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舌胖

これは舌がボテボテと大きくなり、縁に歯の痕が着く様な状態を言います。

その特徴から「胖大舌」や「歯痕舌」などと呼ばれます。

 

その原因の多くは脾の陽気不足、寒湿の邪によるものが多くなっています。

 

 

舌胖の多くは脾気虚か腎陽虚を原因とし、その判別は歯の痕の場所や他に現れる周辺機器症状考えられます。

 

脾虚舌胖

脾気虚で発生するこの舌胖では随伴症状としてお腹の張りや下痢、ゲップなどの消化器症状が現れます。

脾気虚が酷いと嘔吐や頭重感も現れます。

 

腎陽虚

こちらは脾気虚の舌胖がさらに悪化したものになります。

膝や腰の怠さ、手足の冷え、腰以下でむくみが起こりやすくなるといった症状が現れます

 

 

 

スタッフ伊澤

2024-05-21

舌の痛みには痛み方や痛む部位など、さまざまな要因がありますが、中医学で見た舌の痛みはどんなものがあるのでしょうか?

 

 

実熱によるもの

舌にはいくつもの経絡が通っており、関係する臓腑に熱が生じると、経絡を伝って舌に影響を与えることがあります。

例を挙げると

舌先が焼ける様に痛み、落ち着きのなさや不眠が現れるなら心熱

舌の縁が痛み、口苦やイライラがおさまらなに時は肝火

舌の中央部が痛み、舌に乗っている苔が黄色かったり乾燥していたりして、食欲不振や冷たいものをの飲みたくなる様なら胃火

などが考えられます

 

陰虚火旺によるもの

睡眠不足や夜も休めない人に起こりやすい舌痛です。

身体を潤す水分は夜寝ている間に補充されます。

しっかり眠れなかったり、夜も寝ずにいると少しずつ水分量が失われます。

 

この水分は身体の熱が強くならない様にする働きがあるので、水分量の低下が熱の暴走を引き起こし、それが舌に及ぶと舌痛となるのです。

 

水分の不足なので喉が渇きやすく、飲み物をよく飲む様になりますが、ちびちびと少しずつを何回も繰り返して飲む様になります。

また不眠や、手足や顔の火照りなどの症状が現れやすいです。

 

 

 

 

以上の2タイプです。

舌の痛みは熱によるものがほぼ占めていると言うことが分かりました。

 

 

 

スタッフ伊澤

中医学では寝汗の事を"盗汗"と言い、特徴としては入眠時に汗をかき、眠りに付くと止まる。

とりわけ、寝付き時は汗をかくけど起きたらそんなでも無いと言ったかき方をします。

 

大体の盗汗は「陰虚」という、液体成分の減少によって熱を冷ます力が弱まって熱暴走をする病態が原因になります。

 

 

では具体的にどんな原理で発生するのでしょうか

 

 

心血不足

心は汗との関わりが強く、汗は心の液と説明される事もある程です。

心の血が不足すると、気とのバランスが崩れて心の液を保持できなくなります。

そうして漏れ出た心の液は汗となって体表に滲むようになります。

これが寝汗となるのです。

 

動悸や不眠、疲れやすさや顔のやつれが同時に現れる時はこのタイプを疑います。

 

 

陰虚内熱

身体の陰陽バランスが崩れ、熱が強くなった状態です。

具体的には、体内の液体成分の不足によって熱冷ましの作用が低下し、抑え切れなくなった熱が症状として現れます。

 

加齢や寝不足、出血、長期の咳などは液体成分を消耗させ、陰虚という状態を形成します。

この陰虚タイプでは午後に微熱がでる、五心煩熱(手足や胸の火照り)、ほおが赤い、身体が痩せこける

女性であれば月経不順

男性では夢精

等の症状を伴います。

 

 

 

脾虚湿阻

暴飲暴食やお酒の飲み過ぎなど、食事の不摂生が消化器系の働きを弱らせ

余分な水分が身体に溜まって寝汗となって現れます。

随伴症状として、頭を包まれいるような頭痛、身体が疲れやすい、口が浮腫んだり腐ったような臭いがする

と言ったものが現れます。

 

 

邪阻半表半離

これは風邪の初期〜中期にかけて起こる病理の事で、皮膚()から侵入した邪気が身体の内側()へと進行している状態を指します。

入り込もうとする邪気と、それを阻止する身体の働きがぶつかり合うのですが

身体は汗によって外に排出しようとします。

それが寝汗となるのです。

 

半表半離の状態では邪気を排出できていませんが、汗だけはかいているように見えるのです。

 

 

スタッフ伊澤

畏寒とは、寒気(さむけ)の中でも暖を取る事で寛解するものを指します。

洋服を着たり、暖房に当たったり。

逆に、それでも寛解しないものを悪寒と言います。

 

畏寒は主に陽気不足(気の不足で身体が温まらない)が原因の事が多く、温める力の低下が引き起こします。

 

 

そんな畏寒の原因を見てゆきましょう。

 

寒邪客肺

畏寒と共に運動後の息苦しさ白い痰が多く絡む、胸の悶え感があれば

寒邪が肺に入って皮膚に向かう陽気の流れを阻害する事で発生する寒邪客肺を疑います。

 

 

 

寒湿困脾

畏寒と同時にお腹の張りや悶え口の中が浮腫んで臭くなるお腹を下す身体が浮腫んで重苦しい、いつまでも口が浮腫んで喉が渇かないなどがあれば

脾の陽気不足によって寒と湿が発生するこの病理を疑います。

 

 

心陽虚

ここからは陽気の不足が原因で起こる畏寒です。

先ほど紹介したように、陽気の温める力が低下する事で起こります。

心の陽気が不足したこの状態では、手足の冷えに加えて

精神不安息切れ動悸胸の軽い痛みといった、精神や循環器系にまつわる症状が現れます。

 

 

脾陽虚

脾は消化器系を司る臓腑。

そんなところで陽気が不足すると、食欲の減退お腹の張り感お腹の冷えた痛み便が薄くなる

などの症状が現れます。

 

