③心脾両虚
消化吸収機能を司る脾胃の機能失調により、飲食物から気血を取り出せなくなり心において血の不足が起こり不眠になるケースです。
胃腸機能の低下で起こる不眠ですが、思い悩みが強くなる事も原因となります。
不眠や動悸といった心血虚の症状の他に、食欲減退などの脾虚症状を伴います。
④胆虚
常に漠然とした恐怖感に襲われなかなか寝付けなくなるのが胆虚の不眠です。
胆は臓腑のうちのひとつで、胆汁の貯蔵と排泄を行う腑です。
この胆は「決断する意志」を司っていて、大胆や落胆という熟語がある様に感情の一部を担っているのです。
ここで現れる恐怖感は、決断の意志の力が弱まる事で不安感や恐怖感を感じるとされています。
眠っても恐怖感で目が醒めやすく、目眩を伴います。
恐怖感や不安感は眠る時だけでなく、常に感じる傾向にあります。