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近代人の悩みの一つとして、近視があるのではないでしょうか

パソコン、テレビ、スマートフォンなど、科学の発展は私達の生活を豊かにしましたが、モニターに囲まれ、モニターを注視する様な生活の中で

我々の眼は機能を阻まれています。

 

そこで、中医的な見方から、どの様にして近視になるのか、紐解いて行きたいと思います。

 

 

まずひとつ目に挙げられる原因は"気虚神傷"です。

目の使いすぎによって目を働かせる気が減少し、視力の低下に繋がります。

目も他の臓腑と同様に、気血がないと働けない器官なのです。

目の低下と共に倦怠感があり、逆に疲労が溜まると見えづらさは悪化します。

疲れると目が見づらい時はこれを疑います。

 

 

次の原因は肝腎の虚です。

こちらは、目の働き支える立場の「肝」の力と、肝をバックアップする「腎」の力が落ちることで視力が低下します。

力の低下という部分は気虚と同じですが、こちらは全身的というよりかも肝の機能が落ち、目の機能が落ちると考えられます。

その為、発生の原因も心が穏やかにできなかったり、性行為の不摂生などといった肝・腎の力を弱める要因が主になっています。

視力の低下の他には、足腰のだるさや勃起不全、尿漏れといった「腎」に関わる症状が現れます。

「腎」は年齢を重ねる事でも痛みますから、年齢による近視はこのタイプが考えられます。

 

 

いかがでしたでしょうか

近視の原因は、主にエネルギー不足にあると。

しかも、大抵は使いすぎにあるというのです。

 

くれぐれも、目の使い過ぎには気をつけなくてはなりませんね。

 

 

伊澤

本をパラパラとめくっていると、「頭面瘙痒」という文面を見つけました。

あれ?普通の「痒み」とは違うの?と思ったので調べてみようと思います。

 

痒みの記事はこちら→痒みの原因

 

頭面瘙痒は頭、顔、首、に限定して現れる痒みらしい

そしてどうやら、痒みの発生機序も異なるようだ。

 

 

風熱上によるもの

汗をかいた後に痒くなるものがこれに相当する。

汗は身体の内部から外側へ、主に水分を排出するが、この時逆に外からの侵入も容易くしているのだが

開いた穴(汗腺の様なもの)から風の邪が入り込むことで痒みが発生する。

痒さの特徴として、「虫が這う様な痒み」を発生させ、痒い場所もコロコロと変わってゆく。

1箇所に止まらない「風」の性質がよく現れた痒みと言えよう。

 

血熱風燥によるもの

元気過ぎる人に現れる。

「元気過ぎる」というのは、血気盛んな人を指しているのだが、気血が多過ぎるのは熱を持ち易いことを意味する。

多少の熱は感情や身体を動かす原動力となり、元気な人物像を作る。

しかし、熱が溜まり過ぎると、落ち着きがなくなったり、イライラしたり、興奮して眠れなくなったりと不調の原因となる

そういう状況の時に頭の痒さが現れたら血熱風燥が疑われるだろう

他にも口の渇き、頭皮の渇き、頭皮が屑となって落ちる、といった渇きの症状を呈する事もある。

 

虫毒によるもの

いるゆる「アタマジラミ」が頭に寄生することで発生する。

アタマジラミは髪の毛に寄生し血を吸って生活するが、粘着力の高い卵を髪の毛にビッチリ付けるためにシャンプーで根絶させるのは大変難しい。

治療としては主に薬での駆除を第1選択としするも、繁殖スパンが短く薬の耐性を持つ可能性も高くなっている。

しっかり効く薬を選び、根絶させることが重要だ。

 

感染経路は頭皮同士をくっ付ける、帽子やタオルなどから直接感染する「接触感染」。

保有者との接触の際には注意だ。

 

人に寄生するシラミは大きく

頭に寄生する「アタマジラミ」

衣服や布団などに寄生する「トコジラミ」

陰毛に寄生する「ケジラミ」

がいるが、それぞれの生活環境にはそれぞれのシラミしか寄生できない。

毛に引っ掛ける爪の形が違うからだと考えられている。

 

頭の痒みにおいてもポイントとなるのは風邪と熱邪のようですね。

この邪たちをいかに外に追い出せるかが痒みを止めるポイントですね。

以上、頭の痒さでした!

 

伊澤

夏になると気になるのは虫刺され。

特に、蚊に刺されると痒くて痒くて仕方ない!

