〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階
営業時間 | 9:30~18:30 |
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定休日 | 水曜日・金曜日・日曜日・祝日 ※ただし急を要する方には第2・第4日曜日にて 個別対応も可能なこともあります。前日までにご相談ください。 |
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こんにちは。研修生の大久保です。
前回に引き続き「昭和鍼灸の歳月」のご紹介をしていこうと思います。
本書は三部構成となっており、恐縮ながら題名の後に私なりのサブタイトルを付けると…
第一部『古典に還れ』 経絡“的”治療の誕生前夜
第二部『病は経絡によって発す』 経絡治療の確立と普及
第三部『柳谷先生と竹山先生』 キーマンの人柄
となっております。
〇第一部『古典に還れ』
始まりは大正十一年に十六歳の柳谷素霊少年が北海道から現在の渋谷区にあった日本鍼灸専門学院の門をくぐる所から始まります。鍼灸業界では大正七年に制定された「改正孔穴」により弾圧真っただ中の入学です。
「改正孔穴」とは、当時380穴ほどあった経穴(現在は361穴)を120穴に省略し、さらに経穴の取り方も変更したため、古来より語り継がれてきた治療とは言えなくなってしまいました。
この「改正孔穴」により、多くの鍼灸師は学校を卒業しても効果的な治療ができないでいました。そこで柳谷素霊(敬称略)は地方で受け継がれている治療法や中国から伝わる医書を基に臨床の場で試行錯誤します。時代は大正から昭和に代わり、この頃に出会った八木下勝之助によって経絡的治療は大きく発展していきます。また、岡部素道や井上恵理(けいり)などが現れ、経絡治療の前身である経絡“的”治療が少しずつ形作られていきます。
〇第二部『病は経絡によって発す』
第二部は竹山晋一朗にスポットが当てられます。竹山は新聞記者の時に医者から見放されるほど体調を崩し、それを東洋医学によって救われた事で鍼灸界に入り、経絡治療普及の先頭を走ります。その後、頭角を現した竹山は岡部宅での議論の場で『(経絡的治療の)「的」はあっても無くてもいいので取ってしまえ』という鶴の一声によって現在の経絡治療と正式に呼ばれるようになりました。
〇第三部『柳谷先生と竹山先生』
第三部は秀才で努力家な柳谷素霊と豪快な竹山晋一朗のエピソードです。一見相対しそうな二人ですがどちらもお酒が好きで、真冬に酔っぱらって側溝に落ちてびしょ濡れになったり、口論の末心臓に鍼を刺したりと、前半で描かれている両氏の偉大な功績がある分、人間味のある一面が垣間見えました。
〇読み終えて…
戦後75年間で色々なものが生まれ整備されてゆきましたが、鍼灸界においても経絡治療という数ある治療法の一つの歴史を知れた事は、直感的に動き、あまり時代背景など周りの事に興味を示さない私にとって、とても勉強になりました。また、本書では度々先生方の口論する場面が描かれているのですが、本気で鍼灸の事を考えているからこそで、羨ましくも思えました。私もコロナ禍が落ち着き、以前のように勉強会の後の飲み会ができるようになる頃には熱い治療論が話せるよう、より一層精進しなくてはと思う一冊となりました。
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。
お疲れさまです。杉本です。
院長の治療補助に入ることが多く、患者様のへの関わりや治療計画、配穴等々を拝見することができ感動することが多いです。
本日は「望診」(視覚情報からの診察)について。
新規の患者様がお見えになられました。腰の痛みの治療だったのですが、患者様の腰部を見た際に「生理周期、長いでしょ?」の一言。
実際に周期が長いそうで、患者様は驚かれている様子。杉本もどうしてわかったのかに驚く。
治療後、興奮そのまま院長にどうして生理周期が長いのが分かったのか質問する。
腰部の体毛が若干濃い=男性ホルモンの多→生理周期が長いとのこと。
望診ひとつでここまでわかるものなのか…とただただ感動するのでした…。
東洋医学(というか院長)、すごい。
私は今一番近くで院長の治療を見ているのですが、毎日何回も「すごいなー」、「かっこいいなー」と少年の様に驚き・興奮しています。
今の環境はなんと贅沢なのでしょう。この贅沢な・幸せな環境に感謝しながら、今後も精進していきたいと思います。
スタッフ 杉本
