くなりすぎて気が緩んでしまいます。 集中力が切れるんです。 これは精神活動を担う心という臓腑に影響するともいえ、ひどい時には狂乱に至る事もあります。 

 ・悲則気消 悲しみになると、今度は気が消えてしまいます。 泣きながら嗚咽を漏らしたり胸が重くなったりしますね。 泣く、ため息を吐く等は気を多く消耗するため 泣きじゃくって疲れ果てる…というのは小さい頃に経験があるのではないでしょうか? また、嗚咽や胸周り等、呼吸器を担当する肺に影響を与えていると言うこともできます。

 ・恐則気下 これは怒りの反対で下に降ります。 恐れが強くて腰が抜けたり、失禁したりするのは気が下る為です。 また恐れは中医学で腎という臓腑に影響を与えるともいえ、 泌尿器や腰と、腎が関わりが深い為にこれらの症状が出るともいえます。

 ・則気乱 は驚くという意味で、驚くと気が乱れると言っています。 驚くと気が乱れて動悸がする…びっくりして息も上がって心臓がバクバクしていると考えたら想像に容易いですね。 恐とはなんとなく似ていますが、は想定外の驚きの事を指しているそうです。

思則気結 思は思い悩む事。思い悩むと気がうっ結すると言っています。 悩み事があると食欲が落ちたり、お腹が変に張ったり、下痢をしたり… これは気がうっ結する事で消化器を担当する脾に影響を与えており、 常に流れていなければならない消化器の流れが悪くなって起きています。 

 この様に、感情の変化は身体全体に影響を及ぼします。 逆にいえば、身体全体で感情を表しているとも言えますが 不調の原因となる事もあります。 もし強く怒る等、感情の変化があった時は その後に不調が起こらないか観察してみてください! 名言紹介でした!

スタッフ 伊澤

血圧調整のツボがあるらしい。その名も「血圧点(けつあつてん)」

場所●

第6・7頸椎棘突起の間で、左右に2寸のところ

→ランドマークを第7頸椎棘突起に置く。首を前に倒したときに一番出っ張っている部分が「第7頸椎棘突起である

第7頸椎棘突起の上の凹みを起点に指3本分外に向かったところが、「血圧点」である。

●効果●

高血圧・低血圧

針でなく灸でも効果があるとの記載があるために、血圧に不安がある方は千年灸などのセルフケアで使用してもらいたい。

スタッフ 杉本

◎参考文献◎

『鍼灸経穴辞典』:東洋学術出版

以前、「味がしない」という症状についての東洋医学的な解説を行った。

ツボには「定位=どこに効くか」・「定性=何に効くか」という特性が存在するが、「舌」オンリーで少し調べてみることにした。

舌に関する疾患としては、「味覚」を除けば

☆言語がスムーズに出ない(舌の動きが円滑に行えないため)

☆飲食物の飲み込みがうまくできない(嚥下動作に障害があるため)

☆できものが出来て痛い(炎症・栄養失調) などが考えられる。

●「舌」の穴性を有する4つのツボ●

中医書で調べてみたところ、「舌」を含むツボを4つみつけることができた。記載の多かったものから順に紹介していきたい。セルフケアの際にどうか役立ててほしい。

①廉泉(れんせん)


(ツボの場所)前頚部、前正中線上、喉頭隆起上方、舌骨の上方陥凹部

喉ぼとけの上の凹み

効果・・・『補益舌本』常用兪穴臨床発揮・『通利舌咽』鍼灸学・『開キョウ利候舌』中国灸療法・『利候舌』鍼灸兪穴学・『通利こう舌』百症鍼灸用穴指南

「通利」の記載の大きさから舌の動きが円滑でないケースで用いるのことが多いと考えられる。

「補益」からエネルギー・栄養不足タイプにも対応できるか。

②通里(つうり)

