〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階

営業時間
9:30~18:30
定休日
水曜日・金曜日・祝祭日・第1.3.5日曜日

2020/12

※言葉清く素直な者、これを木言という。人に用いられ福運に恵まれる。

〇木臓である肝を充実させましょう。具体的には自由でありたい心と社会規範の中で折り合いをつけることが肝要です。


※言葉が騒がしく愛想気なき者、これを火言という。心常に騒がしく用いられること少なし。

〇これはいつも不安を先取りする人。人は過去に生きるのではなく、未来におののくのでは無く、今を生きるのです。

※言葉重々しく胴から出る感じの者、これを土言という。人の世話をみること多く、涙もろい人なり。食うに困らず。

〇これは日本に多い、脾胃がやや弱い人の気質です。

※言葉さわやかで遠くに通る者、これを金言という。心正しく悲しみ憂いを共にする人なり。

〇肺の充実した人です。朝夕の深い深呼吸で肺を整えます。

※言葉清らかなで豊かでさわやかな者、これを水言という。身体丈夫にて少しのことにも驚く愛嬌者なり。

〇腎の充実した人す。裏技は毎日の四股ふみ


江戸の人相学の名著〜南北相法より〜


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2020/11

五臓の協調・規制関係における解釈は、五行論の相生、相剋を基本に歴代解釈されてきました。

五臓の関係論①を参照。

しかしそれだけではありません。

ひとつが気の方向性の問題です。

肝気は全身。

心気は全身。

脾気は上昇。

胃気は下降。

肺気は下降と内→外へ。

腎気は上昇と内→外へ、外→内へ。

となります。細かくするともう少し複雑になりますが、概ねこんな感じです

例えば肝気の全身へ気を送る働きは他蔵の気の運動のバックアップ機能というか補助機能の役目を担います。

ここがトラブルと心気が巡らず動悸があらわれやすい。

脾気は上昇せず、逆に下降に転じてしまい下しやすくなる。

胃気は下降せず、停滞するともたれ、逆行すると嘔吐しやすくなる。

肺気は下降せず、尿量が少なくなったり、逆行すると咳が出やすくなります。あるいは外へ排泄する力が弱まり呼吸が浅くなる。

腎気は上昇を失い、逆行すると頻尿があらわれたり、外に排出する力が弱まると逆に浮腫みや尿不利になります。また、内へ引き込む力が弱まると深い呼吸が出来なきなる、などなどの症状があらわれやすくなる。

よく肝の疏泄(気を促す力)が失調すると自律神経失調症のようになりやすい、と言われるのはこのような作用によるものなのですね。

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2020/11

古代中国人は内臓を五臓六腑にカテゴリー化して、その病理を研鑽する。

五臓はそれぞれ個性をもつ主役級の内臓。

六腑はおもに消化器系のそれぞれの部位を指す。

つまり六腑でいかに栄養物を消化吸収して、それを五臓がそれぞれの役割で運用するかということであろう。

銀行に喩えると一般の人から預金を集める業務が六腑の役目、そのお金を企業に貸し出すか?国債を買うか?はたまた個人の学資ローンや住宅ローンに回すのが五臓の役目ということだろう。

古代中国人の目の付け所の凄いのは、この五臓が独立した器官でありながらも、互いに連絡を取り合う関係だということに着目した点であろう。

つまり相互に依存しあっている点に気づいているところが凄いのだ

ではどのような依存関係があるのか?

当然ながら五臓のカテゴリー化は当時の先端科学である五行論の影響を受けたものであるから、相生、相克関係論に行きつく。

相生はAが正常だとBも正常に働くというスタンダードな関係。母子関係になぞらえる。

病理ならAが異常なら次はBが異常になるということにも繋がってゆく。また先にBが正常化を失えば、このベクトルは逆転しAの異常も起こりやすくなる。

A→B、B→Aということだ。

次は相克である。これは適度の規制というか監視関係である。

AはBを飛ばしてCを監視もしくは規制する関係にある。この監視力が強すぎるとCを萎縮させ、ある種の病理に至らせるということである。逆もある。CがAの監視力を凌駕する力を持ち始めると、今度はCがAを攻撃するようになる。逆恨み??