今回は、そんな悩める肌の痒みについてのお話です。

 

痒みの原因は主に「内風」と呼ばれ、身体の中に風が吹いていると考えられてきました。

虫刺されも、乾燥肌も、身体の中で風が吹く要員があるのです。

 

 

血熱によるもの

温まった空気が対流を起こす様に、熱が篭ると風を生み出します

辛い物の食べ過ぎ、焦りなどの心因的な要因で血に熱が篭る事を起点に風が発生します

掻きむしると痒さは悪化し、熱がベースにある為に冷やすと楽になります。

夏になると痒くなる様な症状はこれがメインかもしれません。

 

血虚によるもの

血は身体に栄養を運びます。

この血が不足し皮膚を栄養できなくなると皮膚は乾燥し、風を産みます。乾燥しているので搔くたびに皮膚の屑が吹き、搔いた爪痕が残るのが特徴です。

年齢を重ねる、体質的に気血が少ない方に起こりやすいです。

 

風湿によるもの

痒みを伴う発疹のことです。水疱瘡(みずぼうそう)などをイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

風の邪から来る痒みと、湿の水疱、両方の性質を持っているのが明らかで

水疱を掻いた後に組織液が流れ出ることもあります。

夏場から秋にかけて発症する事が多くなります。

 

風盛によるもの

痒みの原因である「風」の勢いが更に増したものです

これまでにあった皮膚の栄養不足や熱の亢進、外からの風の邪

これらが悪化する事で勢いを増します。

痒みは転々とし、一日中何処かが痒くなります。

風が強まる春によく見られます。

 

 

風寒によるもの

風の邪・寒さの邪が体内に侵入する事で発症し、顔や首・手に症状が現れます。

冬場に見られる乾燥肌の様なものでしょう。

温めたり、汗をかく事で症状が和らぎます。

 

 

 

この中で虫刺されはどこに分類されるでしょうか?

恐らくは血熱でしょう。それも刺された箇所の限定的な。

体内に入った毒を排除する炎症反応は熱症に分類出来るためです。

と、言うことは、痒さに我慢できない時は冷やすと良いのです。

是非やってみてください。

 

 

 

伊澤

鼻を摘んで水を飲むとしゃっくりは止まる、びっくりすると止まる。

しゃっくりに関する知恵袋はいくつか知られているが、では、何故しゃっくりが出るのか?

 

中医学的には胃は食物を溜め、腐らせ、腸へと運ぶ役割があるとされている

口→胃→腸の流れはいづれも上から下へ物が移動し、この流れ方が正常な消化器官の働きかたであるが

何らかの原因で下へ流れなくなる・むしろ逆走する、と言った現象が起こる。

この時、逆走つまりは上向きの力が働いた状態をしゃっくりと呼んでいる。

 

どんな原因で流れが阻害されるのか、さっそく見てゆきたいと思う。

 

 

胃寒気逆

不摂生な食事、なまの食物の食べ過ぎ、風邪などによって寒邪が胃腸の機能に障害を与える

胃は食べ物を貯蔵し、腸へ送る。つまりは下へ下げる作用を持っている。

寒邪によってこの作用が障害を受けると、胃の気は下げられなくなってしまう。

下がらなくなった気は上に登るしかなく、それがしゃっくりとなって現れる。

主に「寒さ」に原因を置く為、身体を温める事で症状が和らぐ。

 

胃火

こちらは「熱」を原因とする辛い物の食べ過ぎ、風邪により胃に熱邪が籠る

温かい空気が上に向かっていくように、身体の中の熱邪も気を上へ持ち上げてしまうのだが

それ故に、胃の気が上に持ち上がる現象がしゃっくりとして現れる

熱に起因するしゃっくりなので、口臭や胸苦しさ(心煩)を伴う事もある。

熱を冷ますこと、上がった気を下げる事で症状が治る。

 

同じ様な熱→上に上がる原理で、怒りの感情によるしゃっくりがある。

頭に血が昇るという事は、気は上に上がっている。

この上がった気が胃に影響すると、しゃっくりとなって現れる。

 