 

腎陽虚

最後、腎の陽気では、足腰や小便、生殖器に症状が現れ、

顔色が黒くなる膝腰の怠さや冷え頻尿男性であれば勃起障害女性であれば下腹の冷えなどが現れます。

 

 

 

③④⑤の陽虚の場合では顔面の蒼白、疲れやすい、怠い、虚弱体質といった症状が現れ

 

①②の寒邪が関わるものは冷えを伴う痛み(とりわけ絞られる様な痛み)や抑えると痛みが増すなどの症状が現れやすい。

 

温めれば消える程度の冷感の解説でした

 

 

 

スタッフ伊澤

寒②

入りきらなかった悪寒の続きです。

 

 

少陰寒化による悪寒

少陰とは、中医学でいう心と腎を指します。

どちらも心陽・腎陽と呼ばれる身体を温める作用を持っているのですが

それぞれの陽気が少なくなったり外から来た外邪が陽気を傷つける事で発生します。

悪寒以外には、手足の冷え、疲れやすい、すぐ眠くなる、身体が浮腫む、嘔吐や下痢を併発するなどがあります。

 

真熱假寒による悪寒

熱が身体の深いところに入り込み、陽気を閉じ込める事で浅いところまで熱が届かずに冷えてしまいます

寒いのに温めたくないお腹の灼熱感がある冷たいものが飲みたくなるなど身体を冷やしたくなる症状が現れるのが特徴です。

 

身体の内側には熱が、外側には冷えがある病理となっています。

 

 

瘡瘍初期の悪寒

強い熱邪に当てられたり、脂っこい食生活を送ったり、傷を負ったり

これらは身体のバリア機能を損ない、バリア機能が弱くなった所に熱が溜まり、経絡の流れを悪くなって病の発生に至ります。

 

悪寒はバリアと邪のせめぎ合いにより発生しますから、病の発生に至る初期に悪寒を発現させるのです

 

悪寒が出る期間は短い事が多く、すぐにおさまって、それぞれの病に移行して

発熱や患部の腫脹や発赤、痛みを現します

 

 

寒飲内停の悪寒

余計な水分が貯まる事で悪寒を発生させます。

まった水分は気を遮るので、身体を温める力が及ばなくなり、悪寒を発生させます

 

よく貯まるのは胸、胃腸、手足で

胸の場合は痰を伴う咳や喘息と一緒に

季肋部の場合は季肋部痛と一緒に

胃腸の場合は腸鳴(胃腸がゴロゴロ言う)と一緒に

手足の場合は手足の腫れぼったさとと一緒に

悪寒を生じます。

 

水の停滞により、副産物として悪寒が発生するのです

 

 

と、いうように寒気ひとつでも様々な原因で発生します。

どんな寒気が、どんな症状と現れるのか、ご自身の悪寒と照らし合わせてみてください!

 

 

 

スタッフ伊澤

悪寒とは、背中や皮膚の表面にゾワゾワッと寒気が走る現象を指します。

 

寒気の中には「畏寒」(いかん)や「悪風」(おふう)がありますが、畏寒は暖を取るなど身体を温めると緩解するもの

悪風は風にあたった時に初めて寒気を感じるものを指します。

 

そして悪寒は暖をとっても寒気が引かないことが特徴です。

 

悪寒と悪風は体の外から来る病理の時に

畏寒は身体の中が原因となる病理の時によく発生します。

 

では、悪寒の発生病理はどんなものがあるのでしょうか?

 

 

風寒による悪寒

寒さに当てられた時に発生します。

中医学的には風寒の邪が皮膚から侵入した時に発生します。

激しい悪寒、軽度の発熱、その他に頭痛や無汗、関節痛などが現れ、特に風邪の初期に現れます。

 

 

 

涼燥による悪寒

こちらも寒さに当てられたものになりますが、その中でも特に秋深の、乾燥した涼しい風が吹く頃によく起こります。

口や鼻、喉の渇きを伴うのが特徴で、これらと一緒に悪寒がするようでしたらこのタイプを疑います。

 

 

邪鬱少陽による悪寒

①と②は皮膚表面に邪が居るのに対し、これは身体に侵入しかけている状態。

少陽経という胸やお腹の側面を通る経絡に邪が侵入・熱化する事で、その通り道である口の苦味、喉の渇き、眩暈、側胸部の痛みを引き起こしますのが邪鬱少陽。

また、胆へと繋がる経絡であり、胆熱を引き起こす邪が入った時には胃の下す力が阻害されるために胸のモヤモヤ感をを引き起こします。

これは嘔吐する事でおさまります。

 

 

邪伏募原による悪寒

気の温める作用と、物を流す作用が低下することで起こる陽虚。

陽虚で冷えと水分の停滞を起こした身体に、外から寒邪が入る事で発生します。

ご高齢の方、虚弱な方、妊婦さん、細身の方など、免疫の下がった人が寒さで風邪を引いた状態を思い浮かべてください。

 

寒さと湿気が同時に襲うために、その2つに関連する症状が現れ

熱は出ないか、微熱が出る程度で不明瞭。お腹が冷え、手足の末端からの冷え、食欲減退や下痢あるいは便秘を引き起こし、息が冷たくなる。

 

夜間に症状が悪化する傾向にあります。

 

 

第二部へと続きます

スタッフ伊澤

春は風が吹き荒れる季節。

この風は心地よいものですが、古代の中国では風は病を引き起こす源と考えられていました。

風が悪さをするから風の邪、そのまま「風邪」と呼ばれています。

 

今日は風に当たるのを身体が嫌う状態である「悪風」について解説してゆきます。

 

①風邪襲表

風の邪が皮膚にくっ付いている状態。

人の皮膚の表面にはバリアの機能を持つ気、「衛気」があり、風の邪が体内に侵入するのを防いでいます。

その攻防戦が繰り広げられている状態が風邪襲表であり、風に当たるのを避けるようになるのです。

 

