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逆子治療について意識することは大きく2つ。

A胎児の動けるスページはあるか(母体の骨格・子宮の隙間など)

B胎児が動くパワーがあるか(よく胎動するか)

逆子を主訴として来院していただいた場合、今までの経過を含めてどうして逆子になってしまったのかを考察し、治療を進めていく。

 

東洋医学的な逆子形成の要因を考察したところ、大きく6パターンに分かれるかと思ったので以下、紹介していきたい。

①気滞タイプ

運動不足による母親の全身における循環の悪さ・骨格など物理的な構造により胎児の動きが妨げて胎動が妨げられることが原因。

(身体症状) 主に胸部・腹部の張り感 

 

②痰湿タイプ

子宮内の余剰な水分は胎児の動きを妨げる原因となり胎児は胎動をしにくい。羊水が胎児の動きをブロックするようなイメージ。

(身体症状) 身体の重だるさ·手足のむくみ·比較的ふくよかな体型・お腹の張りが顕著

 

③気血両虚タイプ

子宮内気血の不足により胎児にもエネルギー·栄養が不足しているためが胎動が行えない

 (身体症状) やせ細っている·日頃から胎動が少ない

 

④腎陰虚 タイプ

子宮の伸縮力がないために胎動を行えるスペースがなく胎児は動くことができない。

(身体症状) 比較的高齢·睡眠時間が若い時から短時間·虚熱が強いほど胎児の胎動は多い

 

⑤腎陽虚タイプ

子宮内が寒いために胎児は暖かさを求めて内臓方向へと頭を向ける

(特徴) 腹部に冷感を伴う·日頃からあまり胎動はない

 

⑥血瘀タイプ 

子宮が硬い。ゆえに胎児も動けない

(特徴)西洋医学的な診断名を伴うことが多い(子宮筋腫・内膜症などの既往あり) 

 

ご参考まで。

スタッフ杉本

 

自身が行なっている婦人科の勉強会にゲストをお招きして逆子について私見をお話ししてもらいました。

僕も気づいていない視点、再認識した点があり、大いに啓発されました。

 初産婦と経産婦では逆子の好発週数が微妙に違うこと。

子宮周囲の空間に対するアライメント評価が十分ではなかったこと。

自律神経のアンバランスによる子宮体部、頸部(体部と頸部は逆作用する)と伝統医学的の基本病理との繋がりが悪かったこと。

経産婦の仙腸関節の歪みを疎かにしていたこと

などが挙げられます。

 時々に別の視点を導入することの大事さを気付かされました。

 

体感の中心軸がかなり上の方にある40代の患者さんの話。

 1年以上かけてやっと妊娠に辿り着いたのですが、乳房の発育が週数よりかなり早い点が気になっていました。

辿り着いた結果は、重心点がさらに上方に移っている点に帰着しました。

こういう方は気血が上方で充実して、乳房の発育が早まったり、子宮上方にスペースが出来やすく、逆子になりやすい傾向が出ます。

 案の定28週目から逆子と判明されます。

婦人科医からまだまだ大丈夫だよー、と言われていましたが、重心点を調節しないと、逆子が戻りにくいという印象がありましたから、早速施術に取り掛かる予定でした。

 ゆっくり歩いて、転ばないでね、と言っていたのですが(重心点が上にあると転びやすい、転ばれて膝の複雑骨折で緊急入院。

2週早くわかっていればと申し訳なく、後悔しています。こういう思いはとても嫌なので、もっと研鑽しなければ感じた次第です。

 

 

 

胎位不正(逆子)について

逆子は中医学では「胎位不正」と言います。

 