脾腎陽虚

陽とはいわゆる「気」の事。気の温める力が落ちるという事だ。

気とは身体を動かすエネルギー、機械で言えば電気の様な存在。

(消化器)や腎(下に降す力を持つ)の気が不足する事で食物が下へ降りなくなり、しゃっくりが出る。

名前が「気虚」ではなく「陽虚」になっているが、これはしゃっくりと併発して冷え症状が現れる為である。

具体的にはお腹や手足の冷え、下痢が現れる。

また、疲労が溜まる事でしゃっくりが現れる特徴もある。

 

 

胃陰不足

「陰」とは、いくつかある身体を潤す成分の総称(中医学的には血や津液、精をまとめて呼んだもの)

胃を潤す事ができないと胃の動きが悪くなり、食べ物が腸へ進めなくなり、溜まった気が口の方へ向かうとしゃっくりとなる。

潤いは水分を多く含むが、それが不足するので「乾き」や「熱」の症状が一緒に現れる事が多い。口や喉が渇きやすい、頭がザワザワする(煩わしい)・不安になりやすくなる、舌が赤くなる、等だ。

人によっては肌の乾燥なども現れる。

渇き+しゃっくりがでたらこのタイプだろう。

 

 

どのしゃっくりにも言える事だが、「胃の気を下に下げれるようにする」というのが大事だ。

「びっくり」すると腰が抜けるように、「恐る」という感情は気を下に降す力を持っている。それ故にびっくりさせるとしゃっくりは止まるのである。

驚かせるのではなく、恐れさせるのが止めるコツなのかもしれない。

 

 

 

スタッフ伊澤

前回に引き続き、膝に起こる痛みを調べてゆこう。

 

熱毒によるもの

外傷によりアザや血行不良が起こる。滞ったものは熱化する法則によって熱毒となる

膝に触れても分かるくらいの熱を帯び、温めると痛みが増す。

放置すると関節液の粘度が高まり、酷いと皮膚に漏れ出す。

ここまで来ると治るのに時間がかかる。

 

湿毒によるもの

湿と毒邪が入り込む事で発生する

緩やかに発症し、膝関節を腫らせるも色は変わらない。痛みは強く、絞られているようだったり、切られるような痛みが現れる。

 

 

鶴膝

膝疾患のひとつ。膝関節が腫れ、足の肉が痩せ細る事で鶴の脚のように見える病。

腎気の不足、寒凝が膝に溜まる、小児の場合は先天の天賦の不足、などによって引き起こされる。

 

 

 

スタッフ伊澤

足の痛み・腫れの中でも何故か仲間外れにされていた「膝」。

特別に分類分けされるのだから、また違った病理があるのだろう。

足とはどんな違いがあるのか、早速みてゆこう。

 

膝の痛みの原因になるものの一つ目は

 

気血両虚によるもの

膝に関わる肝、脾、腎のいづれか、あるいはいくつかの力が弱まることで発生する

他の病で力が弱まった所へ外邪が侵入し膝の痛みを引き起こす

特徴としては、他の病から早い段階で発生し、足の怠さが少しずつ現れてゆく。最終的な痛みは強くなはなく、歩ける程度である。

 

肝腎陰虚によるもの

上の気血両虚と似た症状がでるが、こちらの方が症状が重く、歩けなくなる事もある。

他の病の後になって発生する事があり、とても痩せている方に多い

 

 

湿熱阻滞によるもの

湿熱の邪が膝に溜まり、経脈を詰まらせる事で痛みが生じる。多湿な環境に身を置いた後に発生する事がある。

特徴的なのは膝に熱感を帯びる事。その他の症状としては、舌の苔が分厚く・黄色くなる、顔が脂っぽくなる。

 

寒湿阻滞によるもの

こちらは寒湿の邪が膝に溜まるもの

湿熱とは逆に膝に冷感を感じる。また、雨天に痛みが増す特徴がある。

舌の苔は白く厚くなり、顔も青白くなる。

 

膝の痛みの原因はまだまだある。次の記事にて紹介してゆこう。

 

スタッフ伊澤

関節の変形は、正常な形態の関節に改変が加わり、強張り、強直、奇形が発生し、関節運動に影響を及ぼすものを指す

 

主な原因としては

気滞血瘀、痰瘀痺阻、肝腎損虚などがある。

それぞれどんな特徴があるのかを見て行くと

 

気滞血瘀によるもの

関節に長い間外邪が留まったり、外部から傷害が加わる事によって関節に障害や変形を起こす。

関節変形の他には斬られたような痛みが発生し、舌は黒く、脈はじゅくじゅくした様になる。

 