(ツボの場所)前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節横紋の上方1寸

小指側手首のシワから親指1本分下降する

効果・・・『通利こう舌』実用鍼灸学・『益舌絡』常用兪穴臨床発揮・『和舌和営』中国灸療法

→「益」「和営」などから栄養不足型に対応か。「通利」の記載から動きが円滑でない場合も用いられることが考えられる。

③関衝(かんしょう)

(ツボの場所)薬指・末節骨尺側・爪甲角から近位内方1分(指寸)、爪甲尺側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点→薬指の爪外側で爪の生え際あたり

効果・・・『消腫利舌』鍼灸学・『利こう舌』鍼灸兪穴学

「利」の記載があり舌の動きが円滑でないケースに用いるか。「消腫」の記載もあることから舌がむくんでしまい動きが円滑でない場合に特に効果があることが考えられる。

④あ門(あもん)


(ツボの場所)後頭部の中心線上にあり、生え際から上に指0.5本分

首のうしろ・生え際から上にのぼったときにあたる凹みの部分

効果・・・『利舌増音』百症鍼灸用穴指南

→「増音」の表記から、舌の動きが悪いタイプの言語障害に用いるのではないかと考える。

4つのツボを紹介しましたが、せんねん灸でのケアは「②通里」・「③関衝」がおすすめです。

「①廉泉」・「④あ門」については自身の指で押すなどをしてセルフケアに使っていただければと思います。

スタッフ 杉本

こんにちは!夜も過ごしやすくなってきたので、またランニングを再開して5kgは

痩せたいと思っている研修生の大久保です。夏に着れる服がありません・・・

さて、2020年の3月からさくら堂で研修をさせて頂いておりましたが、4月をもって

研修を終了する事となりました。

 ・・・嫌になったからでは無いですよ(笑)開業に向けての準備をする為です!

仕事との兼ね合いで研修に行ける曜日も限られてはいましたが、その中で治療に来られた

方々が優しく話しかけてくださり、楽しい時間を過ごすことができました。

また、お忙しい中無理を言って、研修を受け入れて頂きました金子先生をはじめ、杉本先生や

受付の金田さんにもこの場を借りてお礼申し上げます。

当初は「3年くらい真面目に勉強すれば金子先生の背中位は見えるかな」と考えていた中医学

ですが、5年経っても先生の背中どころか、どんどん遠ざかっていく程に奥が深い学問でした。

これからも沢山の方が元気になれるよう一生かけて勉強したいと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

私、杉本がさくら堂に勤めて丸2年が経過しようとしている。

2年目は本当に時間の経過があっという間に感じました。

1年目と比べてほとんど成長していないのでは?と少し焦り昨年同時期のブログを読んでみることに

…多少なりとも昨年の段階よりは成長しているみたいで安心をしている。

成長を感じないのは、努力が習慣になったからかもしれない。中医書で勉強するにも一から辞書を引くのではなく、辞書なしでも読めることが増えてきた。

治療も1年目は診察で頭いっぱいになり患者さんの顔を見る余裕もなかったが、自分自身もリラックスした状態で治療に臨むことができている。

自分の器量は何となく理解しているおり、コツコツ積み重ねることしかできないので習慣を大事にしていきたい。

昨年の段階でも「自信はまだまだ持てない」という表記がみられた。

そして「どうしたら皆自信をもって治療ができるのだろう?」というのが長らく自身が感じていることであった。

ただ3月に入り何となく気づきがあったので紹介したい。

1年目に担当した患者さんが再診のため多数来院してくださったのである。

常に最善の治療を尽くすように努力をしているものの、なかなかすべての治療で症状を改善できるわけではない。

ただ治療の中でのかかわりを含めて何かしらが届いた結果、再診につながったのではないかと考えている。臨床家としてこれ以上の喜びはないし素直にありがたい。

慢心することはいけないし、自信がなさ過ぎてもいけない。

経験年数を言い訳にして「勉強不足」で委縮してはいけない。知識を追い求めていくと結局は一生「勉強不足」なんだろうなぁと最近は感じている。

患者さんからいただいた経験を通じて正しく自信を身に着けていきたい。

たかが2年だがされど2年。

時間は有限であることを意識して患者さんに誠意を尽くせるよう精進していきたい。

来年はどのような記事を書いてるだろう笑 また1年後読み返したとき成長を感じられるように今年も頑張っていきたいです。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