こんにちは。研修生の大久保です。今回は「昭和鍼灸の歳月」という本をご紹介しようと思います。この本を読んだきっかけは「さくら堂にあったから…」も理由の一つですが(笑)中国だけでなく、日本の鍼灸の歴史も知りたいと思ったからです。少し長文になってしまうと思いますので何回かに分けて、できるだけ読んでくださる方が飽きないようにご紹介できたらなと思います。
この本の著者は自らも鍼灸師で学校の先生でもある上地栄先生が十五年の歳月をかけて調べた経絡治療誕生の軌跡です。経絡治療とは「体調の変化を経絡の虚実ととらえ、調整すること」で、種々ある鍼灸治療法の一つですが、この理論が国家試験に出るくらいメジャーな治療法といえます。
早速本の内容に入りたいのですが、ここで少し日本における鍼灸の歴史もさらっと復習しておきましょう。鍼灸の知識は6世紀頃(飛鳥時代)朝鮮半島より伝えられ、9世紀頃(平安時代)に確立されました。14世紀(室町時代)前期までは主にお灸を使う事が多かったようですが、後期からは鍼も盛んになっていたようです。室町時代といえば今年の大河ドラマの舞台ですね。劇中では堺正章さん演じる望月東庵は架空の人物ですが、あのような鍼の先生が日本中にいたのかもしれません。そもそもドラマの主役である明智光秀自身が織田信長に仕える前に鍼灸を使った医者だった書物が出ているようです。
さて、この順風満帆ともいえる日本鍼灸の歴史ですが、江戸時代の終わりと共に急に暗くなります。明治時代に入ると西洋医学が導入され「根拠のない治療は正当な医学ではない。」という流れから鍼灸は一気に衰退してゆきます。また、昭和になり戦後のGHQの政策によって再び窮地に追いやられます。
この大正〜昭和にかけての言うなれば「鍼灸の動乱期」に柳谷素霊先生を始めとする数々の先生達によって如何にして経絡治療が体系立てられたのかが語られています。
少し興味が出てきました?次回は三部に分かれる本編のお話をしていきたいと思います。
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。
こんにちは、土曜日スタッフの蔵部です。
抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかあります。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えしたいと思います。
今回は、胃の六つ灸(いのむつきゅう、と読みます)さくら堂では「胃六つ(いむつ)です」と先生が言われているのを聞かれることが多いと思います。別名「六華の灸」とも言われるこれは一つの経穴(ツボ)の呼び名ではなく、複数の経穴を合わせたセットで使うものになります。どの位置にあるのか、どんな効果なのか下で説明していきたいと思います。
胃の六つ灸はその名前からも分かるとおり胃の症状に効果のある経穴となります。 消化不良から胃の不快感・飲みすぎ食べすぎまで、胃の症状に広く効果があり広く使われています。
六つ灸、と言われる通り6ヵ所、膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)・脾兪(ひゆ)の左右一対ずつにお灸を据えていきます。
具体的な場所としては膈兪が胸椎7‐8番の間・肝兪が胸椎9‐10番の間、脾兪が胸椎11‐12番の間のそれぞれ背骨の真ん中から指3本分両外側を取っていきます。
左右の肩甲骨の一番下の部分を結んだ線が胸椎7番付近となりますので、これを膈兪の高さとして、肝兪はそれより背骨2本分下、脾兪はまた背骨2本分下と取っていき、それぞれのラインで左右の脊柱起立筋(背中の中央横にある2本盛り上がった長い筋肉)の上を取るようにすると場所がわかりやすいかと思います。
市販のお灸ではもちろん押すだけでも効果が出やすい胃の六つ灸、これから先、年末にかけて体冷えて胃の調子の悪い時、お酒を飲んだ後の胸やけの時などに試されてみてはいかがでしょうか?
※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。
お疲れ様です。杉本です。
先日患者様からお祝いの花を頂いたということをお伝えさせていただきました。
本日その記念日。一体何の記念日だったのか…。
そう、10月1日はさくら堂治療院の開院記念日となるのです!!
なんと28歳だそう。大和の地で四半世紀以上続くのですね…。
治療院に勤め始めて感じることですが、たくさんの患者様に愛していただいている治療院だなと感じています。今のご時世でもたくさんの方が顔を出していただける。
本日もたくさんの方がお祝いに駆けつけて頂きました。本当にありがとうございます。
28年目もスタッフ全員で駆け抜けていきたいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します!!!