A→C、C→Aということだ。

時代が過ぎるとさらに詳細な五臓の気の動きがわかってくる。

すると気の動きというか動く方向から生理・病理を考えるようになる。

では、今日は疲れたので、また近いうちに②をupします。

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血の流れが停滞しておこる病態を血オと言います。

「運行がスムーズでない」・「脈から血が漏れ出て吸収されない」ことが発生原因であると前回説明しました。今回詳細について解説していきます。

運行がスムーズでない

血は脈の中を流れている。気(エネルギー物質)の力で運行し、気・津液(液体物質)とともに流れている。

このことから、①運搬する力の不足や停滞が生じること、②液体物質がベタベタ、③寒熱、④脈がカチカチなど血がスムーズに運行できなくなる原因として考えられる。

①気虚タイプ(推進の力低下)

血の運搬する役割を担う「心」と「肺」。これらの臓腑のエネルギーが不足することで血を運搬する力が弱まり血オが形成される。

気滞タイプ(運搬する力が滞ること)

全身の気の動きをコントロールする役割を担う「肝」。この「肝」の失調は運搬するエネルギーにも作用する(主に停滞)。運搬力が停滞することで血も滞り、血オが形成される。

③水湿過剰タイプ(水液物質ベタベタ)

血と一緒に脈内を走行している液体物質。これらがベタベタになってしまうと血の運行を一緒に阻害されてしまい、その結果として血オが形成される。

④冷えタイプ(血が固まる)

冷えは物質を固める作用を有している。液体が固体に変化するように、冷えにより血が固められることで、血オが形成される。

⑤熱タイプ(煎じ詰められる)

熱もまた血オ形成の一因と考えられる。茶を煮ることで成分を出し尽くすイメージか。

⑥陰虚(脈カチカチ)タイプ

 脈が硬く、運行ルートの狭くなってしまう。狭いルートを通ることは血のスムーズな運行が阻害されてしまい、血オの形成が生じると考えられる。

 

◆脈から血が漏れ出て吸収されない

脈中を流れている血が何かしらの原因により脈の外に漏れ出てしまう。漏れ出た血が吸収されないことにより血オが形成される。

血が脈の外に出る原因としては、①血を脈内にとどめるエネルギーの低下・②物理的圧力、が考えられる。

①気虚タイプ(脈内にとどめておくエネルギーの低下)

気の作用の一つとして、血が脈を流れる際に、脈外に漏れ出すことがないよう防ぐ働きを有する。 

五臓六腑の「脾」がこの働きを担い、失調することで各種出血症状が出現する。血が脈外に漏れ出ることで、血オが形成される。

②物理的圧力(外傷・打撲等)

外傷・打撲などの物理的圧力によって脈が損傷してしまう。その結果、脈外へと血が漏れ出てしまい、血オが形成される。

2回に分けて血オの形成ルートを解説させていただきました。

血オひとつとっても多くの原因が存在するのですね。

どうやったら悪くなるか、どうやったら楽になるかを確認しつつ原因を考えていきます。

(冷えたら悪化、温めると楽なのであれば④冷えタイプなど)

少し専門的な話になりましたが、自分の症状を把握する上での何かしらの力になればうれしいです。

詳しく知りたい方は、ぜひスタッフまで。

 

スタッフ 杉本

 

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2020/11

足の外果とアキレス腱の間に位置するのが崑崙穴。

数年前までは、実に使いえないツボ位置づけであった。

理由はかなりしっかり押し込まないと反応が見えないからで、私のような軽いタッチでツボの反応を探るタイプには使い勝手が悪かったということ。

あることがきっかけで、立った状態で触れて見た。

なるほどそういうことか

伏臥位でも立った状態に近い、つまり足首を90度位にした状態で探るとツボの反応がわかりやすい。

ツボの軟弱度など個々に違いがある、例えば気海と関元を比べたら関元がより軟弱なケースが圧倒的に多い。

つまりそれぞれの軟弱度合いにも個性があり、深さがあるということだろう。


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少し初学者向けの記事かもしれません。

刺痛・固定痛(固定性の痛み)」、「夜間痛(夜間に痛むこと)」。

これらは教科書上の血オ症状の特徴です。これさえ覚えていれば試験(血オについて)はパスすることができるでしょう。治療法を学ぶ東洋医学臨床論では「活血化オ」を選択すれば正解でしょう。