久しぶりの完全オフで一日中事務作業をしながら甲子園を見ている研修生の大久保です。

プロ野球と比べると技術面や体力面では比較になりませんが、高校生らしいハツラツとしたプレイは

気持ちがいいですね!

さて、先週の日曜日に、夏から準備をしていたオープン講座が終わりました。金子先生をはじめ、

杉本先生や金田さんと、さくら堂スタッフの皆さんにご協力頂きながら何とか大きな問題も無く

終われたと思います。

講師のお二人の話しを聞いて気付いたのは、日々の治療や書籍を読んだ時の気付きを大切にし、

その気づきの点と点を繋げ理論を固めているように思えました。

まだまだ点が少ない私ですが、いつの日かその点が一気に繋がる日まで、地道に努力を続けようと

決意した日曜日となりました。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

こんにちは!研修生の大久保です。

3月は毎年恒例の三旗塾主催、中医オープン講座の月です。

今回は、香川県から松木先生が「腹診」について、山梨県からは保坂先生が

「逆子」についてオンラインで講義して下さいます。

20年も続いている歴史ある講座です。私も座長として当日は沢山の方が参加して

下さるよう。また、講義が滞りなく進むようあと二週間準備を頑張ります!

研修生 大久保昌哉

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こんにちは!この前放送された北京オリンピックの開会式を「これが国際大会の開会式だよぉ」

と呟きながら最後まで見ていた研修生の大久保です。言葉が分からなくても、何を伝えたいかが

凄く分かる良い式でした。

さて、マスク着用が義務付けられて息苦しい毎日だと思いますが、皆さんは呼吸を

意識していますでしょうか?私自身も治療やトレーニング指導に集中し過ぎると

時々息苦しくてマスクから鼻だけを出して呼吸を整えたりするのですが。

正しい呼吸は一分間に十五回以下が良い呼吸だと言われています。なので、一回の

呼吸は大体四秒以上が良いようですね。また、男性に多い胸式呼吸よりも吸った時に

お腹が膨らむ複式呼吸のほうが良いようです。

マスクが外せる場所では是非、清気(空気)をゆっくりといっぱい吸い込んで寒い冬を

健康的にお過ごしください。

研修生 大久保昌哉

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こんにちは!天気のいい日に調子に乗って洗濯物を干し過ぎてしまい、物干し竿を

曲げてしまった研修生の大久保です。幸い応急処置で何とかもちそうですが、

家にいる時は「たーけやー」の声を待っております。(悪いウワサもあるようですが…)

さて、寒い日が続きますが皆さんはお腹を温めていますか?

私は体質的に消化器系が冷えやすいのでこの時期はホッカイロをおへその上に貼るのですが、

先日ふと「おへその上以外に貼る場所って無いのかな?」と思い、調べてみました!

結論から言いますと、おへその下に貼るほうが効果的な方もいるようです。

おへその三寸下には“関元”という大事なツボがあります。また、比較的新しい中医書

ですが、『症状弁証与治療』には「小腹覚冷,往往属干腎及膀胱以及胞宮的病変;臍腹周囲

覚冷,大多属干脾和大、小腸的病変;大腹覚冷,多属脾胃病変」(おへその下の冷えは

腎、膀胱、子宮周囲の異常。おへそ周りは脾、大小腸の異常。おへその上は脾胃の異常)

と書いてあります。

上記はお腹の冷えでの論述ですが、腹診でもおへその下は“腎”や“膀胱”に該当するので、

おへその下を温めるのも養生には効果的だと思います。

ホッカイロを貼る場合は皮膚に直接貼らず、低温やけどにお気を付けください。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