皮膚の表面での争いのために発熱や痒み、滲んだ汗が出る事が特徴で、

風邪の上に登る性質によって頭痛や鼻詰まり、胃のつかえ感、喉の渇きといった頭や、下に下らない様な症状が現れます。

 

 

②風熱外襲

風だけでなく熱が身体に入ろうとする事で発生します。

風邪単体と同じ様に風に当たるのを嫌ったり、発熱したり、喉の渇きなどを引き起こしますが

熱が加わっている為に喉の痛みや痒み引き起こし、渇きも強くなり、舌先が赤くなります。

 

 

③風湿外襲

風の邪と湿気が共に侵入したもので、風を嫌う他に関節痛を起こすのが特徴です。

風の邪の性質により汗が出て、その他に息切れしやすかったり小便が出にくくなります。

悪風に加えて関節痛が現れるようならこのタイプです。

 

 

 

④衛気損虚

皮膚表面にて身体を守る働きをする「衛気」が少なくなり、少し風にあたっただけでも風の邪が侵入してしまうような状態です。

故に風を嫌うようになります。

衛気の不足が起こる理由は主に2パターンで、汗の出すぎで消耗するか、中医学で皮膚を司る肺が弱っているか

衛気が不足すると起こる症状は悪風の他に

汗が止まりにくくなる、風邪を引きやすくなるなどが現れます。

 

 

 

スタッフ伊澤

2024-03-16

肛門裂は肛門の皮膚が切れ、なかなか治らずに慢性潰瘍になったものを刺す。

肛門の前後が好発部位であり、女性や青壮年に好発する。

 

常時の痛みや、血便を伴うこともある肛門裂の原因はなんなのでしょうか。

 

 

燥火内結によるもの

乾燥や熱によって水分が低下し、乾燥した便が肛門を傷つける事で発生する。

便が乾燥する要因は外気の乾燥や熱の影響、濃い食べ物や辛い食べ物の食べ過ぎが多い。

 

乾燥して硬くなった便は強くいきまないと排便できない上に、腸壁を傷つけてしまう。

何度も何度も腸壁を傷つけるうちに傷が深くなり、肛門裂を形成し、ポタポタと血が止まらなくなる

 

 

 

湿熱

お酒の飲み過ぎ甘い食べ物の食べ過ぎ湿熱を産み、大腸に流れる事で裂肛を生じる

肛門は下垂して痛み、流血があり、裂肛部からは膿が出たり肛門周囲が湿っぽく痒くなる

排便時痛や下痢膿が混ざった血便が出るのも特徴だ。

 

 

 

血虚腸燥

血分の不足により、腸に栄養や水分を充分に運べなくなり乾燥した状態。

老人や産後の婦人、強い怒りの感情の後などに発生する事がある。

腸壁と便が乾燥する事で弱くなった腸壁を乾燥便が傷を付ける事で裂肛を生じる。

排便時痛と乾きの症状がある事が特徴で、乾きは口や喉の渇きとして現れる。

また、血の量はそこまで多くない。

不眠が現れる事もある。

 

 

 

燥火内結と血虚腸燥はどちらも乾燥が原因となっているが

前者は熱や外から来る乾燥が原因となっている為に固い乾燥便が腸を傷付ける。

 

後者は体内の水分不足が原因での乾燥で、乾燥した腸壁を乾燥便が傷をつける事で発生する。

 

燥火内結の方が強い痛みや灼熱痛、出血を伴う事が多い。

 

 

 

スタッフ伊澤

2024-03-11

脱肛は直腸やS字結腸などが肛門から脱出する病理であり、排便時や咳をした時に脱出する事が多い。

 

脱肛する原因は脾、腎、湿熱が絡み

脾気下陥、腎陽虚、湿熱結がある。

 

 

①脾気下陥と腎陽虚

元気(大元の気という意味)の不足によって臓器をその場にとどめる力が低下し、大腸が脱出する。

元気が不足する原因は

・加齢

・出産の影響

・長期に及んだ呼吸器疾患

・幼い頃からの虚弱体質

などがあり、どれも脾気や腎気を消耗し気の作用を低下させる。

 

脾気虚による下陥の場合は

痩せ身、顔色が白い、呼吸が荒い、声が小さい、疲れやすい、頭がフラフラしたり眩暈がする(エネルギー不足によるもの)など、虚弱な症状が現れやすい

 

腎陽虚の場合は

寒がり、顔色が青白くなる、腰や膝がダル重くなる、おしっこの時間が長くなったり出きらなくなる、下半身が浮腫む、男性は勃起不全になる、女性は下腹部(子宮)が冷える

といった腎に関わる症状が現れる。

 

 

 

②湿熱

味の濃いもの辛いものの食べ過ぎによって胃に湿熱が溜まり、それが大腸へ流れて脱肛する

あるいは、長期的な便秘や下痢、飲酒後に排便を我慢するなどすると発生する。

脱出した腸は赤くなる事が多く、それは熱を帯びている為である。

また、出血や痛みを伴う。

随伴症状として口の渇きを伴う

 

 

スタッフ伊澤

2024-02-29

痔は直腸の末端、及び肛門の血脈の流れが遮られると形成され

出血や痛み、はたまた脱肛を伴う。

 

その原因は主に風火燥結、湿熱結、気血瘀結、気虚下陥の4つがある

 

風火燥結

風火燥熱、つまりは乾燥と熱によって直腸や肛門に痔を形成するもの。

「熱がある物は必ず痔を生ず」と言う言葉があり、水分の低下が熱を抑えきれなくなって痔を生む。

痔が形成されると出血をきたす事が多い。

血はポタポタ垂れるものから、矢を射ったような勢いのものまで。

 

乾燥が関わってくるので便は乾燥して固くなり、便秘を伴う。

痔そのものは腫脹痛や熱を持つような痛みを起こす

 

 

 

湿熱

飲食の不摂生によって生じる痔。

特に、「濃い味」「辛味」「」は取りすぎると湿熱を生じ、大腸に溜まって血流を悪くする為に痔が形成される。

 