痰瘀痺阻によるもの

生理物質が虚す事で邪を離すことが出来ず、瘀血や痰湿が関節に鬱滞する事で発生する。

症状としては

関節付近の変色(黒色)、激しい痛みが起こる、曲げ伸ばしが出来ない、舌は紫、脈は細くじゅくじゅくする、といった瘀滞の特徴的な物が現れる。

 

肝腎損虚によるもの

長患いによって肝腎を痛める事で発生する。

肝は筋を動かせなくなり、腎は骨を栄養できなくなる。関節は段々と変形、動かなくなって行く。

この段々と症状が現れる事が肝腎損虚の特徴的な症状である。

この他には

眩暈、耳鳴り、足腰の怠さ、火照り感や寝汗といった肝腎の虚で現れる症状も併発する。

 

この他にも、胎児の時に腎気が不足すると身体を形成する際に関節の変形が起こり、先天奇形となる。

 

 

伊澤

急とはこわばり、引き攣りのこと。指の関節がこわばって曲げられない事を手指急と言います。

 

この症状の主な原因は

血不足、血燥、寒滞経脈があげられます。

 

血不足によるもの

血の不足によって筋肉を栄養できない事で現れます。

血の不足は吐血、便秘、産後の出血などの出血が原因だったり、体質的に血が少ない場合などがあります。

症状の進行はゆっくりで、こわばりの前に痺れ感が現れる事が多いです。

随伴症状としては

眩暈、動悸、顔色が黄色くなるなどがあります。

 

血燥によるもの

こちらは発熱の後に発生する事が多く、熱により液体成分が減り、筋膜を潤せずに発生します。

灼熱感の後に出現し、皮膚の乾燥や痒み、口の渇き、便秘などが一緒に現れます。

 

寒滞経脈によるもの

寒さによって経脈の流れが阻まれ発生し、引き攣り、関節が曲がらないなどの症状が現れます。

その他に現れる症状で2つのタイプが存在し

腫れを伴って、寒さや多湿の環境で悪化するタイプ

慢性の疾患の最中に引き攣りが現れ、夜間に悪化するタイプがあります。

冷やすと悪化し、温めると楽になるという特徴が寒滞経脈では特徴的です。

 

 

伊澤

見出し

パーキンソン病は手舞足蹈という症状によく似ている。

手舞足蹈とは、自分でコントロールが出来ないような手足の震えが多岐に渡って起こる症状である。

症状が重くなると顔の引き攣り、瞬きが多くなる、舌が伸びてしまうなど、半身舞動と呼ばれる症状に変化する。

 

ではこの症状はどの様にして起こるのか?

主には

外感風邪、肝腎陰虚、気血両虚、肝鬱血虚、腎精不足、妊娠の影響の6つが挙げられる。

 

肝腎陰虚によるもの

長患いや発熱により陰液(液体成分)を消耗し、熱冷ましが出来ず血液が少なくなる為に筋肉に栄養が行き届かない為に発生する

手足や頭首の震えに加えて

身体の火照り、喉が乾きやすい眩暈や耳鳴り、視界が暗くなる、筋肉の痺れ、足腰の怠さ、尿の回数が増える、尿の色が濃くなる、顔が紅くなる、などがある

 

外感によるもの

風邪から起因する。悪寒や発熱、頭体の痛みなど風邪症状が現れた後で手足の震えが現れる。

 

腎精不足によるもの

腎精という身体の成長に関わる物質の不足が原因。先天的に不足していたり、幼少期の栄養不足などにより筋肉の栄養が不足して震えが現れる。

30歳〜40歳と比較的若い頃に現れる事が多い事も特徴。

その他の症状として

物忘れが酷い、ボーッとしてしまう、精神錯乱、足腰が怠い、耳鳴り、眩暈などが現れる

 

気血両虚によるもの

歳老いて発生するものが多い。

だんだんと震え症状が悪化し、やがて手足の震えに至る。

震え以外には

顔面蒼白、汗が止まりにくい、声が小さく弱くなる、眩暈、痺れ、唇や爪が白くなるなどが現れる。

 

肝鬱血虚によるもの

大きな感情の変化により肝の疏泄機能が失われ、同時に血虚に陥るもの。

強い怒りは気をつけ上げる為に気血を散布出来ず、筋肉の栄養不足から震えを起こす。

 