しかし臨床に出てみるとここまで単純でなく考えることがとても多いです(血オだけではないですが・・・)。

そこで以下、自分なりにまとめてみることとしました。

血オとは血の流れが停滞しておこる病態を指します。

1)運行がスムーズでないこと、2)脈内から血が漏れ出て吸収されないことが発生原因とされています。

各々考えられる原因として、

 

1)運行がスムーズでない

気虚タイプ(運搬する力の低下)・②気滞タイプ(運搬する力が滞ること)

水湿過剰タイプ(一緒に流れる水液物質がベタベタ)・④冷えタイプ(血を固めるイメージ)

タイプ(煎じ詰められるイメージ)、⑥脈カチカチタイプ

 

2)脈内から血が漏れ出て吸収されない

気虚タイプ(血を脈内にとどめるエネルギーの低下)・②外傷等の物理的圧迫

上記一例かと思われますが、書き出してみると血オ形成には多くのパターンが存在しますね。

血オのみに視点を当てるのか、血オ形成のもととなる原因もアプローチするのか、両方するとしたらウエイトはどのようにするのか・・・。臨床ではあれやこれやと頭を悩ましております。

長くなりそうですので、各タイプの解説は次回の記事で行いたいと思います。

興味のある方は次回もお付き合いいただければ幸いです。

 

スタッフ 杉本

 

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2020/11

肝の疏泄失調は大きく三要素を成因とする。

俗にいう精神的ストレスで起こるという。確かにそうではあるのだろうが・・・。
〇肝血消耗型:精神的ストレス肝血の消耗肝の中の気血のアンバランス肝の疏泄失調 ※落ち着かない、臆病、悲観的となり、社会との繋がりでは、言い訳が多い、取り越し苦労、依存性が高い、判断の先送りとなる。 〇肝気の消耗型:精神的ストレス肝気の消耗肝の中の気血のアンバランス肝の疏泄失調※晴れ晴れしない、テンションが上がらない、気力が出ないとなり、社会との繋がりでは疎外感、責任ある立場の回避などに動く。
〇肝気の過多型:精神的ストレス抑圧・我慢肝気の停滞≒肝の疏泄失調 ※自由奔放な私が屈折した形で表現される。イライラ、怒り、攻撃性が強くなる。社会との繋がりでは小言が多い、理屈ばかり、オレがオレがと我が強い。
肝の疏泄失調を起こしやすい人はプライドというか自尊心が総じて高い。相手の放った何気ない言葉にも直ぐに敏感に反応してしまうところがある。 傷つきやすいといっても良い。 また、自由奔放に憧れる心と社会規制を受け入れる心との葛藤が強いゆえのもがきが多くなる。 社会との折り合いをつけるのが下手なところがある。 この辺りの心情から上記3状態の中を揺れ動く。 相手を思う心を常に広げ、開放系の心を保たなければいけないのだ 何こともほどほどとかを意識しながら適度なガス抜きに心がけよう とかく眼が小さくなっては、小さなプライドに焼かれてしまうことになる。 胸に手を当てながら大きく息を吐いてください。 それでもダメならお越しやす

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2020/8

学生さんに尋ねるとわかったようでわかっていないのが、この「中医鍼灸」の定義です。

中国針を使うやつです。

気虚と血虚とか出てくるやつです。

ほとんどトンチンカンな答えしか返ってきません。

まぁ〜、教育専攻科も専攻科も五十歩百歩ですから無理もありません。

中医鍼灸の定義は弁証論治というシステム論を用いること。最後に出てくる治法に適う治療法を持つことの2つしかないでしょう。と僕は考えています。

腎気不足の腰痛だから腰に効く腎兪と委中では病理と配穴が合ってないでしょう

要するに中医学的生理(現代生理ではなく)から主訴の病理を割り出し、その後に治法を提出し、それに適う鍼灸治療を行うということです。

詳細な生理機序に地域性や個人的考えが反映され、また適する治療法や主病理を導くまでの手法には個人的相違が出ますので絶対的解などありません(これが流派を形成する一つの理由になる)が、すべてこの流れにあります。

