足というと骨盤より下部、いわゆる「下肢」を指す事もあるが、ここで言う足痛はくるぶしより下の「足」。
靴を履く足の痛みである。
足は、痛む場所によって名称が付く。
もし足の土踏まず辺りが痛ければ「足心痛」
足の甲であれば「足背痛」
指の辺りであれば「足趾痛」
踵の辺りの痛みは「足根痛」
原因によってはどれかのみに痛みが現れる事もあるため注意して見てゆこう。
風湿痺阻によるもの
風と湿が足の経絡を停滞させ、停滞した経絡は痛みや腫れ、変形を生じさせる。
雨が降ると痛みが増悪する傾向があり、足の他の手足にも関節痛や腫れ、曲げ伸ばしができないなどの症状が現れる。
寒湿凝滞によるもの
寒さによって経絡の滞りが現れたもの。
汗をかいたまま身体を冷やしたり、寒い場所にずっといるなどすると起きやすい。
湿は身体の下に溜まる性質があるので、足の痛みとして現れる事がある。
痛みとしては、脛の辺りに張る、思い、だるいといった痛みが現れ
夜間に痛みが増し、肌が白っぽくなる特徴がある。
風湿痺阻と寒湿凝滞は気血の流れが悪くする。これが長期化すると血瘀を形成したり熱を帯びる様になる。血瘀は流れなくなった血のこと。流れないと熱を持つ法則に則って熱化する。
幹部に血管が浮き出たり、青紫になったりすると血瘀に進展したサインだ
肝腎陰虚によるもの
肝は血を蓄え、筋肉を司り、腎は精を蓄え骨を司る。肝腎の力が衰えると骨や筋肉の能力が低下し痛みが発生する。
原因としては生まれつき不足していたり、激しく消耗する程の仕事や運動を行ったり、過度な性交渉を行うなどが挙げられる。
足が痛くてずっと立っていられない、足腰の怠さや眩暈目の点滅といった症状が同時に現れるのが特徴だ。
経絡の詰まりによる足の痛みでも、長期化するとやがて栄養不足つまりは肝腎陰虚に移行する。
スタッフ伊澤