妊娠中に起こるもの

妊娠期間中に上記の肝腎陰虚や気血両虚になると筋肉の栄養不足が更に重たいものになり発生する。

 

初妊娠や妊娠前3ヶ月に起こる事があるが、妊娠が終わると発作はおさまる。

 

伊澤

この文を直訳すると「多くの病は痰から生まれる」となりますが、解説の文の内容的には「怪病は痰に属す」「百病は痰を兼ねる」と訳す方がしっくり来るような、、

どんな内容か解説致します。

 

「痰」とは体内で流れが悪

くなった水分を指します。

流れるべき水分が流れないことで身体に異常をきたします。

身体の水分が停滞する原因は食生活の乱れ、薬の影響、老い、長患いなどがありますが

痰の厄介なところは、現れる症状が多岐にわたることです。

嘔吐や胸やけ、風邪、咳や息苦しさ、排尿困難、めまいや浮腫、重たいものでは麻痺や精神疾患の原因になることもあります。

 

停滞が強いために治療期間も長くなりがちです。

 

意外な症状もあったかと思いますが、人の身体にとって水分が流れないことがどれだけ一大事なのか分かる名言でした。

"風者、百病之長也、至其変化、及他病也 "

(風なる者、百病の長なり、至って変化し、他の病に及ぶ) 

 この名言、一言で表すとしたら「風邪(かぜ)は万病の元」です。 

今回はこの風邪(かぜ)とはなんなのか、なぜ万病の元になるのかを解説してゆきたいと思います。

 西洋医学では風邪(かぜ)は細菌やウイルスによる感染症とされていますが 中医学が生まれたのは2000年以上も昔のこと。

 細菌もウイルスも,その概念すらない時期からある医学なので、風邪(かぜ)の考え方も異なります。

 ではどの様に考えているのか?

 中医学では、自然界には水の気や空気、風の気といった様々なものに気が宿り、人の身体に恩恵を与えているとしていました。

 その自然界の気が身体にとって良くない影響を及ぼした時、病が起こると考えたのですが 

 その中でも風の気が身体に悪さをした時に起こるのが風邪(かぜ)という病と考えられていたのです。

 (ちなみに、中医学では自然の気が悪さをすると「邪気」と呼ばれる様になるのですが、 風の邪気は「風邪」と書いて「ふうじゃ」と呼びます。「風邪」かぜを引き起こす「風邪」ふうじゃで同じ漢字を使います!) 

 本来であれば、自然の気が身体の中に入って悪さをしないように、人体の気が皮膚表面を覆ってバリアを作っています

 水の気や空気の気なんかは簡単に中に入ることはできません。 

 しかし、風の気はこのバリアを壊しやすい性質があるのです。 

 身体が元気であれば、バリアがしっかりしてますから壊される事はありませんが 

 元気でない時にヒュと吹く風に当たってしまうと 皮膚のバリアが壊され、そこから風の気が入ります。 

そして発熱などの風邪(かぜ)症状が現れていくのです。 

 さらに壊されたバリアから他の自然の気も中に入ってきて一緒に悪さをしだして症状が悪化します。 

それはどの自然の気が入ったかによって変わっていて、

 暖かい空気の気が入れば高熱になり易い 

冷たい空気の気だと酷い寒気がする 

水の気が入ると長引き易くなる 

などなど、それぞれの自然の気の特徴が現れてゆきます。 

こうして本格的な風邪(かぜ)症状となるのです。 

この後は自然の気を外に出せれば治る 

出せなければ症状が残ったり、更に悪化して違う症状が現れる

などのルートを辿ってゆきます。 

 改めて見てみますと 

風の気が他の自然の気と一緒に体内に入り 他の自然の気の特徴が有する病に変化してゆく。 

これが万病の元と言われる様になった所以なのです。 

 「元」というよりかは、他の自然の気を中に引き込む先導者の様な役回りのようですね。 

 スタッフ 伊澤

こんにちは、今年より研修生として勉強をさせて頂いている伊澤と申します。 

 「中医熟記」という中医学の名言が纏められた書籍があるのですが、この中から何か役立ちそうな名言を紹介・開設させて頂きます。

 初回である今回紹介する名言は 百病生于気也 怒則気上、喜則気緩、悲則気消、恐則気下、則気乱、思則気結 「多くの病は気から生じる。」という名言になります。

 日本の慣用句でも「病は気から。」というものがありますね 慣用句は「病気は気の持ちようで良くもなるし悪くもなる」という意味ですが、中医学では違う意味になります。 中医学での意味は 感情による気の不調により病気が生じる になります。 