痔が出来ると肛門下垂や灼熱感、肛門脱や出血をきたす。

更には排便がしにくくなり、排便後に脱肛感があることも。

お腹の脈が空っぽになったり、倦怠感が現れるのもこのタイプの特徴だ。

 

気血瘀結

直腸や肛門の気血が滞る事で痔を形成する。

長時間座りっぱなし立ちっぱなし妊娠などによる圧迫の物理的要因

精神的なストレスによって発生する。

長い時間座りっぱなしや立ちっぱなしの人や、肛門の中と外の痔が混ざったり拡大して張った痛みやお腹の張りを自覚する事が多い。

 

 

気虚下陥

長期に渡る出血や下痢、不摂生な性行為によって気の不足を生じ、気の固摂作用(臓器をその場に固定し、血や液体成分が漏れ出ないようにする、気の役割)が働かなくなる事で発生する。

直腸を保持できない、血をとどめておけないという2つの側面から痔を形成し

排便時の脱肛や出血が現れる。

気の不足が原因な為に虚弱体質や高齢の方に多く

顔が白っぽい、呼吸が荒く声が小さい、力が入らないと言った症状が出る。

 

 

 

スタッフ伊澤

声が枯れたり、かすれたり

上手く発声が出なくなることを嘶やと言います。

 

なぜ声が出なくなるのか、主な原因は

風寒、風熱、熱邪、陰虚、血瘀痰聚などが挙げられます。

 

それぞれどんなメカニズムで声が出なくなるのか、見てゆきましょう

 

 

風寒によるもの

風邪(かぜ)を引いた時に声がしゃがれてしまうタイプのひとつです。

外から侵入した風寒の邪が呼吸器機能を障害し、そのうちの寒邪が喉に居座る事で声が出にくくなります。

 

病原菌が喉に居座るよくみるタイプの風邪(かぜ)の見立てとよく似ているかと思います。

 

このタイプで現れる症状は声の掠れの他に

悪寒発熱汗が出なくなる喉が痒くなる(痛くなる)

などがあります。

 

 

 

風熱によるもの

暑い環境下でかかる風邪(かぜ)や、①の風寒タイプが長引いて熱に変わったものがこのタイプ。

発生の機序は風寒と同じで風熱の邪が

熱は燃え上がるように、症状が激しくなります。

喉の痒みは焼けるような感じになり、黄色い痰を吐くようになります。

発熱はもちろんしますし、声帯が腫れることもあります。

 

 

熱邪犯肺

乾燥と熱の邪が肺を犯す事で発生します。

とりわけ、熱く乾燥した時期に多いと言えます。

乾燥や熱が身体の水分を蒸発させる事で粘度が高い痰を生成し、それが喉の機能を邪魔する為に声が出なくなります。

 

症状の特徴は「乾き」で、喉や口の乾きが強く出ます。

乾くけど、ネバネバして声が出しづらい、そんな時はこのタイプを疑います。

 

 

 

肺腎陰虚

肺は水分の運搬、腎は水分の分別や排泄をする作用があります。

また、水分は身体の熱が強くなり過ぎないように調節する機能があります。

元々潤いが少ない体質や、加齢による潤いの低下はこれら臓腑の働きが弱くなっている事が多く

水分の低下が熱を抑えられない

熱が暴走する

(呼吸器)に関連のある喉に影響がでる

 

という流れで声に擦れが生じます。

乾きを伴いますから、風熱タイプと同じく喉や口の渇きや粘ついた痰を生じますが

声の掠れが長引く傾向にあり、口周りだけでなく粘膜全体の乾燥が現れます。

 

 

 

血瘀痰聚

声帯が肥厚したり、できもの腫瘍ができる事で声が出なくなるタイプです。

なんらかの原因によって血の流れる脈絡が阻滞する事で発生します。

異物が取り除かれなければ声の掠れは取れませんから長期化し、段々と悪化していきます。

腫瘍やできものなどが発見されたらこのタイプと考えます。

 

 

スタッフ伊澤

 

 

2024-01-25

こんな経験はありませんか?

朝起きたら喉がイガイガする、風邪で喉が痛い、お酒を飲んだら喉が痛くなった

 

風邪や乾燥でよく起こる「咽頭痛」はどんなメカニズムで発生するのか、詳しく見てゆきたいと思います。

 

 

 

風寒咽痛風熱咽痛

これらは外から侵入した風の邪によって引き起こされるもの。

風の邪が寒邪を連れてくるか、熱邪を連れてくるかによって症状が少し変わります。

これらは、風邪を引いた時によく現れるタイプです。

 

喉は気道や食堂の入り口、つまり、内臓の入り口に位置しており

風の邪が始めに襲いにくる場所のひとつです。

ここで風の邪が喉を制圧すると痛みが現れるのです。

 

冬場や夏の冷房に当たった時に多い、風の邪と寒邪が侵入した風寒タイプでは喉の痛みは弱い或いは軽く刺すような痛みで

悪寒、発熱、無汗(汗が出なくなる)が現れ

痰の絡む咳、鼻詰まり、鼻垂れ、頭痛や身体の痛みを併発します。

 

夏場や高温の環境でよく現れる風熱タイプでは

喉の痛みは刺すような痛みで物を食べた時に痛みが増す傾向にあり

喉は赤く腫れ、発熱、悪風(身体の中で風が吹いているような感じ)、汗出などが現れます。

 

 

湿熱咽痛

消化器系の失調による湿気の停滞や外からくる湿気と、熱邪が結託して喉を塞ぐ為に咽頭痛が発生します。

湿と熱の特徴を併せ持ち、痛みは強く喉に小さな水泡を形成し、水疱は破れると跡になります

多くの場合は発熱や咳嗽、胸苦しさ、黄色がかった痰を伴います。

 

 

