2022/8
中国唐代の名著《備急千金要方》
遺尿方として
気海、大敦に組み合わせる記載があります。
この発想は現代中医医学にはあまり見られません。
気海は腎陽不足の尿漏れ、夜間尿などに常用しますが、大敦と組ませるとはチョット驚きです。
大敦は肝経の井穴(末端で爪の際)で、熱を取る、救急蘇生時に使うなどに使いますが、
これに灸をすると、また違った側面が見えてきます。
とくに三焦、とくに下焦(腎や膀胱の位置する場所)の気化作用に強化し、適切な排尿を促すようです。
ほかの古典でも淋証で使うものを散見します。
また補法を意識したお灸だと肝腎を温めるともあります。
追試する価値はかなりありそうです。
というか使っておりますが。。。。(* ´艸`)クスクス
※この記事は一定期間がすぎると頻尿、膀胱炎の項に収められています。