食事の醍醐味である「味」
これがあるからこそ食事は楽しい物です。
でも、何かしらの原因で味を感じなくなってしまう事もあるのです。
今回は味覚を感じなくなる状態を紹介致します。
①痰迷心窍の状態
心窍とは、心という臓腑と関連の深い穴(顔にある穴)を表し、完結に言うと「舌」の事を言っています。
心と言う臓腑は舌と関わりが深いと捉えてください。
この証は流れの悪くなった水が心の働きを阻害し、心が弱る事で味覚を感じなくなる事を表します。
水の流れは、外からの湿度や、体内の水分代謝の低下などの原因があります。
精神異常(心の病理)や喉に痰が絡む(水分代謝の低下)と言った随伴症状をていします。
②心血虚の状態
これも心からくる味覚障害ですが、こちらは睡眠不足や出血過多、長患いなどから発生します。
日常的には睡眠不足から発生する事がまま見られます。
味覚障害よりも目立つのは精神障害で、精神的な不安が現れたり、物忘れが酷くなったり動悸がしたり、不眠が益々悪化する、顔色が白っぽくなるといった症状の中に、味覚の異常が現れる事があります。
③误食中毒の状態
毒物を誤食した事を指します。
明らかに身体に悪い物を食べて、舌そのものを傷付ける事もあれば
吸収された毒物が血と共に運ばれて心で悪さをする事もあります。
食べ物を食べた時点で吐き気や嘔吐、胃痛を呈する事が多い為、そこで気付く事もままあるでしょう。
スタッフ伊澤