鬱火咽痛

急性で現れる咽頭痛で、物を飲み込むのが非常に困難な程の痛みを発生させますです。

鬱火とは、熱が籠って炎上した状態をイメージしていただくと分かりやすいかと思いますが、これが喉の気の流れを強く阻害します。

症状は急激に進み咽頭に水腫を形成し呼吸をする事さえ辛くなる咽頭痛です

 

 

 

陰虚咽痛

身体の潤い成分の不足により、身体の温と冷のバランスが悪くなる

冷が不足して温が相対的に強くなる状態です

 

潤いが減っている為に身体は乾きの症状が現れ、温が強い為に熱症状が現れます。

 

喉は乾き痛みネバネバした痰がこべりつくような感じが現れます。(これは痰の水分が少なくなりこべりつく)

また、熱の所見として

粘膜の赤み手足の火照り、夕方頃からののぼせ寝汗便が硬くなる尿が少なく黄色になると言った症状も現れます。

 

 

 

気陰両虚咽痛

陰虚咽痛で現れる症状の他に疲労やエネルギー不足の症状を表します。

具体的には喉の痛みが疲労で悪化する、声が小さく弱々しい、身体の無力感や力が入りにくくなるなどです。

 

 

 

風邪(かぜ)による喉の痛みだけではなく胃腸からくるもの、身体の中からくるものなどがありますね

その違いはどんな喉の痛みか、他にどんな症状があるかによって見分ける事ができます。

 

咽痛も鍼灸の治療ができますので、気になる方はご連絡頂ければと思います。

それでは!

 

 

スタッフ伊澤

2024-01-16

脇を通る経絡は主に2つ。

足の厥陰肝経と、足の少陽胆経。これらの経絡あるいは肝や胆に不具合があると脇が痛くなります。

厳密には脇から肋骨の側面にかけてに痛みが現れます。

 

どんな原因で痛みが出るのか、詳しく見て行きましょう。

 

 

 

①邪入少陽

冷気によって経絡が侵されて痛みを生じます。

脇を通る経絡が侵されると脇の痛みが生じます。

特徴としては脇や胸部の痛みや張った感じが現れ、発熱や寒気を繰り返す事です。

 

 

②痰飲内阻

消化器の働きが弱まっている時に外からの冷えや不摂生な食事を行うと、水分代謝が悪くなり、

貯留した水分が脇に留まると気の動きが悪くなって痛みを生じる様になります。

脇に詰まりがある為に呼吸運動を妨げ

息が吸いづらい吸った時に脇の痛みが強くなる唾液の多い咳が出るといった症状を伴います。

 

 

③肝鬱気滞

怒った後ストレスによって肝の働きが弱くなり、気の流れが悪くなって発生する脇痛です。

肝は気の流れの調節をする臓腑ですが、怒りやストレスの影響を強く受ける性質を持っています。

また、肝に繋がる経絡が脇や横腹などの身体の側面を通っているために痛みが脇に現れるのです。

痛みは張った様な痛みで、場所が移動するかの如く変わります。

ストレス症状のため息や精神の抑うつ感が現れるのは言うまでもないでしょう。

 

 

④瘀血阻絡

③のストレスや怒りによる脇痛が長く続き、性質が変わりこのタイプになります。

気の流れが悪いまま時間が経ち、今度血のは血の流れまでわるくなります。

血は気の「物を流す力」を受けて流れてゆきますから、気の力が落ちれば血の流れも悪くなります。

そうなると痛み方も悪化し、刺す様な痛みが、場所は固定される様になります。

また、舌の色が瘀血を表す紫色など、悪い色になる事も特徴です。

 

 

⑤肝胆湿熱

高温多湿な外的状況や、食事の不摂生による消化器の機能低下が引き起こす水捌けの悪さにより

身体に余分な水分が溜まる

それが熱を帯びて肝や胆の機能に影響すると発生します。

脇が痛くなるのは肝や胆の経絡が脇を通るから。

痛みはかなり強く、胸の痞え感が起こるほどです。

熱の症状を含みますから、小便は黄色くなり、舌の苔は黄色くなります。

 

 

⑥肝陰虚

肝に栄養を送る血がを肝血と呼び、肝のエネルギー管理や熱冷ましの役割を持っているのですが

この肝血の不足で肝の効能失調や、熱冷まし作用の低下により熱を帯びるタイプです。

こちらは「不足」が起因する経絡の痛みの為、痛みの程度は鈍く、またずっと痛み続けます。

熱の症状である口の乾き、顔の火照り、頰の赤み、胸の辺りの暑さ悶え、眩暈や耳鳴り、目のチカチカ感などが同時に現れます。

 

 

 

脇の痛みには肝が大きく影響をしているようです。

上述していますが、肝はストレスや怒りに弱い臓腑です。

ストレスはどんな時にもつきものではありますが、なるべく心穏やかに過ごしましょう。

 

 

 

スタッフ伊澤

2023-12-23

夜間多尿は、夜寝ている時間帯に23回以上トイレに起きる、或いは1日の内の1/4の量が夜間に排泄される状態を指し

いづれも夜間にのみ多くなる。

夜間のみという点が頻尿とはこのなる。

 

その為、頻尿とは病理も異なってくるので

ここでは夜間多尿について解説します。

 

 

一般的に原因となるのが腎陽虚と脾腎両虚。

察しの良い方ならお気付きだろうが、「腎」が大きく関わってくる。

それは、「腎」が尿の生成と排尿を行っているからだ。

 

 

腎陽虚

腎の陽気が少なくなる状態。

膀胱に尿を貯めたれるのは、腎の気の「固泄作用」(物が漏れないように支える力)が働く為で、腎陽の不足が尿の溜まる力の低下を引き起こす

 

また、夜間は陽の力が弱まり陰の力が強くなる為に夜間多尿を引き起こす。

 

高齢の方は勿論、長患いなども腎陽を損なう為に発症する事がある。

 

 

 

脾腎両虚

腎陽虚と同じで、陽虚の不足によって起こる。

違う点のは、こちらは脾陽虚を伴うということ。

 

