膝の痛みの後半です。
③湿熱阻滞
体内の水分の停滞と熱をきたすタイプで、体外の高温多湿の影響や、水捌けの悪い体質などが相まって起こります。
水分の停滞が膝に起こり、「滞れば即ち痛みとなる」の法則に従い痛みを生じます。
患部に熱感を感じられることが多いです。
④寒湿阻滞
水分の停滞と冷えが一緒になると寒湿になります。
重々しい水分と、物をキュッと凝固させる冷えが合わさり、より強固な滞りとなって痛みを生じます。
痛みの表現としてノコギリで切られているような、といった激痛をきたす事が多く、雨の降る日やその前後に悪化する傾向にあります。
熱とは反対に、膝に冷えを感じたり、触ると冷たかったりします。
⑤熱毒
怪我の後に炎症を起こした物です。
傷口から風毒が入り込み、中で熱毒となります。
現代でいう「傷口から菌が入り込んで炎症を起こした」という状況を中医学的に見るとこの様な見方になります。
「風」は体外から侵入する外邪を指し、大体に邪が侵入する際にはこの邪が先導して他の邪を連れ込みます。
また、傷口ができない場合でも青痣になると中で内出血が起こり血の停滞が生まれます。
停滞したものは熱を帯びる様になる為に膝の痛みを悪化させる事もあります。
傷と炎症を伴い、強い痛みや組織液の漏出、膿が出るなどの症状をきたします。
スタッフ伊澤