スタッフ 杉本
お疲れ様です。杉本です。
本日、午前の診療が終わる時間にいつもお見えになられる患者様からお祝いのお品をいただきました。
とってもきれいですねー。スタッフはすっかり忘れていたのですがある記念日だが近いそう。
本日治療が入っていないにも関わらずわざわざお持ちいただいたのです。
きれいなお花をいただけることはとてもうれしいです。
そして患者様の気持ちが何よりもうれしい。診療時間以外にもさくら堂のことを考えていただき、きっとお花の配色や種類、持っていく時間等々考えてもってこられたのだと思います。
さっそく受付に飾らせていただきましたが、午後お見えになられた患者様も足を止めて「きれいですね」とおっしゃられていました。
スタッフ一同心よりお礼を申しあげます。本当にありがとうございました!
スタッフ 杉本
こんにちは。研修生の大久保です。今回私が学生時代に「東洋医学って身近にあって面白いなぁ」と思った五行説についてお話しさせて頂きます。
皆さんも「胃が悪くなると口内炎ができる」や「泣ける映画を見てストレス解消」などの言葉を一度は聞いたことあるのではないでしょうか?あれは東洋医学の中の五行説(五行学説)というものが関係しています。
五行説とは簡単に説明すると、古代中国の人が「世界の事象は五つの性質に分けられ、似た性質なら同じ働きをする」という考えから来た説です。下記の表でいうと性質が横の列になり、働きは縦の列になります。
先ほどの「口内炎ができる」でいうと、一番上にある土の縦列には脾・胃・口があります。脾は消化器全般に関係し、胃ももちろん消化に携わる臓器なので、それらに影響が出て口に炎症が起きたという事になります。
次に「ストレス解消」でいうと、ストレスは怒りの感情になりますので、一番左下ですね。ここの縦列には涙・肝があります。イライラすると肝の気血を流す機能が低下します。これを涙を流すことで解消し、イライラが収まります。また、肝の縦列には筋・酸があります。筋肉を使ったら酸っぱいクエン酸で疲労回復するのは現代医学でも解明されています。
最後に横の列でいいますと、五色(青赤黄白黒)を使って料理をすると見栄えが良いと言われますよね。栄養面をでも考えられているのではないかと思います。
まだまだ紹介したいのですが今日はここまで。皆さんの周りにも実は知らずに東洋医学が使われているかもしれません。一度探してみてはいかがでしょうか。
研修生 大久保昌哉
※ご覧になっている物によっては表に行ったり説明に行ったりと見難かったかもしれません(>_<)
※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。
こんにちは、土曜日スタッフの蔵部です。
抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかあります。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えしたいと思います。
今回のツボ(経穴)は中カン(ちゅうかん)です。(カンの漢字は「月へんに完」と書きます)
おヘソの真上、指六本分の場所にある経穴です。鍼の他、熱くなるお灸でもよく聞かれる名前だと思います。このツボにはどんな効果があるのでしょうか?
〈中カン穴の効果〉
中カン穴の効果は、胃の動きをよくする・湿(停滞して邪となってしまった水分)を取り去る・気を行きわたらせ血行を良くする…等々、沢山の働きがあります。
色々な働きの中でどのような作用を出していくかを鍼やお灸で調節していきます。
では中カン穴はどんな経穴なのでしょうか?