尿を留めて置けない点はどちらも同じで、

腎陽虚であれば鈍い腰痛や耳鳴りなどを併発するが

脾陽虚が加わると下痢や未消化便といった消化器症状や、四肢の冷え、体型が痩せこけていく

と言った症状が現れてくる。

 

 

 

西洋医学で腎臓は尿の生成を行うが、東洋医学の腎も同じ様に尿との関わりが強い。

腎は水を司るという言葉があり、水分代謝を担当しているという含みを持つ。

 

尿の問題があれば、腎を疑うことが多くある。

 

 

 

スタッフ伊澤

寒さ、そして乾燥

霜焼けや乾燥肌と、何かと痒みに悩ませる季節になりました。

 

掻くのを我慢するけれど、やっぱり掻いてしまう。そして痒みが悪化してしまう

そんな経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか

 

今回は、冬場の痒みに加えて、肌の痒みの原因をご紹介してゆきたいと思います。

 

 

風寒によるもの

冬に起こる肌の痒みは風寒の邪によるものが多くあります。

気の量が少なくなり、皮膚の防御作用の低下から外邪が入りやすくなっている人が、冬場の寒い空気による「風寒の邪」に当てれる事で起こります。

顔や頭部、首、手といった露出した部位は外気に超絶触れる為、特に痒みを引き起こしやすくなっています。

霜焼けや乾燥肌は手によく現れますよね。

 

外から来る寒さが原因なので、暖めたり・汗をかいて外邪を外に出すと痒みが収まります。

 

 

 

風盛によるもの

こちらも皮膚の防御機能の低下により、「風の邪」が侵入し、熱を持つもの。

風寒の邪は冷たい外気によるものですが、風の邪は強い風に乗って侵入してきます。

特に、春先の風が強く吹く季節に起こりやすい痒みです。

 

特徴的なのは、痒みの場所がコロコロ変わること。

まるで風が吹いているように場所が移り変わります。これが風の邪の特徴でもあるのですが。

 

掻きむしることで皮膚が粉を噴いたり、厚くなったりする事もあります。

 

 

 

 

血虚によるもの

お歳を重ねた方に現れやすい皮膚の痒み。

原因は気血の減少により皮膚を栄養できなくなることで

皮膚が乾燥して屑がでてしまい、掻いても掻いても痒さは続き、掻き跡も残りやすくなります。

痒みが長期に渡ると皮膚組織が変化していまうことも。

 

気血を補う事で痒みを抑える治療を行います。

 

 

 

血熱によるもの

比較的若い方に見られ、夏場に痒みが現れるのが特徴。

若く血気が盛んな人は熱を持ちやすい傾向にあり、そこに外からの熱が加わる事でより熱化し、熱が風を産んで痒みを発生させます。

熱が原因なので冷やすと楽になる傾向にあり、引っ掻くと血痕が残ります。

 

 

風湿によるもの

水疱や発疹を伴う痒みです。

中医学的には、暴飲暴食や辛いものの食べ過ぎにより体内の水分が増えた状態と、風の邪に当たった状態が重なると発生するとされています。

デキモノを引っ掻くと中から間質液が流れてきます。

風の邪による痒み、湿による液体成分の漏出が合わさったものと考えて良いでしょう。

 

 

 

スタッフ伊澤

沢山食べてお腹いっぱい!

そんな時に現れるのが噯気、いわゆる「げっぷ」です。

 

胃から漏れ出てくる空気によって発生するげっぷですが、中医学の病理に当てはめるとどんな理屈になっているのでしょうか?

 

①食滞胃腸

お腹いっぱいの時がこれに相当するでしょう。

不摂生な飲食が胃脘部を詰まらせ、胃の気が上に登ることで起こるゲップです。

ゲップの音は濁った・澱んだ音で、

満腹時を思い出すと分かりやすいですが

胸苦しさや、もう食べたくない!という状態になります。

それに加え、ゲップや大便が酸味を帯びた臭さになります。

 

 

②肝気犯胃

怒りやストレスといった感情が肝の気の流れを悪くし、胃の気の流れに影響したもの。

肝は全身の気の流れを調節する作用を持ち、また、胃の働きを助ける作用を持っています。

 

それ故、肝が不調になると胃にも影響する事がしばしばあります。

 

ゲップの音は、今度は高い音で、しかも頻繁に繰り返すゲップになります。

 

その他には胸のつかえ感、肋骨の鈍い痛みなどを伴います。

 

 

 

③脾胃気虚

虚弱体質や、病気が治った後に発生するゲップで

虚弱体質も、病後も気の不足で胃の働きが落ち、断続的なゲップを発生させます。

ゲップの音は弱く、低めの音で、とにかく弱々しい印象になります。

 

食滞胃腸では酸味のあるゲップ

肝気犯胃では高い音、そしてつかえ感

脾胃気虚では弱々しいゲップ

 

それらの違いに注目して観察してみてください。

 

 

 

スタッフ伊澤

2023-11-13

胃脘痛とは胃痛や心窩部に現れる痛みのこと

文献には、「胃脘は心の痛みが当たる」、「心腹痛」、「心胃痛」との記載がある。

痛み方には虚痛、熱痛、寒痛、瘀痛、食痛、虫痛などがある。

 

古代文献では、心痛(心臓疾患を起因とするもの)も胃脘痛として記載されているが

実際の心痛は左の側胸〜肩に、突然発生する、鍼で刺されているような強烈な痛みが発生し

胸の悶えや窒塞が起こり、耐え難い苦痛が発生する

 

対して胃脘痛は上腹部にのみ発生する痛みで

全くもって症状の現れ方は異なってくる。

 

では、胃脘痛が発生する機序はどんなものなのだろうか

 

 

①脾胃虚寒

虚弱な体質の人や長患いにより脾胃の気が減少し、温める力や栄養する働きの低下によって

胃の栄養不足、冷えを生じさせた状態。

不栄即痛(栄養できないと即ち痛む)の法則に則り、胃脘部の痛みや冷えを生じる。

痛みは「しくしく」や「もやもや」といった鈍いような軽いような痛みがいつまでも持続し、お腹を抑えたり温めたりすると痛みが和らぐ。

 