感情の変化が病気の原因?と思いますが、名言の続きにその詳細が書かれています。

 ・怒則気上 これは「怒ると気が上る」と言っています。 怒っている人を想像してみてください。顔を真っ赤にしてカーッとなっていますよね。 頭に血が昇るなんて言いますが、正にその事です。 頭に気が上る事でカーッとなり、気には血を流す作用もある為に血も上って顔が赤くなります。 怒った後に頭痛や眩暈がする方がいるかもしれませんが これは上がった気が降りれなくなった時に現れる症状になります。 また、中医学において気を昇らせる作用は肝が担っており、 怒りによって起こるこれらの症状は肝の不調として捉える事もできます。 大昔から、怒ってる人を観察し感情と病は(症状)が関係していると結びつけたようです。 

 ・喜則気緩 では喜ぶとどうなるのか?一見良い感情に見えますが、、 喜ぶ時、嬉しい時は身体も気分も良くなると思いますが、これは喜びという感情により気の流れが良くなる為です。 適度な喜びは体にプラスなのですが、過度になると流れが良くなりすぎて気が緩んでしまいます。 集中力が切れるんです。 これは精神活動を担う心という臓腑に影響するともいえ、ひどい時には狂乱に至る事もあります。 

 ・悲則気消 悲しみになると、今度は気が消えてしまいます。 泣きながら嗚咽を漏らしたり胸が重くなったりしますね。 泣く、ため息を吐く等は気を多く消耗するため 泣きじゃくって疲れ果てる…というのは小さい頃に経験があるのではないでしょうか? また、嗚咽や胸周り等、呼吸器を担当する肺に影響を与えていると言うこともできます。

 ・恐則気下 これは怒りの反対で下に降ります。 恐れが強くて腰が抜けたり、失禁したりするのは気が下る為です。 また恐れは中医学で腎という臓腑に影響を与えるともいえ、 泌尿器や腰と、腎が関わりが深い為にこれらの症状が出るともいえます。

 ・則気乱 は驚くという意味で、驚くと気が乱れると言っています。 驚くと気が乱れて動悸がする…びっくりして息も上がって心臓がバクバクしていると考えたら想像に容易いですね。 恐とはなんとなく似ていますが、は想定外の驚きの事を指しているそうです。

思則気結 思は思い悩む事。思い悩むと気がうっ結すると言っています。 悩み事があると食欲が落ちたり、お腹が変に張ったり、下痢をしたり… これは気がうっ結する事で消化器を担当する脾に影響を与えており、 常に流れていなければならない消化器の流れが悪くなって起きています。 

 この様に、感情の変化は身体全体に影響を及ぼします。 逆にいえば、身体全体で感情を表しているとも言えますが 不調の原因となる事もあります。 もし強く怒る等、感情の変化があった時は その後に不調が起こらないか観察してみてください! 名言紹介でした!

スタッフ 伊澤

血圧調整のツボがあるらしい。その名も「血圧点(けつあつてん)」

場所●

第6・7頸椎棘突起の間で、左右に2寸のところ

→ランドマークを第7頸椎棘突起に置く。首を前に倒したときに一番出っ張っている部分が「第7頸椎棘突起である

第7頸椎棘突起の上の凹みを起点に指3本分外に向かったところが、「血圧点」である。

●効果●

高血圧・低血圧

針でなく灸でも効果があるとの記載があるために、血圧に不安がある方は千年灸などのセルフケアで使用してもらいたい。

スタッフ 杉本

◎参考文献◎

『鍼灸経穴辞典』:東洋学術出版

以前、「味がしない」という症状についての東洋医学的な解説を行った。

ツボには「定位=どこに効くか」・「定性=何に効くか」という特性が存在するが、「舌」オンリーで少し調べてみることにした。

舌に関する疾患としては、「味覚」を除けば

☆言語がスムーズに出ない(舌の動きが円滑に行えないため)

☆飲食物の飲み込みがうまくできない(嚥下動作に障害があるため)

☆できものが出来て痛い(炎症・栄養失調) などが考えられる。

●「舌」の穴性を有する4つのツボ●

中医書で調べてみたところ、「舌」を含むツボを4つみつけることができた。記載の多かったものから順に紹介していきたい。セルフケアの際にどうか役立ててほしい。

①廉泉(れんせん)