ここを離れると中医鍼灸ではなく、この枠内に留まるならすべて中医鍼灸です。

たとえば中医生理観に則った弁証が要らないというなら中医鍼灸ではありません。

学生諸氏はこの当たり前のことを見落としがちです。

気を付けてねー

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2020/7

人体の気は5つ~6つの作用があるといわれています。

そのうちのひとつが防衛作用、つまり外敵の侵入を防ぐ働きです。

細菌、ウィルスに対する防御もこれです。

主に衛気という気の働きなのですが、一般にこの衛気を増やせばバリアー機能が高まり、感染を防げたりするわけです。これはコロナウイルスでも同じことがいえますね。

しかし衛気は量が適量あっても働きが悪いこともあるのです。

衛気の動きが悪い原因は何でしょう。

気滞か肝気鬱結です。

有り体に言えば日常生活では運動不足、同一姿勢が長すぎる、ストレス、楽しくない心情などです。

運動不足、長時間の同一姿勢 ⇒ 気滞を起こす。

精神的緊張、楽しくない ⇒ 肝気鬱結を起こす、となるわけです。

それゆえロックダウンなどは肝気鬱結を起こしやすくなり、解除後に感染拡大という現象に繋がることもないとはいえません(ロックダウン中はさすがに感染源を断つので減少しますが)。

とくに死んでもいいから自由を獲得したいという思いで現在の形を作ってきた国(アメリカ、フランスなど)はその思いが僕たち以上に強いものがあり、自由への規制は容易に肝気鬱結なると推察します。

命の守るためであっても自由が制限されることには強い心的抵抗をおぼえるのです。

くらべて「命あってのものだね」と考える私たちはそこまでの心理的抵抗はないでしょう。

この点では先人に感謝したいものですね。

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2020/6

昔「中医臨床」紙面で歴代の主治症から30穴解説しながら新たな穴性を模索したことがあった。

その時点では陰陵泉は利湿、健脾を主体としながらも補腎などもあったと記憶する。

この作業は属経および属絡、要穴としての役割を主軸に歴代の主治症を合わせ、穴性を割り出したものである。

しかし穴性の生みの親・羅兆先生は《瀉心》と仰せだ。

陰陵泉を心の実証に使うといわれているのである。

この使い方は今まで意識したことがなく、僕が意識できるのは水気凌心まで。

もう一度文献に当たるしかないだろう。

心火や心血オ阻に使えればかなり臨床の手が広がることになる。

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豊隆は足胃経のまん中なほどにある。

僕にとって良くわからないツボのひとつ。

だいたい豊隆のみどうして胆経側に寄るのかさえ謎。

ある書物に腎精不足の老人痴呆に使っていた。

先天の減少から腎精が枯渇し、結果腎気に転化できないケースでなぜ豊隆なのか????

痰熱の痴呆なら理解する。

歴代文献をみても実熱系の精神疾患には好んで使われるから。

どの文献の主治症を探しても、腎精不足を思わす痴呆は皆無。

わからん。

わからん時は想像力をFULL回転しか・・・ない。 

ここからは少しまとまってないのごちゃごちゃする。

スルーしてもらっても・・・

※ミスプリ???

それはないだろう(〃艸〃)ムフッ

※絡穴としての使い方はどうか?

豊隆なら表裏経の脾経に効くだろう。ただこの病態は先天の減少まで到達しているので、健脾的な使い方は時期を逸していると思う。

※絡穴は「慢性病に効く」はどうか?

確かに痴呆は慢性病だが・・・説得力に大いに欠ける。

楊甲山老師は鍼灸学(人民衛生出版社)の中で「寧心安神」という効能を挙げておられるので何かあるのだろうと思い、もう少し粘ってみる。

※かなり推定的だが、豊隆の実証の使い方のひとつは実熱性の精神疾患と先に述べた。

これをヒントに腎精不足から腎気虚になったものが陰虚に傾いたらどうか?