あけましておめでとうございます!大河ドラマの最終回を二年連続で見逃してしまった

研修生の大久保です。最後の詰めが甘いですね(>_<)

さて、本日一月七日は『七草粥』の日ですね。古くは六世紀の中国の古典に記載されて

いたり、日本では鎌倉時代から江戸時代にかけて書かれた「御伽草子(おとぎぞうし)」

の物語の一つが風習になったりと、諸説あるようですが、現代では「お正月に酷使した

胃腸を休める」という説のほうがしっくりきますね。

今回はそんなお粥についてなのですが、皆さんはお米に対してどれ位の水を入れている

でしょうか?(私はもちろん適当です)実はお米に対する水の量で名称が変わるみたい

です。

五倍粥(全粥)   米1:水5

七倍粥(七分粥)  米1:水7

十倍粥(五分粥)  米1:水10

二十倍粥(三分粥) 米1:水20

〇分粥より〇倍粥のほうが想像しやすいですね。一般的に胃腸の負担を考えると七分粥

程度の水分量が良いとされているようです。もちろん「かなり胃腸が疲れているなぁ」

と思う方はそれ以上の水分量の方が負担は少なくなりますし、身体も温まると思います。

今夜の七草粥の参考にしてみてください!

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

こんにちは!大河ドラマの主人公が白髪になると「そろそろ年末かぁ」と思ってしまう

研修生の大久保です。

さて、寒くなると夜のトイレの回数が増えがちですよね。一般的に『夜間多尿』とは

夜間3回以上のトイレや一日の尿量1/4を超えるもの。重い場合は一日の半分以上の

量を夜に排出することをいうそうです。弁証は“腎陽虚”や“脾腎陽虚”となります。

「じゃあ私はそのどちらかなんだぁ」となりがちですが、ちょっとお待ちください!

もともと夜は陰陽バランスでいうと陰が強い時間帯です。寒い季節は特に強くなります。

暑い季節と変わらない水分量の食事を摂っていれば寝る時間になっても体外へ排出されて

いない可能性もあります。また、私たちの中にある“気”には身体を温める作用をあります

ので、気虚が強くなっている可能性もありますね。

まずは規則正しい生活で気を補い、食事の水分量に気をつけ、身体が冷えていそうなら腹巻き

などで身体を温めてみてはいかかでしょうか。それでも改善されない場合はそもそも夜間尿では

なく、不眠などが原因の場合もあります。長く夜間多尿でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

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さくら堂とは少し離れた話題となるのですが、金子院長が講師を務める「三旗塾婦人科研究会」。

2021年7月から開始し、月に1回の講義を開催しておりました。そして12月12日(日)に年内の講義を終了いたしました。

東洋医学的な子宮(ここでは卵巣も含む)のはたらきなどの総論からスタートし、今回は五臓六腑の失調によってどのような症状が見られるかなどの各論に展開していきました。

総勢25名のメンバーで研鑚を進めております。

わたくし杉本は事務局を務めております。参加者の皆さま・そして講師の院長に快適に講義時間を過ごしていただくよう努めているのですが、今回はマイクトラブルが生じてしまい反省…。

zoomって難しい。

反省を生かして来年はさらによい時間に出来るよう頑張っていきたいと思います!

(講義中の写真)


スタッフ 杉本

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こんにちは!研修生の大久保です。

さて、寒くなってくると鼻水も出てきますが、鼻がつまって息がしにくくなる方も少なくないと

思います。今回はそんな「鼻づまり」についてお話ししていきますあr。

中医学書では「鼻塞」や「鼻堵」と言われ(どう読むか調べたのですが、見当たりませんでした)

一般的には寒が原因で様々な経路から鼻に症状を出すようです。それではご自身が鼻づまりになった

時を思い出しながら症状を見ていきましょう!

