肩の痛みの2大疾患

2020/6

一般論として肩に急激な痛みがあり、ついで可能域の顕著な制限があるものを五十肩といいます。

しかし医学定義は少し違います。

まず肩自体に問題があるケースと肩以外の場所の問題が肩に投影するケースがあります。

今回は肩の問題があるケースについて論じます。

 

※肩に問題がある2大疾患

肩の問題で多いのは石灰沈着性腱板炎

加齢や過度の使用により、石灰(リン酸カルシウム結晶)が徐々に溜まると、クリーム状から石膏状に変化しながら膨らんできます。ある領域を超えると相当の激痛があらわれます。

さらに膨らんできて腱板から滑膜包内出てくると、これはもう心底痛みます。

数十p動かすこともままならなくなります。

 

もう一つは腱板断裂。これが一番多いとされています。

腱板は上腕に付くものが4つあります。

全面側に肩甲下筋と小結節の繋がる個所。

後面側に棘上筋、棘下筋、小円筋からそれぞれ大結節に繋がる個所の計4つです。

断裂というげと何か外傷で起きそうなイメージです(それもある)が、加齢と共のコラーゲンの減少、保湿力の低下などで厚く硬くなっていきます。

この硬くなった靭帯がこすれたり、やがてほころびて切れてくるものが腱板断裂です。

私の場合はボールを投げても数mがやっとでそのあと激痛が走りましたもうやだ〜(悲しい顔)

今は50mも屁の河童ですわーい(嬉しい顔)

四ヶ所あるので一ヶ所のみ断裂があっても痛みがないケースもありますが、その程度や仕事との兼ね合いで強い痛みと運動制限をあらわれ、日常生活に支障をきたすことも多々あります。

 

※現在は除外診断が主流となり、これらを含めた診断ができないときのみ五十肩と呼んでいます。

内視鏡などによる腱板修復術ではなく、保存療法を選択されるなら鍼灸治療を併用なさることをお勧めします。

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※新着時期を過ぎても左サイドバー《五十肩》に収められています。

やはり正しかった、と思う

2020/1/20 鍼灸OSAKAに書いた論文を証明するような臨床例に出会う。 肺移植のドナーとなった方。 術後まもなくして左腕が全く挙がらなくなる。 挙がらないどころか、手を30p動かすだけで激痛が走る。 ある程度の年齢に達した方が、急激に陰虚、陽虚に傾いた時が五十肩の好発期。 オペの後は急激に陰虚に傾くことが多い。 僕はこの状態でのファーストチョイスの配穴群がある。 3回同様の治療でほぼ9割方は良くなる。 最近は少し組み替えかなりのケースに対応出来ようになる。

なぜ五十肩に???

2年ぶりに「鍼灸OSAKA」から原稿依頼。

内容が五十肩について。 1年近くパブリックな場面で論文を書いていなかったので、手が遅い遅い(笑)ふらふら 

西洋医学のことは他の方に任せて、伝統医学の立場語ることに。 五十肩は伝統医学では証の範疇。
寒湿の邪によるものが多い雨
しかしいくら寒湿の邪を被ってもそれだけではそうそう五十肩にはならない。ここが他の証と異なる点だろう。
大きな特徴は外邪の前に体内失調がある、という点。

つまり、いくら外部環境の影響を受けようとも、先に内部のアンバランスがなければ発症しないということ。


体内のアンバランスは大きく3つ。
急な陰虚、陽虚の偏向状態。
肩部の気の停滞。
肩部の気血の不足。

この辺りの分析と的確なアプローチが五十肩を早期で治める決め手になる。 

学びはまだまだ続く。

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五十肩は痛みから、それとも可動域の改善から

2014/11

《症例・五十肩》

かなり難治に見える関節周囲炎(五十肩)。

夜間痛がひどく、まだ急性期です。

全体を見ると筋肉繊維の発達しているところと、痩せているところのバランスが悪い。

頸椎処置をした後、肩から発汗させる。

その後、火針・・・・・。

初診の方なので何とか痛みだけは除去し、安眠できるようにして差し上げたい。

可動域の改善はその後に考えよう。

※五十肩の鍼灸治療は、痛みを先に取るか、可動域の改善から入るかのどちらかです。

今回は痛みの除去から入りました。

 

 

 

 

 

 

 

(注)この写真はご本人とは関係ありません。

 

 

五十肩の人は首が硬い

2014/1/26

年末〜今年にかけて五十肩の患者さんを3人抱えています。

上腕二頭筋炎程度のものなら良いのですが、お3人ともけっこう難しいタイプです。

共通項は首が硬いこと。

よく首の《8の字操作》という運動法を行いますが、

これが硬くて動きが悪い・・・(首のすべるように動かない、首だけ動かすことができずに肩も同時に動く)

もちろん、この方法だけで完治するわけではありませんが・・・

治療の一助になります。

五十肩と首の硬さはけっこう相関関係があるように思います。

とくに血オ、痰熱などの状態ではこの傾向が強いようです。

少しつづでも快方のほうに向かっているので安堵しています。

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最近多い五十肩

H31,1/28

◇私はこう考える◇

お疲れさまです。金澤です。

12月、1月と五十肩症状を訴える方が多いです。

寒冷との連動性がある方もいらっしゃいますが、そうでない人もいらっしゃいます。

たまたま肩の症状の方が重なったと思うしかありませんねふらふら

 

肩関節は可動域の広さが特徴的です。肩関節を軸に腕を前後左右上下に動かすことができます。

どの方向にも動かす特徴を有している代わりに、色んな筋肉による引っ張り合いで正常の位置に保とうします。この色んな筋肉の引っ張り合いのバランスを崩すと最終的に肩関節の運動制限、痛みに変わってきます。

同じ動きの運動、同じ動きの動作は引っ張り合いのバランスを崩しやすくなります。

引っ張り合いのバランスを整えながら、臓腑・気血の偏在を見ながら治療を行います。