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前回は腱鞘炎のメカニズムを書きました。

東洋医学での見方を並べていきたいと思います。

患部の情報を多く集めることをするのですが、腱鞘炎などの部分的な疾患は身体所見や生活習慣を聞くことが多いかもしれません。

前回書いたメカニズムで腱や鞘の摩擦により肥厚、炎症が起こってしまう状態と書きました。

仮に使う頻度が同じであっても痛みがでる人と出ない人と分かれてくるのか?

と、いうところで東洋医学の病態解釈

【患部】気滞or血オ

痛みが強い期間は、気滞血オの状態が多いかもしれません。患部とその周りの張感・熱感・安静時痛・動作痛などが主症状。使い過ぎから徐々に腱鞘の摩擦により炎症が起きている状態。

患部に気滞や血を起こす1次病理

1、陰・血虚型:陰・血は筋肉や関節を滋潤する働きがあり、不足(虚)してくると腱と鞘が摩擦しやすくなる。主に睡眠不足、睡眠の質の低下、筋肉がやせ細ってきたなどが徴候になると感じます。

2、気虚型:気の不足単独ではあまり見られないのですが気と血の双方が不足で起こることもあります。イメージとして気血の不足で回復力が遅いと捉えて頂くとわかりやすいかと思います。

3、気滞型:純粋に使い過ぎで気の停滞を起こしてしまう状態

1、陰・血虚型は長期的に睡眠障害がもっていらっしゃる方が多い傾向、2、気虚型は産後の子育て中のママが多い傾向、3、気滞型は家事、仕事などで使い過ぎによるものが多い傾向

ざっと書いてしまいましたが、実際に診てみないとわからないことも多く複合型もあります。

どの分類に入るのか簡易的にみて頂けたら幸いです。

おしまい

お疲れ様です。金澤です。

あまり腱鞘炎単体を主訴にいらっしゃる方は少ないのですが、辛いのでここもお願いしますといわれることがあるので腱鞘炎について書いていこうと思います。

腱鞘とは?分解して書いてみますね

腱を話す前に筋肉について話していきます。筋肉は皆さんご存知の通り指を動かす、腕を曲げ伸ばしする、膝を伸ばすなど関節を動かすようなこと担っています。その筋肉が付着する所は骨になります。ただ筋肉がそのまま骨に付着するのではなく筋肉の始まりと終わりは筋肉から腱に徐々に移行します。よくスジと言われるのは腱の部分に当たります。

腱単体で付着していまうと関節運動の際に腱が浮き上がってしまいます。浮き上がり防止の為に鞘(さや)と言われるバンドが備わっています、

この鞘の働きは浮き上がり防止のバンド役と、関節の動作時に腱との摩擦軽減のために潤滑剤のような役割があります。書きながら説明すると身体はよくできてるなと感心します。

一般的に使い過ぎによって、腱と鞘が摩擦を生じ炎症や肥厚が起こってきます。起こりやすい方は産後子育て中のママ、美容師さん、家事をよくされる主婦の方などが多い印象です

次回は東洋医学ではどのように捉えるか書いていきたいと思います。

アップしている写真はドケルバン腱鞘炎の痛む部位になります!ブサイク写真ですみません

PCの苦手な感じがまるわかりですね!笑   

2017/10 8年ぶりに来院した患者さん。 前回は腰痛。今回は腱鞘炎らしき症状。 71歳、女性、家庭主婦。 主訴 右手中指付け根から手掌中央部かけて痛み出す。病歴は約3ヶ月くらい。 症状 右手の中指付け根の中央部が著明な圧痛、拒按。中指を反らすと痛みは増悪。 使わない状態ではわずかに痛む程度。数日間安静を保つとかなりな痛みは軽減する。 考察 専門的なところは割愛するが、他の症状から腎陰虚が読み取れる。 腎陰虚になると体全体、部分を問わず、保湿力が著しく減少する。 皮膚の潤いが低下するだけではなく、実に筋肉からも水分が抜けるようになる。 伸び縮みの悪い筋に変質しまう、と考えれば分かりやすい。 特に腎陰虚は更年期前後のホルモン失調、E 2 減少時からから増悪しやすく、 さらに家庭主婦のように部分、たとえば手首のみ酷使するなどの傾向があれば、 変質した筋に負荷をかけることになるので、容易に腱鞘炎様の痛みを起こすことになる。 治療 陰液を補うツボを刺した後に患部の鍼。固物通しの要領で、硬い部分に届いたら小さく小さく捻鍼を繰り返す。 鍼先に柔らかさを感じてきたら終了。 痛み軽減、なかゆを反っても痛みはかなり消失。 腱鞘炎は1、2回で治ることはないが、これを繰り返せば、確実に快方にも買うだろう。 手首あたりの骨の変形があれば手こずることもあるが、今回はそれは少なそうなのでかなり早い時期に痛みは無くなると思う。

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