腎陰虚から虚火上炎して頭部のみ実熱様になっている時に使用する。

※もうひとつ。もっと推定的というか邪推レベルだが、豊隆の虚証の使い方のひとつに下半身の強度の痿証に使っている節がある。

太平聖恵方、黄帝明堂経に「四肢不収、身體怠墜、腿膝酸痛屈伸難」とある。

扁鵲神應針灸玉龍歌にも似たくだりがある。

これをいままで湿熱あたりからの急性の痿証と読んでいたが、腎精不足の進行した下半身~四肢症状と読み替えることも可能だろう。

この病理に連続性を感じないわけでもない。

ならば四神聡、神庭と組み合わせも合点が行くし、それを四関穴で強化しているのも理解する。

豊隆は虚熱が転じて頭部の実熱が織り交ざった痴呆か補助的に腎精不足を下半身か四肢からおぎなってゆくかという視点である。

※新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の《基礎中医学》の中に収まっています。    

2020/5

ちょっと難しいですがお付き合いください

我が国では医学用語から一般用語に転じたものが少なくない。

たとえば「元気」がそれ。

もともと根本的生命力を表す医学用語が一般用語に転じたものである。

××先輩と十年ぶりに会ったが元気そうだったよーという感じ。

これとほぼ同上の意味で用いるのが今回説明する腎精

××先輩と十年ぶりに会ったが腎精そうだったよーとは言わない。

この腎精は先天の精で作られ、後天の精により育てられる。

先天の精は生まれながらにもつものとされ、誕生のその瞬間から持っている生命力。つまり母胎ですでに獲得したもの。

後天の精は、その先天の精を育てるとあるので、成長過程を促すものの総体で大きくは飲食物を指す。

つまり先天の精で作られ、後天の精により育てられる腎精とは、有り体に言えば母胎から飛び出した瞬間の心身がその後成長そして老化、最終的には死という一連のプロセスの中で、最も最小単位の物質ということになる。

腎に貯蔵されているので腎精というが、本位はということである。

精は気血と共にからだ中の組織・器官にある。たとえ気血が十分でも精がないとその組織・器官は死んでしまうことになる。

気血は組織・器官の機能維持に必要な物質であるのに比べ、精はその生命維持に必要な物質ということになる。

腎に貯槽された腎精から転化し作られるのが腎気。

腎気を機能と実体と両面から見ると二つの顔が浮かんでくる。

腎気がさらに熱エネルギーに転化する際に必要なものが腎陽。

腎気が飲食物などから実体的な栄養を取り込むために必要なものが腎陰。

さらに腎精から種の保存に最も必要な生殖に関わる物質を生産する。

これを「生殖の精」という。そのまんまのネーミングだけど

男子の精子、女子の卵胞に相当する。

男子は8×2の16歳前後、女子は7×2の14歳前後で作られる。

これが男子は8の倍数理論、女子の7の倍数理論に繋がってゆく。

腎精が徐々に充実してこれくらいの年代で生殖の精を生産するまで成長したということだろう。

この辺りのことをよく理解して治療学上に応用できる専門家はまだまだ多くない。


湯液は生薬を組み合わせたもの、一般にいう漢方薬のことです。

薬膳は手に入る食材を中医学の考え方で組み合わせたお料理といったところでしょうか。

もちろん生薬を使用することもありますが、基本は私達が日頃食べている食品が主体です。

中医学版機能性食品といっても良いでしょう。

例えば体がほてる、顔が赤い、咽喉が渇き水分が欲しいとなれば、体温の高低(体温計測)を問わず、体に熱邪があると考えます。そこでこの人は熱証であると定義します。

漢方薬なら清熱薬、たとえば白虎湯などを、薬膳(食品)ならキュウリやトマトやスイカを食べようとなるわけです。

一見同じ方法論なので効果が同じように見えます。

しかし、この話には生薬と食品の本質的違いという視点が抜けています。

○生薬は薬効が高く、栄養価が低いという特徴があります。

○食品は逆に栄養価が高く、薬効が低いという特徴があります。

この特徴から生薬は薬として用い、食品は日頃から食べることができるわけです。

ちなみにこの中間に位置するのが薬味(やくみ)です。

では食品を薬的に用いるにはどうすればよいのでしょうか?