妊娠後期に腹部にいる胎児が、正しい方向(頭が下)を向いていない状況を指します。

「臀位(頭が上)」・「横位(頭が横)」が一般的である。

早速であるが、中医学的な分類を解説していきたい。

気滞胎位不正

母親の全身症状における気のめぐりの悪さが原因となる。

胎児の動きは妨げて胎動を行いにくい状態となる。

胸部やお腹の張り感を全身症状として伴うことが多い。その他、身体の痩せ症状や呼吸が速いなどの症状を伴うことがある。

脾湿胎位不正

母親の身体に余分な水分が生じていることが原因となる。

余剰な水分は胎児の動きを妨げる原因となり、胎児は胎動を行いにくい状態となってしまう。

消化器の弱い方に多く見られる。比較的ふくよかな体型の方に多い。

身体の重だるさ・食欲不振・手足のむくみ・ハードワークできないなどの症状も見られる。

気血両虚型

母親の体内のエネルギーや栄養不足が原因。

胎児にもエネルギーや栄養が不足しているためが胎動が行いにくい状態である。

やせ細っており、声に力なく疲れやすいといった身体的な症状・特徴が見られる。

今回は代表的な3ケースについて解説させていただきました。

逆子については過去に掲載しました記事に治療事例を多数紹介しております。

よろしければそちらも併せてごらんくださいませ。

スタッフ 杉本

 

新着時期を過ぎると左サイドバー《逆子》に収められています。

妊娠中期以後の逆子に、足の小指の爪際(至陰)が効果的なのは結構知られている話です。
太平聖恵方(10世紀末)に張文仲の説として、横産で右至陰灸三壮(小麦大様)とあります。
その流れは、鍼灸資生経(1220年)、類経図翼・婦人病(1624年)、鍼灸大成・婦人門(1601年)と続きます。 
また神応経・婦人部(1425年)に難産に合谷、三陰交、太衝とあり、血を思わせる条文があります。これも歴代文献に散見します。
この至陰単独か、合谷+三陰交+太衝かが2大系統です。 我が国でも啓迪集・婦人門(曲直瀬道三、1574年)に至陰、大衝とある。
療治之大概集・婦人門(杉山和一、1682年)に三陰交・合谷・至陰とあります。
岡本一包も鍼灸聚英の説として至陰を紹介しています。
和漢三才図絵・懐妊胎孕(1712年)、鍼灸重宝記・妊娠(1718年)も右の至陰です。
(胎児に針を刺す)
面白いところでは鍼灸則(1767年)には、横産で手から出てきた胎児の手のひらに軽く刺す、とありました。
(昔の妊娠中期の逆子の文献がない)
逆子が出産時においてのみ記載されるのは、妊娠中期から胎児の頭が下を向くのが正常である、という認識がなかったためです。
1750年前後にアメリカの産科医ウイリアムスと、日本の産科医賀川玄悦により、この事実がほぼ同時に発見されました。それゆえ、それ以前の文献には妊娠中の逆子という認識はありません。
このように1000年近い歴史に洗われた至陰の灸です。試す価値はあると思います。
右側の至陰穴
から始めるの王道ですが、初めに指でギュッと押してみて胎児が動いた方から始めると良いでしょう。

H31,2/19

◇症例◇

お疲れ様です。金澤です 

最近の患者さんで31週目、逆子で治療に来ています

 概ね足の小指にある至陰穴に直接灸を行います。このツボを軸に配穴していきます。正直にいうと少し熱いです。この熱さが胎動を促します。 

そのお方の表情が険しい?神妙な顔?不安?な感じに見受けられました。あくまで主観ですが… 

初産で初めてに近い鍼灸治療は得体の知れないもの(笑)であり、しかも熱い灸(汗) 

そのような表情になってもおかしくはないですよね(>_<)

治療学上は変えることはしないが、喋らせるようにしながらも笑いをとるようにした。笑ってくれてヨカッタ。すべらなかった(;・∀・)

笑いが出るようになってから胎動がよく出てきてくれました。 

不安や緊張が少し解けたことで気機の通りが良くなったのでしょう。臍帯などの問題がなければ戻ってくれると思います。時間はまだありますが早めに戻ってくれたら安心ですね!

~院長より~

無事に戻ってくれました。良かったです。

お疲れ様です。金澤です。

最近、逆子の方が数名いらしています。

当院では年間で十数例診ることがありますが、治療方針を立てていくことが難しいのです。

本来、自覚症状や傾向性から身体の状態を分析して治療に入るのですが、逆子って自覚的な症状が少ないことが多いのです!