中カン穴は任脈上、神闕穴(おヘソ)の上4寸に存在し、胃の募穴であり、腑会穴であり、任脈と手の太陽小腸経・手の少陽三焦経・足の陽明胃経の交会穴となります。
前回の関元は役職が2つ、この中穴は役職が3つ、なかなか重要な経穴と考えられますね。では一つ一つを見ていきましょう。
〈胃の募穴〉
募穴とはその経の気の集まるところです、今回は胃の気の集まるところとなります。場所も丁度胃の真上、胃の作用を調節するには大事な経穴だということが分かります。
募穴には急性症状に効くという一面もあり、急な寒さで胃が冷えて動きづらいという時には中穴へのお灸は効果のある一手と言えるでしょう。
〈腑会穴(ふえけつ)〉
腑会穴というのは、腑に対して効果のある穴であるということです。 腑というのは五臓六腑の腑であり、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことを指します。腑は基本的には詰まっているもののない臓器を指し、何かが流れる道筋であることを意味します。 中カン穴は腑の不調で体の巡りの悪くなった時、流れを改善する経穴でもあるのです。
〈交会穴(こうえけつ)〉
交会穴とは複数の経脈が交差する場所、という意味の経穴になります。
中カン穴は任脈と手の太陽小腸経・手の少陽三焦経・足の陽明胃経の交会穴となり、その影響は体幹部の前面中央を通る任脈だけでなく、耳から肩甲骨・腕に伸びる手の太陽経・手の少陽経、全身の前面を通る足の陽明経と大きく広がっています。
一穴で効果を大きく出来ると言うことは患者さんへの負担も少なく出来るということになります、こういう意味でも中カン穴は大きい役割を持っているのではと思います。
以上、今回は中カン穴でした。
いかがでしたでしょうか?次回は胃の六つ灸と言われる経穴をお伝えしたいと思います。
蔵部友子
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
土曜スタッフの蔵部です。
前回書いた関元という経穴(ツボ)の解説の続きを書いていこうと思います。
元気の関所という意味を持つ関元穴はどんなツボなのか、今回はその経穴のある任脈から探っていきましょう。
余談になりますが経穴(ツボ)は実はいくつかの種類に分けることが出来るのです。
一つは経脈と言われる大きな流れの上にある経穴(正穴と言われるツボ)、もう一つは単独で存在するもので独自の効果を持っている経穴(奇穴と言われるツボ)、もう一つは決まった場所ではないがその時に押して気持ちの良いところ(阿是穴と言われるツボ)。
これら様々な種類の経穴を使って鍼灸師は治療をしているのですね。
任脈は会陰部にある会陰という経穴から始まり、臍の中央の神闕穴を通り、アゴのくぼみ部分にある承漿という経穴で終わる体前面の真ん中を通る経絡です。
諸陰経(手・足の三陰経、計六本)を統括するため「陰経の海」と言われます。陰経とは例外もありますが、基本的には体の前面を走る経絡を指します。(ここを説明すると長くなるのでなんだか重要そうな経脈なのだなと思って頂けると助かります)
では任脈の流注(流れ)がどのように流れているか、関元穴はどのように書かれているか、中国の古典を見てみましょう。
『難経』の二十八難を紐解くと「任脈者、起於中極之下、以上毛際、循腹裏、上関元、至咽喉」とあります。これは「任脈は中極穴の下に起こり、もって毛際に上がり、腹裏にそいて関元に上がり、咽喉に至る」と読み、任脈が中極という経穴の下から起こり、陰部の毛の際を上がって、お腹の裏側をめぐって関元の上に出て、咽喉に向かう流れなのだよということを表しています。
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
お疲れ様です。杉本です。
本日火曜日。午前中は金子院長、大久保先生、杉本の3人体制です。
少し早めに午前の診療を終えたため本日は差し入れでいただいた「うどん」を調理することに。
いつもは宅配弁当を注文し皆でおいしくいただいてます。(弁当業者の皆さまいつもありがとうございます。)
ただ男三人であれやこれやと協力して、昼食を準備する。
そして自分たちでつくったものを囲んで食することに穏やかな時間だな、を感じました。
今の時代なかなか人と会うことが出来ない、飲食店に出向くにも注意を払います。
食卓を囲うってなんだかアットホームでいいな、と感じる昼休憩でした。
写真を取り忘れてしまいました‥‥。
(もちろんディスタンス、消毒等の徹底してます!)