その他、四肢の冷えや下痢、頻尿などが現れる

 

 

寒邪犯胃

寒邪とは冷えが原因で身体に不調をきたす事。

外的要因の寒さや、刺身といった生食、冷たい物の食べ過ぎ飲み過ぎが脾胃に影響して起こる。

 

締め付けられるような強い胃痛が突然起こるのが特徴である。

 

 

肝鬱気滞

怒りという感情により、肝の働きが鈍る。

肝は気の流れを調節する為に、気の流れが悪くなる。

その影響が真っ先に出るのが胃で、食物を下()へ降ろす力が弱くなり、降りない気機が痛みを生じる。

 

気滞で特徴的な張ったような痛みが現れ、痛みは移動するかの如く場所が不安定である。

また、胸や肋骨部に関しても張ったような感じがするの特徴だ。

 

これにプラスして、胃の気が上がっている事を示す(げっぷ)が現れる。

 

 

 

瘀阻胃絡

肝鬱気滞の状態が長引くと血の流れを悪くする。

また、胃痛が血の通り道を損傷する。

そういった理由で瘀血が生成される胃脘痛。

 

特徴は針で刺された様な痛み。痛む場所は、気滞とは異なり一点から動かないといったところ。

 

随伴症状として、血便がでたり、吐血が出たりする。

ここまで行くとかなり重症と考えられるだろう。

 

 

 

肝火犯胃

こちらも肝鬱気滞から発展するもの。

滞った気が熱を帯びたり、辛いものや味の濃いものを食べすぎて熱が籠ったりすると発生する。

 

熱化してるが故、胃痛は突然に現れ痛みの程度も強い。

熱の症状として口の乾き、顔や目が赤くなる、呼吸が荒くなるなどが現れる。

 

 

 

⑥胃陰虚

長患いや熱病によって胃の潤いが消耗した状態。

肝火犯胃と同じように口の渇きや身体の熱さや火照りといった症状が現れるが、

違う点は、胃脘痛がシクシクとした、鈍い痛みであると言う事と、

肝火犯胃は顔や頭部に熱感があるのに対し、胃陰虚では手足や胸部に熱感を覚える。

 

 

 

食積

暴飲暴食をきっかけに現れる胃脘痛。

食べ物が詰まっていると考えて頂けると想像しやすいだろう。

胃脘痛は、押圧すると嫌な感じがし、食欲の低下やゲップの匂いが腐ったような臭いになるなどの症状が現れる。

滞りの点では肝鬱気滞と似た症状があるが、こちらは胸の詰まり感や、張ったような痛みがないのが特徴的である。

 

 

食欲の増す季節ではあるが、食べ過ぎにはくれぐれも気をつけましょう

 

 

伊澤

2023-11-04

前回の食欲不振の反対、今度は食欲が旺盛になり過ぎてしまう「善食易飢」についてのお話です。

 

善く食べ飢え易い

食べても食べてもお腹空腹感がある状態になる事を指します。

 

 

食欲不振が体調不良のサインなのは理解に容易いでしょうが、食べ過ぎも不調のサイン

程よく、バランスよく食べれる事が健康にとっては大事なのです。

 

 

では、実際に、善食易飢がどのようにして起こるのか見てみましょう

 

 

 

胃火

暑い外部環境やストレスによって、胃の機能が異常行進した状態

ストレスにおいては気の流れを悪くし、流れが悪くなった気が熱を帯び、その熱が胃に影響する流れになるのですが

暑さもストレスも、最終的には熱が胃に悪さをする形となります。

 

熱が胃に入りますから、胃の機能が行進し、どんどん消化をする為にお腹が空きっぱなしになるのです。

また、多量の熱は水分を蒸発させますから、口の水分が蒸発すれば口の渇き、身体の水分が蒸発すれば痩せてゆく、大腸の水分が蒸発すれば便秘になる

といった随伴症状が現れます。

胃の水分を補い、消化をする治療をする事で症状を抑えます。

 

 

 

陽明畜血

血の巡りが悪い状態が長期に渡り続く、或いは血の巡りの悪さに邪が加わり、胃腸に影響を及ぼすと起こります。

特徴としては瘀血の症状を有することで、具体的には下腹部が硬くなる、下腹部が満たされた感じがする、小便が出にくくなる、顔色が暗くなる、物忘れが増える、性格が狂暴になるなどです。

 

 

 

 

どちらも食欲旺盛で、口が渇きやすいという似た症状が現れますが、胃火盛は何か飲みたいとは感じず、陰明畜血では飲みたいと感じるという違いもあります。

 

 

 

食事は多すぎず少なすぎずがベストです

食欲と体調をコントロールしながら、冬を超えてゆきましょう!

 

伊澤

2023-10-28

秋は食欲の季節!とは言っても、どうしても食欲が湧かない時ってありませんか?

 

特に今年は暑さが長引き、ようやく涼しくなっても1日の内の寒暖差が大きい

体力も消耗して、疲れを感じやすい秋になっていますよね

 

せっかく食べ物が美味しくて、体力を付けるのにもうっけつけの時期ですから

しっかり食べられる身体を作ってゆきましょう!

 

 

という訳で、「食欲不振」に関するお話

始めてゆきます。

 

 

肝気犯胃

よく見られる食欲不振のパターンひとつで、「ストレスで何も食べたくなくなる」というもの

思い当たる方結構居るのではないでしょうか?