(ツボの場所)前頚部、前正中線上、喉頭隆起上方、舌骨の上方陥凹部

喉ぼとけの上の凹み

効果・・・『補益舌本』常用兪穴臨床発揮・『通利舌咽』鍼灸学・『開キョウ利候舌』中国灸療法・『利候舌』鍼灸兪穴学・『通利こう舌』百症鍼灸用穴指南

「通利」の記載の大きさから舌の動きが円滑でないケースで用いるのことが多いと考えられる。

「補益」からエネルギー・栄養不足タイプにも対応できるか。

②通里(つうり)

(ツボの場所)前腕前内側、尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節横紋の上方1寸

小指側手首のシワから親指1本分下降する

効果・・・『通利こう舌』実用鍼灸学・『益舌絡』常用兪穴臨床発揮・『和舌和営』中国灸療法

→「益」「和営」などから栄養不足型に対応か。「通利」の記載から動きが円滑でない場合も用いられることが考えられる。

③関衝(かんしょう)

(ツボの場所)薬指・末節骨尺側・爪甲角から近位内方1分(指寸)、爪甲尺側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点→薬指の爪外側で爪の生え際あたり

効果・・・『消腫利舌』鍼灸学・『利こう舌』鍼灸兪穴学

「利」の記載があり舌の動きが円滑でないケースに用いるか。「消腫」の記載もあることから舌がむくんでしまい動きが円滑でない場合に特に効果があることが考えられる。

④あ門(あもん)


(ツボの場所)後頭部の中心線上にあり、生え際から上に指0.5本分

首のうしろ・生え際から上にのぼったときにあたる凹みの部分

効果・・・『利舌増音』百症鍼灸用穴指南

→「増音」の表記から、舌の動きが悪いタイプの言語障害に用いるのではないかと考える。

4つのツボを紹介しましたが、せんねん灸でのケアは「②通里」・「③関衝」がおすすめです。

「①廉泉」・「④あ門」については自身の指で押すなどをしてセルフケアに使っていただければと思います。

スタッフ 杉本

こんにちは!夜も過ごしやすくなってきたので、またランニングを再開して5kgは

痩せたいと思っている研修生の大久保です。夏に着れる服がありません・・・

さて、2020年の3月からさくら堂で研修をさせて頂いておりましたが、4月をもって

研修を終了する事となりました。

 ・・・嫌になったからでは無いですよ(笑)開業に向けての準備をする為です!

仕事との兼ね合いで研修に行ける曜日も限られてはいましたが、その中で治療に来られた

方々が優しく話しかけてくださり、楽しい時間を過ごすことができました。

また、お忙しい中無理を言って、研修を受け入れて頂きました金子先生をはじめ、杉本先生や

受付の金田さんにもこの場を借りてお礼申し上げます。

当初は「3年くらい真面目に勉強すれば金子先生の背中位は見えるかな」と考えていた中医学

ですが、5年経っても先生の背中どころか、どんどん遠ざかっていく程に奥が深い学問でした。

これからも沢山の方が元気になれるよう一生かけて勉強したいと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