答えは量的増大、つまり薬効が低い分大量に食べなけばならないのです。

熱邪をさばくなら、自身の感覚ではキュウリなら10本、スイカなら大玉一個ぐらいは必要です。

我々鍼灸師が治療する際に、その論拠に置くものが《証》です。

これは現代医学の病名に当たる位置づけです。

実際の治療の流れは、まず体の状態を調べ(聴く、見る、触る)、西洋医学と異なる考え方のもと、証を確定し、そのに従い、治療法を決める。

そして実際に治療し、変化を確認して行く、という感じです(図1参照)。

●図1 症状ー診察(望診・聞診・問診・切診)ー証の確定ー治療方針の決定ー治療

これは現代医学と同じシステムです(図2参照)。

●図2 症状ー診察( 問診・各種検査 )ー病名の確定ー治療方針の決定ー治療

●我々が証を確定するのは病名を確定するのと同じ位置づけにあるという意味がお分かり頂けたと思います。

では証と病名は何か違うのでしょうか?

病名の確定を支える思想は、要素還元主義と原因追及です。

平たく言えば《分ける》です。

原因はどこにあるか?という視点から、分けて、分けてそして分けて行きます。

物理学や技術の発達があれば、さらに細分化します。最近の画像診断の技術の発達には敬服します。しいて言えばそれに統計論が入ります。××の数値は▲▲以上が普通でそれ以下は病気(普通ではない)という感じでしょうか。

証は原因と状態把握という二つの側面を有します。

東洋思想の元に発展した伝統医学は、常に《ずれ》を意識します。

個々の持つ平の状態(偏りのない理想状態)から、現時点ではどこがずれているかを考えるわけです。

気が足りないのか?血が足りないのか?

足りないのならどこの臓腑の気や血が足りないのか?

あるいは何かが停滞していないか?停滞しているならそれは水分か?血か?気か?また、外の湿気が体に影響し、気の停滞を起こしていないか?などなど・・・現状のずれに着目わけです。

体を大きな器と考え、ずれを見つけ、そのずれが他のずれを引き起こしていないかを検討しながら、バランスを整えて行こうとする。これが《証》という言葉に集約された伝統医学の思想と考えています。要は証とはずれのポイントを示した言葉なのです。

西洋医学と比べ、どちらが正しいとか優れているという問題ではありません。思想と視点の異なりがあるだけです。

R1.8/25

お疲れ様です。金澤です。

大体の方は夏休みが明けていつもの日常が戻って来たかと思います。

小さいお子さんがいらっしゃる方は夏休みが明けるまでもう少しな感じですかね?

パソコンの調子も戻って快適に入力できます( `ー´)ノ

前回、気圧の変化について書きました。

気圧の変化が影響する人としない人で何が違うのかを長くなったので書きませんでした(>_<)

今回は気圧の変化に影響する人の特徴(体質)について述べて参ります(なんか固いですね笑)

気圧の変化が身体に影響するメカニズムは東洋医学では概ね「風」によるものと考えます。

大体の方は気圧の変化で身体への影響は少なからずあります。影響なんかないよ!と仰る方は微細な変化に気づかないのだと思います。ただ少し伝え方を変えると、身体が外部環境に適応するので変化に気づけないと書いた方が良いかもしれません。

気づけないと書くと鈍感と感じていまいがちですが、身体が順応していると捉えて頂いた方がいいかもしれませんね。

東洋医学では自然界で起こることが人の身体でも起きることがあります。

風を起こしやすい環境・状態を書きます!