1.風寒タイプ

 発作性で鼻水を伴う 悪寒発熱 無汗

 ※風邪のひき始めによくなるタイプですね。

2.風熱タイプ

 発作性の強い鼻づまり 黄色い鼻水や痰 頭痛

 ※風熱の邪や風寒の邪が体内に入り化熱することで発症します。

3.肺経鬱熱タイプ

 長く続く鼻づまり 黄色い鼻水 喉が渇く 便秘

 ※肺に熱が滞留し、津液を損傷した影響が呼吸器に出ます。

4.肝胆湿熱タイプ

 慢性的な鼻づまり 臭いのある濃い鼻水 口が粘っこい お腹が張る

 ※味付けの濃い食べ物やアルコール、湿邪による熱が鼻で悪さをします。

5.肺腎陰虚タイプ

 長く続く鼻づまり から咳 陰疼痛 声がれ

 ※体内の水分(津液)が損傷し、鼻に症状が現れる。

6.気滞血おタイプ

 慢性的な鼻づまり 嗅覚異常 鼻水は少ない

 ※外邪や内邪が身体に長く留まり、気血の流れが悪くなり鼻に症状が出る。

いかがだったでしょうか。今ではめっきり出なくなりましたが、週末によく仲の良い先輩と

飲みに行った次の日は鼻がつまっていた事を思い出し、4の肝胆湿熱が原因だなと納得が

いきました。

研修生 大久保昌哉

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こんにちは!新しく買った羽毛布団が暖かくて、なかなか布団から出られないので、

目覚ましをいつもより5分早めにセットする事にした研修生の大久保です。

この5分が幸せなひと時です。

さて、誰もが一度はなった事がある口内炎ですが昔の人も、もちろんあったようです。

現代では「口内炎」とひとくくりに言いますが、古来中国では症状の軽いものを「口瘡(こうそう)」

重いものを「口糜(こうび)」小児がなるものを「口疳(こうかん)」と呼んで区別していたようです。

1.脾胃熱タイプ

  飲食の乱れにより腹部の熱が口に上がって潰瘍や炎症を起こす。

2.陰虚タイプ

 心身のストレスや熱病後により津液が傷つき、陰陽バランスが崩れ虚火が生まれ口に症状が出る。

3.脾胃気虚タイプ

 疲労や慢性病、下痢などにより元気が消耗し、口内の栄養や防御が追い付かず炎症を起こす。

1と2は熱証で、2と3は虚証など、鑑別で選択に迷う場合は便の硬さやほてりなどの、

タイプ特有の症状をお聞きして最終判断をします。

ちなみに私は睡眠不足や疲れた時になる場合が多いので3の可能性が高いと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

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受付時間:9:30~18:30
休診日:水曜日・金曜日・日曜日・祝日

ただし急を要する方には第2・第4日曜日にて

個別対応も可能なこともあります。前日までにご相談ください。

不妊症や生理痛、陰部神経痛、腰痛、坐骨神経痛などでお悩みの方は神奈川県大和市のさくら堂治療へ。ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、五十肩、膝痛、寝違えなど、急性期の治療も対応します。

診療日※(予約優先)                              

 
10:00~12:00 受付
15:00~18:30 受付

休     

※このホームページは鍼灸治療のほか医学、歴史、地域、時事、感情の動き、院内の出来事などを読み物風として仕上げております。雑誌を読む感覚でお使いくだされば楽しいかと存じます ~スタッフ一同より~

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鍼灸さくら堂治療院

住所

〒242-0021
神奈川県大和市中央3-8-26
杉中央ビル1階

アクセス

相鉄線・小田急線大和駅相鉄口下車、徒歩6分。
駐車場駐車場完備。
瀬谷、三ツ境、相模大野、さがみ野、鶴間、南林間、桜ヶ丘、高座渋谷からもお近くです。

営業時間

9:30~18:30

定休日

水曜日・金曜日・日曜日・祝日

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