私、杉本がさくら堂に勤めて丸2年が経過しようとしている。

2年目は本当に時間の経過があっという間に感じました。

1年目と比べてほとんど成長していないのでは?と少し焦り昨年同時期のブログを読んでみることに

…多少なりとも昨年の段階よりは成長しているみたいで安心をしている。

成長を感じないのは、努力が習慣になったからかもしれない。中医書で勉強するにも一から辞書を引くのではなく、辞書なしでも読めることが増えてきた。

治療も1年目は診察で頭いっぱいになり患者さんの顔を見る余裕もなかったが、自分自身もリラックスした状態で治療に臨むことができている。

自分の器量は何となく理解しているおり、コツコツ積み重ねることしかできないので習慣を大事にしていきたい。

昨年の段階でも「自信はまだまだ持てない」という表記がみられた。

そして「どうしたら皆自信をもって治療ができるのだろう?」というのが長らく自身が感じていることであった。

ただ3月に入り何となく気づきがあったので紹介したい。

1年目に担当した患者さんが再診のため多数来院してくださったのである。

常に最善の治療を尽くすように努力をしているものの、なかなかすべての治療で症状を改善できるわけではない。

ただ治療の中でのかかわりを含めて何かしらが届いた結果、再診につながったのではないかと考えている。臨床家としてこれ以上の喜びはないし素直にありがたい。

慢心することはいけないし、自信がなさ過ぎてもいけない。

経験年数を言い訳にして「勉強不足」で委縮してはいけない。知識を追い求めていくと結局は一生「勉強不足」なんだろうなぁと最近は感じている。

患者さんからいただいた経験を通じて正しく自信を身に着けていきたい。

たかが2年だがされど2年。

時間は有限であることを意識して患者さんに誠意を尽くせるよう精進していきたい。

来年はどのような記事を書いてるだろう笑 また1年後読み返したとき成長を感じられるように今年も頑張っていきたいです。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

久しぶりの完全オフで一日中事務作業をしながら甲子園を見ている研修生の大久保です。

プロ野球と比べると技術面や体力面では比較になりませんが、高校生らしいハツラツとしたプレイは

気持ちがいいですね!

さて、先週の日曜日に、夏から準備をしていたオープン講座が終わりました。金子先生をはじめ、

杉本先生や金田さんと、さくら堂スタッフの皆さんにご協力頂きながら何とか大きな問題も無く

終われたと思います。

講師のお二人の話しを聞いて気付いたのは、日々の治療や書籍を読んだ時の気付きを大切にし、

その気づきの点と点を繋げ理論を固めているように思えました。

まだまだ点が少ない私ですが、いつの日かその点が一気に繋がる日まで、地道に努力を続けようと

決意した日曜日となりました。

研修生 大久保昌哉

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こんにちは!研修生の大久保です。

3月は毎年恒例の三旗塾主催、中医オープン講座の月です。

今回は、香川県から松木先生が「腹診」について、山梨県からは保坂先生が

「逆子」についてオンラインで講義して下さいます。

20年も続いている歴史ある講座です。私も座長として当日は沢山の方が参加して

下さるよう。また、講義が滞りなく進むようあと二週間準備を頑張ります!

研修生 大久保昌哉

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こんにちは!この前放送された北京オリンピックの開会式を「これが国際大会の開会式だよぉ」

と呟きながら最後まで見ていた研修生の大久保です。言葉が分からなくても、何を伝えたいかが

凄く分かる良い式でした。

さて、マスク着用が義務付けられて息苦しい毎日だと思いますが、皆さんは呼吸を

意識していますでしょうか?私自身も治療やトレーニング指導に集中し過ぎると

時々息苦しくてマスクから鼻だけを出して呼吸を整えたりするのですが。

正しい呼吸は一分間に十五回以下が良い呼吸だと言われています。なので、一回の

呼吸は大体四秒以上が良いようですね。また、男性に多い胸式呼吸よりも吸った時に

お腹が膨らむ複式呼吸のほうが良いようです。

マスクが外せる場所では是非、清気(空気)をゆっくりといっぱい吸い込んで寒い冬を

健康的にお過ごしください。

研修生 大久保昌哉

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こんにちは!天気のいい日に調子に乗って洗濯物を干し過ぎてしまい、物干し竿を

曲げてしまった研修生の大久保です。幸い応急処置で何とかもちそうですが、

家にいる時は「たーけやー」の声を待っております。(悪いウワサもあるようですが…)

さて、寒い日が続きますが皆さんはお腹を温めていますか?

私は体質的に消化器系が冷えやすいのでこの時期はホッカイロをおへその上に貼るのですが、

先日ふと「おへその上以外に貼る場所って無いのかな?」と思い、調べてみました!

結論から言いますと、おへその下に貼るほうが効果的な方もいるようです。

おへその三寸下には“関元”という大事なツボがあります。また、比較的新しい中医書

ですが、『症状弁証与治療』には「小腹覚冷,往往属干腎及膀胱以及胞宮的病変;臍腹周囲

覚冷,大多属干脾和大、小腸的病変;大腹覚冷,多属脾胃病変」(おへその下の冷えは

腎、膀胱、子宮周囲の異常。おへそ周りは脾、大小腸の異常。おへその上は脾胃の異常)

と書いてあります。

上記はお腹の冷えでの論述ですが、腹診でもおへその下は“腎”や“膀胱”に該当するので、

おへその下を温めるのも養生には効果的だと思います。

ホッカイロを貼る場合は皮膚に直接貼らず、低温やけどにお気を付けください。

研修生 大久保昌哉

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