①熱や火

火や液体を熱すると上に熱が上がります。この時に上昇気流が発生して風を生じます。東洋医学でも熱や火などのが病態があると身体に風を起こしやすくなります。風を起こしやすい外環境であればなおさら症状が出やすくなります。

証は(東洋医学でいう病の本質)肝火上炎、肝陽上亢、痰熱、などになります。専門用語ですみません。熱タイプと括ります。

体質としては、首から上がのぼせやすい、顔がほてる、高い音の耳鳴り、目が赤いなど…

②乾燥

乾燥も風を生じやすくなります。乾燥地帯と湿地帯では乾燥している方が風が吹きます。湿度があると風は吹きにくいのです。乾燥しているから風が吹きやすいのか、風が吹きやすいから乾燥しているかは横にズラしますね。乾燥すると皮膚が痒くなどは風の代表的な症状になります。

身体の水分の保湿する力が落ちると乾燥が生じてきます。この乾燥が風を生じやすくします。

証は、陰虚、血虚などになります。陰や血は身体を潤し養う成分で、虚とは不足を表します。

症状としては長期睡眠不足、目の使用過多、ここ数年での体重減少が激しいなど…

直接、風の影響を受けるというよりも風が生じやすい体質を持っていることで、気圧の変化で症状が現れやすくなるということになります。

毎回分かり易く書こうと思うのですが難しくなってしまいますねー(>_<)

おしまい

R1,8/10

暑かれさまです!間違えました!お疲れ様です!

暑いので誤入力してしまいました(*_*;

今日からお盆休みに入られている方も多いのではないでしょうか?

そして台風がお盆中に直撃するみたいですね〜

今日のお題は「気圧による身体の変化」です

よく低気圧や台風が近づくと体調が悪くなるという方がいらっしゃいます。

気圧による体調の変化は多岐に渡りますが、代表的な例は頭痛、古傷が痛む、めまい、神経痛、関節痛などがあります。

東洋医学では、気圧の変化に由来する症状を概ね「風(ふう)」と捉えます。そして自然界で起こることは身体の中でも起こりうる理論が東洋医学にはあります。

一般的に風の特徴は

・上方(上半身や頭部)、表面(皮膚表面に近い)に症状を起こしやすい

・症状が移動しやすい

・動揺性を伴いやすい(めまい、ふらつき、けいれんなど)

一部省略しますが痛みであれば皮膚表面に近く、痛む部位は動きやすい、頭顔面部の症状であれば、めまい(動揺性)、頭痛であれば痛む部位が決まらないなどになります。

ちょっと話がズレてしまったのですが低気圧や台風の時に症状が現れやすいのは、

気圧は高い場所から低い所へ空気が流れます。この空気の流れが風になります。先ほど申し上げたように自然界で起こっていることが身体の中でも起こりやすい方がおられます。これが東洋医学からみた、気圧の変化による症状がでるメカニズムの一部なります。

症状がでる人と出ない人の差は何なの?と思われるかもしれませんね(+_+)

風が起こりやすい身体の状態があるかないかがポイントになってきます。

長くなってきたので、今回はこれで終わりにしたいと思います。

 HPの調子が悪いのか反応がとても悪いです(+_+)夏バテですかね?

H31,4/23

お疲れ様です。金澤です。

平成も残りわずかになりました…あまり実感がわかないのですがカルテや書類などに記入していくうちに元号が変わったことを実感できるのだと思います。元号が変わっても日常の生活には変わりないですね(^^)/

前回は風の特徴を書いてみましたが、おそらく???の嵐でしたと思います(;・∀・)

実際にどのような症状が多いか一部ピックアップします!

頭:めまい・頭痛・ふらつき

精神的:焦燥感・焦り・不安感・いらいら

身体:痺れ・痛み・かぜ・痒み・花粉症

中医病理に置き換えると他にも置き換えることができるのですが代表的な症状を挙げてみました。

自律神経の乱れや寒暖差の激しい時期、気圧の変動による症状などは風の影響や春の影響を受けているかもしれません。

おまけに

ツボにも風のつくものがあります。風池、風門、風府、秉風、翳風、風市など

これは前回、風の特徴で上半身に集まりやすい傾向と同様に風のつくツボも概ね上半身あることが多いのです!

自然界と身体をリンクさせてる医学の面白い特徴かもしれませんね(^^)/

これで風のお話は終わりにします。ありがとうございました!

H31,4/22

お疲れ様です。金澤です。

だいぶ日中は暖かく、いや暑くなってきましたね(>_<)

まだまだ夜は肌寒いので昼暑いからといって薄着ではなく羽織ものは常備した方がよいですね!

今回も風(ふう)についてのお話になります!