胎動を促す「至陰」というツボを基本軸に、胎児が動きやすいよう環境へアプローチしていきます。

中医学的分類

・気滞型

気の滞りが胎児の動きを妨げて、胎動しにくい状態。

気滞とは張っている感じが強い状態で、自覚症状としては上腹部の張り感や胸部の苦しさなどが指標。ただ初産だと比較できないところが難しいですね。

 ・痰飲型

余分な水分が凝集したことにより胎児の動きを妨げて、胎動しにくい状態。

主に痰飲形成としては消化器系から発展することが多いように思います。

食欲が強くなって太ってしまった場合や、胎児が大きくなり胃腸にかかる負担などが大きくなった場合など

 ・気血両虚型

胎動に必要な気血の量が少なくなったことで、胎動しにくい状態。

食べられない状態が続く、睡眠不足が続くなどによって、気血の消耗が出現すると起こりやすい。

 上記のような治療方針を取りながら、胎動しやすい環境を作っていきます。

ただ週数や前置胎盤、臍帯巻絡などによって戻らないこともあります。

おおよそ3回〜5回程度までは治療してもらうようにはしています。

ご参考までにどうぞ

〜院長より〜

なんといっても一番難治性の高いのは血オだろう。至陰の灸だけではおぼつかない。

痰湿もややこしい、少し動くけど、なかなか正常位にまで戻らない。豊隆でどこまで行けるのか目下検討中である。

お疲れ様です。金澤です。

関東も梅雨に入りましたね

当院では現在、数名の患者さんが逆子の治療でいらしています。

逆子の治療で来院するというより不妊治療からの継続、つまり妊娠、妊娠安定の中で逆子の問題が出でくるケースが多いのです。

一般的に30週前後で胎児は安定するといわれてますが、そうでないケースも多くみえます。

先日も逆子が治ったと報告を受けたのですが、また逆子に戻ってしまったと報告を受けました

胎児にとってお腹の中で居心地の良い所があるのでしょうかね?

お腹の中で元気なのであれば、生まれたらもっと元気かもしれませんね。

楽しみです

〜院長より〜

何回もなる方がまれーにいます。腎虚からの気血両虚に多いですね。正常位に固定する力が少ない方と解釈してください。肝気鬱もこの傾向を持つことがあります(後は胎児側の気鬱もありますが一般的にこれは言いません)。関元をどうさばくか、三陰交をどう打つかが凄く重要ですね。

◇症例◇

こんばんは。金澤です。

不妊治療でいらしていた患者さん。

無事に妊娠し安胎の治療で通ってもらう。

29週目から逆子。

昨日治療にいらして頂き、本日逆子が治ったと連絡頂きました

 このまま順調に育ってほしいですね

〜院長より〜

至陰ならまず右側から行います。つぎに押して胎児が動くほうを選択します。ただお灸するということではありません。

2014/6/15

『○○の病気○○の症状には○○がいい。』

といって、ずっと同じ食材を使った食べ物を

摂取する方が、時々、いらっしゃいます。

実は、私も過去にそういう時期がありました。

でも、結論から言うと、上手く行きませんでした。

(もちろん、今となっては、後悔していません。)

ある手術をしなくてはならない。と言われた時、

人間は恐怖や不安が募るものです。

手術から逃れたく、どうしてもどうにかしたくて

食事療法にした時期がありました。

その方法が過剰になりすぎて、偏ってしまったことにより、

そのうち、気持ちも追いつめられてしまい、

結果的に上手く行かなかったという話です。

良いものも取りすぎても、変わってしまう

ことがあるという貴重な体験でした。

同じ自分であっても、日々、季節・体・心の変化によって

身体は違ってくるのは、当然です。

日々の自分の状態を知ることがとても大切なことで、

まずは、どんなものでも、美味しく、感謝して、

バランス良く頂くことが、自分の体験から

治癒力に繋がるきっかけになることを学びました。

2012/2

◇症例◇

久しぶりの逆子の患者さん。

8ヶ月なので、逆子の形状がお腹の触診でわかります。

男だよね。

元気だよね。

《この男女はうまく言えないのですが、8割くらいは当たります》

お母さんに聞く前に、赤ちゃんが教えてくれる感じです。

三陰交と至陰ですぐに戻りました。

元気すぎて、またならないことを祈ります。

逆子の治療はほぼ10分前後で戻るケースとなかなか戻らないケースとがある。

臍の緒の巻き方や子宮奇形のケースもあったが、痰湿型と重度の気血両虚型は戻りにくい印象を持つ。後はやはり血オだろう。

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