泌尿器でお困りの方

問い合わせ・随伴症状として「泌尿器系」が多いように感じてます。

「○○で悩んでいるのですが、鍼灸治療って対応していますか?」と言った声が多いです。

○○=頻尿・夜間尿・残尿感・尿量減少・排尿困難、多種多様です。

 

もちろん、泌尿器系の疾患も鍼灸治療はしております!!!

 

今回は「排尿困難」について。

「排尿困難」を「小便不通」と言います。(似たような症状としては「小便不利」があります)

この小便不通は、膀胱内に尿が貯留しているが排尿が困難な状態を指します。

特徴としては、疼痛を兼ねる、排尿しにくく少量しか出ない、重度の場合には閉止することが挙げられます。

この「小便不通」を以下、解説していきたいと思います。

 

@下焦湿熱型

油濃いもの、甘いもの、アルコールの多量摂取により消化器からたまった湿熱が膀胱に流注する等、膀胱に湿熱が蓄積されることで排尿機能の阻害や減退が生じ、小便が通じなくなる。

(主症状)排尿困難であるが尿意を多く感じる・排尿時痛みや灼熱感を伴う

(その他見られる症状)小便が赤黄色・身体の熱感を伴う

 

A肺気虚損型

 水液代謝を担う臓腑の「肺」。ひとつの機能として、気候・他の臓腑からの影響で「肺」のエネルギーが損傷され、水液の循環障害が生じる。積もったものが膀胱に及ぶことでが生じる。

(主症状)排尿困難

(その他見られる症状)咳・ネバネバした黄色い痰が出る・鼻血・便秘等を伴う

 

B消化器虚損型

肉体疲労、精神疲労、飲食の不摂生によってエネルギー不足となる。吸収したエネルギー・水分を膀胱へ輸送すること力が減弱した結果、排尿機能の減退や阻害が生じ、小便が通じなくなる。

(主症状)排尿困難・排尿に勢いがない

(その他)疲労感・倦怠感・息切れ・食欲不振・内臓下垂等

 

C腎気不足型

長期間病気を患う、加齢等によって「腎」のエネルギーが損傷する。「腎」は尿を膀胱内にとどめておく役割を有するため、エネルギーの損傷によってとどめておく作用が低下する。ただ、尿へ化生する作用や排出する作用も低下してしまうため、尿意はたびたび感じるものの排出することが難しいといったことが生じる。

(主症状)排尿無力・尿意は頻繁であるが排尿できない

(随伴症状)四肢の冷え・腰以下がむくむ・膝腰の痛み等

 

D肝気鬱結型

「肝」は全身のエネルギー物質を円滑に運行させる役割を担う。精神的抑鬱などによって「肝」がダメージを受けることで、エネルギーの運行障害が生じた結果、水液物質の運行も障害が生じ小便が通じなくなる。

(主症状)排尿困難・すっきり排尿できない

(その他)イライラ感・ため息が多い・側胸部、乳房の張り等

 

E溺道オ阻(血オ)型

外傷や手術などによって生じた「血オ」が下焦を阻滞することで排尿機能が阻害させることによって生じる。

(主症状)排尿困難

(その他)下腹部張った痛み・痛みは固定性・甚だしければ腫塊を形成

 

以上、排尿困難(小便不通)の6タイプについて解説させていただきました。

 

個人的な話ですが、ここ数週間、むくみを調べていたことから水液代謝についてよく考えています。余剰な水分は体外へ排出されるのが正常です。体の中から排出される水液は多数ありますが、その中でも尿は量が多い。また色も豊富であり、回数も人それぞれである。だからこそ排尿から得られる身体の情報はたくさんあるのではないかと考えています。

 

泌尿器トラブルにお困りの方は、鍼灸治療は対応しておりますので是非ご相談ください。

 

スタッフ 杉本

 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《尿閉》に収められています。

 

リュウ閉

R1.6/20

今回はリュウ閉です。リュウは、やまいだれに隆です。名前ではありません。

これまた対応できないのでカタカナで失礼します。

 

リュウ閉は排尿困難を指し小便が少量あるいはポタポタ出るものいう。鼠径部が張ったような痛みがあり甚だければ閉塞し小便がでないこともある。

 

リュウは小便が出にくい、ポタポタと落ち(点滴の様)、病の勢いが比較的、軽いものの多くは腎気の消耗によって膀胱に影響して起こることが多い。

 

比較的急性系のものを閉と呼び、多くは湿熱の滞留や外傷、手術後などが原因で膀胱に影響し尿閉を起こす場合がある。

 

・タイプ別

 

実証(余分なもの)

主な症状;小便の出が悪い或いはポタポタ垂れる、下腹部が張って尿意を催す、甚だしければ痛む

兼ねる症状;喉が渇くが飲みたくない、お通じの出が悪い

東洋医学的な分類・・・湿熱や手術後など

 

虚証(パワー不足)

主な症状;下腹部が張って落ちる感じ、尿意を催すがしっかりと出ない、小便後のスッキリ感はない

兼ねる症状;腰膝のだるさや冷感、精神疲労

東洋医学的な分類・・・腎虚・腎陽虚

 

実証、虚証ともに共通することは通利すること。お小水の道を通してあげることが大切になります。

それとお小水が出にくくなるベースの原因に合うツボを刺激すること。これが治療になります。

腎経、脾経、三焦経のツボがポイントになってきます。

 

臨床をしていると湿熱や手術後(腰部脊柱管狭窄症)などでリュウ閉を起こすことは結構多いように感じます。

 

このようなリュウ閉の症状の方は、お小水が出にくいから水を飲みましょう!だと身体にお水が溜まりやすくなってしまうので気を付けてください。