前回は季節、春夏秋冬で六気の変動・盛衰があり、春のこの時期は六気の風気が旺盛になる時期になります。身体に悪影響を起こすと風邪(ふうじゃ)という病理に変わると書きました。

この風邪の特徴をたとえ話と一緒に説明していきたいと思います!

①変化が早い

かぜをひく一歩手前で寒気、ゾクゾクとしたことがありませんか?

その数時間後には鼻水や発熱、だるさなどの症状が現れて、進行すれば翌日には高熱や咳などの症状が出現することなど病状の進行が早い特徴を持っている

②移動性がある

病変部位が変化する。痛み、痒み、発疹が移動する

この具体例は色んな症状があるので伝えるのが難しいですが、あちこち痒くなった経験は皆さんあると思います。

③上半身、皮膚を侵す

風邪の性質は軽いので頭部、顔面部などの上半身、表面部では皮膚に症状が現れやすい。

ビルの屋上と地面では風の吹く量は変わりませんか?変わっていますよね?変わっています!笑

ビルを人に例えると頭部側はビルの屋上、足側は地面とイメージするとわかりやすいですね。

④動揺する

動きを伴う症状が多い

めまいや痙攣、震えなどの症状。

風が吹くと木の枝や葉っぱが揺れ動くように、体内で動揺症状の象徴として風病理で表すことが多い

⑤他の邪気を先導する

風邪は単独で人体に侵入することは少なく、他の邪を伴い侵入することが多い。

風邪が「寒や湿や熱」などの邪を一緒に連れてくるのです。

寒・湿・熱邪たちに、あの人の所に遊び(侵入)に行こうぜー。侵入する人に有無を言わさず勝手に入ってくるのです。急にお邪魔しまーす。と入ってくるのです。困ったものです(;・∀・)

ざっと風の特徴を書いてみましたが意味分かりませんよね。こんな特徴があるんだなと思って頂けたらと思いますm(_ _)m

もう少し書きたいので見てくださっている方はもう少しお付き合いください(´-ω-`)

H31、4/18

お疲れ様です。金澤です。

治療院の扉の上には燕の巣があります!今現在は親鳥がせっせと巣の補修作業?をされてます(^^)/

今回のお題は”風”「ふう」と読みます!

東洋医学は人と自然との関係を重視する理論です。古代における自然観察で発展した医学の特徴であり人のあらゆる現象は、すべて自然環境の影響をうけているものであるとされています。

つまり自然界で起きる現象は体内でも起きるものと考えています。これを天人合一説と言います。

ここだけみれば何言ってんだって話ですよね。笑

怪しいとか思わないでくださいね!自然環境のせいで症状がでているのだーというわけではありません。病態把握や治療方針を決めていく中の考え方の一つと思っていただけたらと思いますm(_ _)m

自然界には風気・寒気・熱気・湿気・暑気・燥気と呼ばれる六気あり、六気は常に一定しているものではなく季節によって変化してくるといわれています。この六気は人間を含めて自然のなかで大切な気とされています。各季節に特性があり、春は風気(ふうき)が盛んになる時期であるのですが、人体に悪さをしやすい時期でもあります。

人体に悪さをした風の病理を風邪(ふうじゃ)と呼びます。風邪(かぜ)の語源はここからきているのでしょうか?調べたら書き加えます!

この風邪(ふうじゃ)について、これから分けて書いていきたいと思います!

今日はここまでにします!

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前回の続き

気の偏りや外邪の影響が外在化したものがツボの反応となると書きました。 

ただしツボの反応が身体の自覚として挙がってくるかは別の話になってきます。 

体質や症状が出てないツボの反応もあります。 

では、どのようにツボを見分けるかというと主訴から見た症状や症候(症状の組み合わせ)によって、どの経絡、経穴に反応が出やすいか見えてきます。 

この関連するツボの反応を鍼や灸で刺激することで臓腑の生理作用の失調や気の偏りを取り除いていきます。

もちろん辛い痛い所もツボの反応になることもあります。

肩が凝ったことでトントンすることや、お腹が痛いことでお腹をさする事など気の偏りを取り除こうという反応であったりもします。

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