スタッフ 杉本
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
お疲れさまです。杉本です。
本日は深呼吸についての本を読んでおりました。
よく気持ちを落ち着かせるために大きく呼吸をしましょうと、と言われます。
ただ、やり方を間違えてしまうと逆効果となってしまうそうです。
大きく吸うという、行為は交感神経を優位にさせてしまい興奮状態を生じさせてしまうそうです。
正しいやり方は、大きく息を吐き出すこと。
大きく息を吐き出すことは副交感神経を優位にしリラックス状態を生じるとのことです。
確かに息を吸うことはエネルギーを吸い込む行為であり体を活発にさせる。
対して不要な空気を吐くことは体をきれい・悪いものを吐き出す、と考えると腑に落ちた次第です。
深呼吸を使い分けて、日々穏やかに過ごしていきたいと考えています。
スタッフ 杉本
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
お疲れ様です。杉本です。
最近の休日のマイブームは「自身の身体を観察すること」です。
ステイホームを極めた結果、今はここに辿りつきました。
自身の身体の「なんで?」を東洋医学的に調べることを楽しんでいます。
最近気になっているのは汗のかきかた。よく「全然汗をかかないねー。」と他人から言われるのですが、ある部分だけ異様に汗をかきます。
それは「胸の中心部のみ」異様に汗をかくこと。(中医書では「心胸汗出」と表記)
胸の中心は心臓が存在しているように五臓六腑の中の「心」に相当するとされています。
つまり、胸の中心の汗は「心」が関与したトラブルであることが考えられます。
①心脾両虚(しんぴりょうきょ)
気血の生成から全身への供給は「脾」・「心」の二臓が協調することで行われています。
この密接な関係トラブルが生じた際にも影響を及ぼし脾のトラブルは心に、心のトラブルへ波及することが多いです。
汗腺を閉める役割を担う衛気の不足が、胸部に波及することで前胸部の汗腺を閉める機能の低下→汗をかくというような症状がみられます。
(原因)過度に思い悩む、飲食の不摂生、働き過ぎ等
(その他の症状)顔色が良くない、疲れやすい、食欲不足などのエネルギー不足の症状がみられる。
②心腎陰虚(しんじんいんきょ)
潤す物質が不足することで、身体に相対的な熱が生み出される。身体の中に存在する水液が胸部に押し出されるような形で前胸部に発汗が生じる。
(原因)飲みすぎ、発汗過多、長く続く病気、精神疲労により「心」と「腎」の陰液を損傷することによる。
(その他の症状)お小水の量が少なく色が濃い、口が乾き舌が乾燥している等の熱症状がみられる。
普段なにげなく考えたり、見過ごしてしまう体質も調べてみると面白いですね!
「手足の汗」についても先日ブログで書きましたので、興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
スタッフ 杉本
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
お疲れ様です。杉本です。
本日も駆け込み患者様が多数お見えになりました。うち1名様の担当をさせていただくことに。
来院時お顔を拝見したところ、疲弊されているご様子。
本人様も「心身ともに疲れきっているためと徒手をお願いしたい」とのこと。
有資格者ですが、さくら堂では初めての徒手療法。
はり治療ではいつも「おそらく弁証はこうかな?」やら「なんのツボつかおう…」と頭が一杯であることが多いです。
ただ、今回に関しては患者様と少しお話しをして「何やら事情がありそうなのでお話されたい範囲で話をとにかくお聞きしよう」、「強い刺激より心地よい刺激のほうがいいかな」と感じることが出来ました。
鍼灸院にお見えになられる方の来院理由は千差万別です。
日々「溜飲を下げる」ことの大切さを意識して臨んではいます。
今回についても正しく相手の心情を理解したり、抱えていたものをおろすことが出来たかは不明です。
会話の下手さも相変わらずですが、自分なりに「溜飲を下げること」の一端を今回の臨床を通じて感じることが出来たのかな?と感じています。
今日感じた変化が成長か迷走かは不明ですが、患者様がすっきりしてご自宅に戻れることが出来たのであれば幸いです。日々いろいろな臨床に携わることが出来て幸せです。もっともっと精進してまいります。
スタッフ 杉本(あん摩マッサージ指圧師資格も所有しています)
中医鍼灸は患者さんの話しを聞いたり、お身体を見たり、触ったりして弁証(病の位置と状態)を立て、それに見合った治療法に沿って治療をしていきます。しかし時にはいくら詳しくお話を聞いても弁証が絞りきれない時があります。そんな時は「○○とは?」と、各弁証の理論やイメージから逆算して証を確定していく事があります。(以前上げた便秘で具体例を挙げると「脾肺気虚の便秘とは?脾腎陽虚の便秘とは?同じ"脾"が付くけど脾肺気虚は疲労してる感じだな。脾腎揚虚は冷えがある感じかな。」とイメージしながら患者さんの症状や身体の状態を照らし合わせる感じです)
これは日常生活でも使える事です。先日、タレントの伊集院光さんが子供電話相談室に出演していた時に相談者の子供から「良い人生と悪い人生って何?」と聞かれたそうです。子供は時々大人が驚く程の鋭い質問をしますよね。私だったら子供には理解できない難しい言葉を使ってお茶を濁して逃げ切ります(笑)
さて、伊集院さんの答えはというと「初めての絵本は最後まで読まないと面白い絵本かそうでは無いか分からないよね。人生もそういうものだよ。」と答えていました。確かに道の途中ではまだ良い人生だったか決められませんよね。この先逆転満塁ホームランを打つかもしれないし逆に打たれるかもしれません。しかし「良い人生とは?」というゴールから逆算すれば、数ある選択肢の中で進むべき道が見つかると思います。それがたとえ間違いだったとしても大きく逸れたりもしないと思います。何だか話のスケールが大きくなってしまいましたが(><)治療の考え方が色々な所で使えるんだなと思えた瞬間でした。
研修生 大久保
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
お疲れ様です。杉本です。
いつもブログをご覧の皆さま、本当にありがとうございます。
「ブログ見てますよ」や「わかりやすかったです」等の一言が励みになっております。
本当にありがとうございます。
頻繁にブログをご覧になられている方は最近の変化にお気づきでしょうか?
