おりもの鍼灸治療

2020/5

◇症例◇

この症例は僕自身もかなり驚いた症例である。20数年来のおりものが1度の治療で消失したからである。

 

40代前半の女性、事務職。

ご本にははっきりは覚えてないというが、少なくとも20年来続くおりものであるらしい。

大量のおりもので下着が常に湿っている状態。

染色(黄染化)はそんなにない。

痛みはない。

軽度の筋腫あり。

※おりものは常に出ているものであるが、排卵期以外は少量であり、、乾いてしまうため、意識しないのが通常である

 

このケースの問題点はとにかく量が多いということ。

詳細は省くが腎陽不足による封蔵力の低下と弁証。

関元・中極の灸頭鍼を始め6~7穴くらいセレクト。

2日後から下着が濡れなくなったという。

通常は早くても2周期はかかるだろう。

 

帯下(おりもの)

R1,7/13

帯下(たいげ)

俗に言うオリモノのことです。。

帯下は女性の陰道の中から流出する粘り濃い液体であり正常時と比べ増えることをいう。

原因として気血の消耗、或いは湿熱(余分な水に熱を帯びている状態)が下り、女性器と関連する経脈、経絡の生理機能が一時的に落ちると起こることがある。帯下の色が白く量が多く、或いは色、質、においの異常あるいは腰のだるさや腹痛などの症状を伴う時は帯下病と呼ぶ。

 

タイプ別

実証(余剰型)

主症:帯下の量は多い、色は黄緑で膿のよう、または帯下の中に血が混ざっている、または混濁して米のとぎ汁ようで臭いがきつい

兼ねる症状:下腹部の痛み、陰部の痒み、口が苦い喉が乾く、小便は短く赤い

治療方針:清熱利湿(余分な熱を取り除き水はけをよくする)

 

虚証(不足型)

主症:帯下は薄く透明、量は多く色は白い、無臭、途切れることなく出続ける

兼ねる症状:食べる量は少なく便は緩い、精神疲労

治療方針:益腎健脾(腎と脾の機能を高める)固摂滞脈(留める力をつける)

 

実証の場合、感染症や炎症でみられる徴候でもあります。まずは病院で検査することが無難であるでしょう。それでも続くようであれば実証タイプの治療を行います。

 

虚証の場合、気の作用の固摂(留める力)や気化(飲食物を気血に転化する力)が落ちている状態になります。この場合、気を補いやすいツボを中心に組み立てていきます。

 

東洋医学でいう中焦から下焦、分かりやすく言えば消化・吸収・水分代謝・排泄の機能が落ちて陰道に影響を及ぼすと、このような症状もでるということになります。

帯下(おりもの)のツボ

 帯下病(おりもの)は根治しにくい疾患のひとつです。黄色く臭気があるケースなら感染症などを疑い、重い腰を上げて婦人科にも行くでしょう。

しかし、白いおりものが、多少増えてきたからといって婦人科を訪れる人は少ないようです。

 まずは大量のおりものは湿邪と捉えます。その後に色・量・粘調度などで寒熱を分けます。つぎに低温相や月経の期間、BBT上昇ライン、経血の粘膩性などに考慮し、湿熱下注、陰道湿熱、陽虚内寒、中気下陥などに分類します。

 また比較的に多い血オ併存のケースも考慮します。さらにある種のホルモン剤の投与で、帯下が増えるケースもあり得るので、その辺り考慮します。

 40歳の女性のケースでしたが、大量の白いおりものが10数年続いていました。このケースは非常に治りが良く、陽虚内寒証で治療を組み立て、2度でほぼ正常量に戻りました。これには僕もびっくりしました(+_+)
 今回は専門的過ぎてごめんなさい。  まずは陰陵泉水泉に千年灸をしてみて下さい。それでもアウトならご相談下さい。

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