 

ストレス過多は肝の疏泄作用を失調、簡単に言うと、気を動かす力を鈍らせます。

口に入った食べ物が口から胃へ、胃から腸へ…と流れてゆくのは消化器と肝の共同作業による賜物なのですが

肝の働きが鈍ることで消化器の働きも鈍ります。

 

消化器の働きが鈍ると、食欲が落ちるのです。

当然、放置すれば便秘や嘔吐など更なる症状に繋がりますが

先ずは何も食べたくないという状態になるのです。

 

 

イライラして何も食べたくない、ストレスで食欲が出ない

そういった時はこのパターンを疑ってみてください。

 

 

 

脾胃湿熱

食事の不摂生、特に甘い物や脂っこい物の食べ過ぎによって消化器の働きが悪くなった物です。

 

偏った食事や、甘い物や脂っこい物の食べ過ぎが身体に悪い事は広く知られていると思いますが

消化器の働きの低下に繋がり食欲不振に繋がるというお話です。

 

特に、消化器は水分を運ぶ役割も担っていますから、このパターンの食欲不振では水の停滞による症状も一緒に現れます。

主に口臭や身体の重さ、緩い便が出るなどがそれに当たります。

また、脂っこい物を食べたくない…となる事もあります。

 

 

食べ物の影響だけでなく、夏の雨天のような、高温多湿な状況でも起こりうることがあります。

 

 

 

胃陰不足

陰とは潤い成分を表す言葉です。

それが不足するのですから、身体には乾きの症状が現れます。

喉の渇きや舌の渇き、口の乾燥、便の乾燥など

そして、胃の渇きがありますから、それは食欲減退として現れます。

 

胃の陰の不足が起こる原因は、主には発熱を伴う風邪。

熱が水分を蒸発させてゆきます。

 

風邪などの病が長引いた時に渇きを伴う食欲減退があればこれを疑ってみましょう。

 

 

 

胃気虚

胃の気の不足によって、胃の機能低下が起こり食欲減退が起こります。

胃の気の低下は暴飲暴食といった食生活の乱れや、疲れなどから起こります。

 

胃は食べ物を貯める機能があり、その機能が低下する為に

食べるとお腹が張る、食べたのに戻してしまう、お腹が空かない、食欲の増減が激しい

と言った貯蓄に関する症状が現れます。

 

 

 

脾胃虚寒

胃気虚が悪化し、冷えを伴うようになったものです。

脾気虚と同じような症状に加えて冷えの症状が現れるのが特徴で

身体が冷えたり冷たい物を飲み食いすると症状が重くなる、逆に温めると寛解する

お腹を下す、腹痛がなかなか治らないなどの症状がでます。

 

脾胃虚寒は特に、胃気虚を含む虚弱体質の方が冷たい物や生物を食べ過ぎることで、胃気虚を加速させるメカニズムになっています。

 

 

 

脾腎陽虚

脾胃虚寒が長期化すると、腎にまで影響をきたす様になります。

脾胃虚寒自体が気虚の発展型ですから、かなり悪化した状態とも言えます。

腎の陽気までもが不足し、腎との関わりが深い腰や膝には重だるいような痛みが現れ

腹痛も腰痛もある様な状態になり、

陰部においては未消化便が出る様になります。

もちろん、食欲不振も現れます。

 

 

 

傷食

食べ過ぎなどの暴飲暴食で脾胃を傷つけた状態です。

上腹部の張りや痛み、ゲップがでる、便秘や大便の臭さが強くなると言っ症状が現れます。

 

 

 

以上、食欲不振の原因たちでした

どれか心当たるものはありましたか?

 

 

美味しい物、おいしいものを沢山味わえると良いですね!

前回の「不足による生理の遅さ」に対し、今度は「詰まりによる生理の遅さ」のお話です。

 

改めて、「詰まる」のは「子宮へ注ぐ経絡」。

子宮への気血の供給元が足りない不足型に対し、

供給経路で止まってしまい子宮へ辿り着きにくいのが今回のお話。

 

主に詰まるのは衝脈、任脈と呼ばれる経絡達。

 

 

①衝任寒凝

生物や冷たい飲食物の食べ過ぎ、雨に打たれた後に放置したなどの「冷えが原因」で衝脈、任脈の流れが悪くなる状態。

水を冷やすと氷になる様に、「冷え」には物を固まらせる「凝滞性」があります。

身体に冷えが入ると、気血を凝り固まらせて流れを悪くするのです。

これが衝脈や任脈を流れる気血の流れを悪くすると血が溜まるのに時間がかかる為に、生理が来るのも遅くなります。

 

他の症状としては、下腹部の痛み、詰まり故の血塊が出て血塊がでると楽になる。

その他冷えると悪化するなどがあります。

 

 

 

②肝鬱気結

精神面の影響、特に鬱々とした感情が気の流れを悪くし、血の流れも悪くしている状態。

感情によっても気の流れは変わりますから、気持ちと身体の健康は繋がっているのです。

「鬱々とした感情」は具体的には、何をするのも面倒でやる気が起きない様な、胸が塞ぎ込む様な、感情が動かなくて怠いような感じでしょうか

身体も気持ちも動かしたくない様な状態。

とにかくマイナスな感情です。

 

気が停滞した状態ですから、身体の気の流れも悪くなって、血の流れも悪くします。

その影響で子宮に溜まるのに時間が掛かるのです。

 

気の停滞をベースにしているので、症状も気の停滞でよく現れる

下っ腹や乳の張るような痛みを伴う事が多く、経血の色は赤紫色で血塊を伴う事があります。

 

激しい怒りの後や、イライラしっぱなし!という時の痛みの時は当てはまっているかもしれないですね

 

 

③痰湿阻滞

消化器系の機能低下や、甘い物・脂っこい物の食べ過ぎ、肥満などは水分の流れを悪くして「痰湿」を形成します。

痰湿も言い換えれば「水の詰まり」なので、他の病態と同じように気血を滞らせます。

特に衝脈や任脈を滞らせると生理が遅れるのです。

他の病態との区別は

経血の色が薄いこと、経血自体の粘り気が強いこと、帯下の量が多くなるなどが挙げられます。

 

最近10㌔体重が増えた〜といった、いわゆる肥満化の時に現れやすいです。

元々痩せ型の方が健康的な体重、体型になるのはまた話が別ですけどね。

 

 

 

 

以上、不足と詰まりによる生理の後退のお話でした!

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