舌の痛みには痛み方や痛む部位など、さまざまな要因がありますが、中医学で見た舌の痛みはどんなものがあるのでしょうか?
①実熱によるもの
舌にはいくつもの経絡が通っており、関係する臓腑に熱が生じると、経絡を伝って舌に影響を与えることがあります。
例を挙げると
舌先が焼ける様に痛み、落ち着きのなさや不眠が現れるなら心熱
舌の縁が痛み、口苦やイライラがおさまらなに時は肝火
舌の中央部が痛み、舌に乗っている苔が黄色かったり乾燥していたりして、食欲不振や冷たいものをの飲みたくなる様なら胃火
などが考えられます
②陰虚火旺によるもの
睡眠不足や夜も休めない人に起こりやすい舌痛です。
身体を潤す水分は夜寝ている間に補充されます。
夜しっかり眠れなかったり、夜も寝ずにいると少しずつ水分量が失われます。
この水分は身体の熱が強くならない様にする働きがあるので、水分量の低下が熱の暴走を引き起こし、それが舌に及ぶと舌痛となるのです。
水分の不足なので喉が渇きやすく、飲み物をよく飲む様になりますが、ちびちびと少しずつを何回も繰り返して飲む様になります。
また不眠や、手足や顔の火照りなどの症状が現れやすいです。
以上の2タイプです。
舌の痛みは熱によるものがほぼ占めていると言うことが分かりました。
スタッフ伊澤