さくら堂ブログ38 「耳鳴り・難聴」
最近スーパーのレジ袋がなかなか開けられない研修生の大久保です。梅雨に入り湿気もあるのに
どうしてですかね?
さて、今回は私も治療する機会が多い『耳鳴り・難聴』についてお話しさせて頂きます。
「耳鳴りと難聴は違う症状じゃない?」と思った方!勘が鋭いですね^^ただ、中医学では同じ原因で
起こる為、一緒に説明する事が多いです。似た症状で『脳鳴』『頭鳴り』というのがあるのですが、
これは原因が違いますのでご注意ください。
1.風熱タイプ
症状:突然起こる、片側の場合あり、風邪が吹くような音がする、鼻水や鼻づまり
2.肝火上炎タイプ
症状:突然起こる、耳の脹痛、全く聞こえない場合あり、ベル・雷・波の音がする
3.肝陽上亢タイプ
症状:徐々に聴力減退、耳鳴りは日によって強弱がある、めまい、物忘れ、目の乾き
4.肝血虚タイプ
症状:耳鳴り日によって強弱し特に午後は大きい、めまい、夢を多く見る、セミが鳴いているよう
5.痰火タイプ
症状:両耳がザワザワ・カサカサ鳴る、耳の詰まった感覚、頭のふらつき、痰が多い
6.気滞血おタイプ
症状:突然起こる、固定性の刺すような痛み、精神的ショックや外傷術後に多い
7.腎陰虚タイプ
症状:徐々に聴力減退、音の小さな耳鳴り、寝汗
8.腎陽虚タイプ
症状:徐々に聴力減退、音の小さな耳鳴り、四肢の冷え
9.心腎不交タイプ
症状:大きな音の耳鳴り、胸がムカムカする、不眠
10.脾気虚タイプ
症状:肉体疲労によって難聴悪化、お腹がはる、無力感
いかがでしょうか。とにかく多いですね(笑)
ただ判断材料は多いので、耳鳴り・難聴にお困りで受診する際は以下の項目を思い出しながら
問診の役に立ててください。
いつ頃から起きたか 一日で変動はあるか 鼻の症状はあるか 耳の痛みはあるか 寝汗はかくか
眠れているか 胸のムカつきはあるか どのような音がするか 疲れやすいか 目のかすみはあるか
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《耳鳴り》に収められています。