「なんだか書いている内容が変わってきたぞ…」や「なんだか更新の頻度が遅くなったなぁ…」とか…。
そうなんです!最近の新たな試みとして「疾病や症状を解説すること」に力をいれております!
決して怠けているのではございません。少し勉強する時間を要してしまい筆が遅くなっておりました本当に申し訳ございませんステップアップのための準備期間としてご理解いただければ幸いです!!!
研修生の大久保先生(火曜日午前担当)、蔵部先生(土曜日午前午後担当)、杉本の3人で症状ページを盛り上げていきたいと思っております!!
(もちろん院長も引き続き投稿いたしますのでご安心ください!)
ご自身のお身体の状態や症状を理解する上でのヒントになるよう情報発信に努めてまいります。
チームさくら堂で今後も頑張ります!!!
スタッフ 杉本
お疲れさまです。杉本です。
今日はありがたいことに新規の患者様の予約・来院ラッシュ。
開院後5分間で電話・来所・メールでのご予約を立て続けにいただきました。
電話を切った瞬間にまた新規の方から電話。ということが何回も続くことに。ありがたいです。
治療にたずさわらせていただく中で、印象に残ったことがありました。
主訴とは関係はなかったのですが、「手足だけに大粒の汗」をかいていること。
この手足に汗をかくことを東洋医学では「手足汗出」といいます。
古典には「胃は四肢を主り、手足の汗が出る者は、陽明の証である」という一節があり、手足から汗が出ることは五臓六腑の中の脾胃(消化器系)のトラブルが考えられています。
原因は大きく分けて脾胃湿熱、脾気虚、胃陰虚の3つ。
◆脾胃湿熱(ひいしつねつ)
飲食の不摂生や湿気が原因で体の中に余剰な水分が生じる。水分が長時間とどまった結果、熱を帯びて蒸されることで、胃に停滞している水分が手足にあふれだすこととなる。その他の症状としては、上腹部の痛み、口が乾くが水分がほしくない、むくみ等が挙げられる。
◆脾胃気虚(ひいききょ)
飲食の不摂生や疲労によって消化器系の働きが悪くなった結果、水液代謝障害が生じる。体の中にとどまった余剰な水分が手足にあふれ出ることで生じる。その他の症状としては、疲労感、食欲不振、むくみ等があげられる。
◆脾胃陰虚(ひいいんきょ)
飲食の不摂生(特に辛い物の食べ過ぎ)や熱によって体の中の陰液(体を養い潤し冷ます水液物質)が消耗される。陰液が消耗された結果、相対的な熱が身体の中に生じてしまう。この内熱が体の中の水分を手足への押し出すことによって生じる。その他の症状としては、口の渇き、便秘などが挙げられる。
手足の汗だけでもいろいろな原因が考えられるのですね。
「痛み」だけではなく汗のような「体質」についても鍼灸治療は対応しております。
ぜひ、体質についてもお困りのことがございましたら一度ご相談いただければと思います。
スタッフ 杉本
記憶として定着させるうえで、必要なことは「好きなこと」が大きな要因であると考えられます。
どうして好きなことが要因となるのか?
それは、「①素直」に吸収することが出来るから、「②想像力」が掻き立てられるからだと思います。
素直であることで、抵抗なく自分の頭に入ってくることが出来ます。
そして、好きなことに関しては、「どうして?どうして?」と自分自身での想像や疑問が生じます。
興味のないことや嫌いなことに関しては抵抗が生じますし、思考を働かせることもないですよね
鍼灸とは違いますが、杉本でいうと広島東洋カープがそうかなと考えます。
好きだからこそ、背番号と選手を完全に一致して記憶させることが出来ていると。
もちろんカープと同様・それ以上に鍼灸も大好きです。
知的好奇心ととともに継続して学び、研鑽に励みたいと思います!
スタッフ 杉本
新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。
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休診日:水曜日・金曜日・日曜日・祝日
※ただし急を要する方には第2・第4日曜日にて
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