呼吸をした時に鼻から臭いがする事を「鼻臭」と呼び、鼻の淵(ふち)などから臭いが発生します。
酷いと悪臭となる事もあります。
その臭いの原因はなんなのでしょうか
①肝胆湿熱
鼻に通ずる経絡がいくつかあるのですが、そのうち、「肝」と「胆」の経絡に問題が起こる事で生じる鼻の臭いです。
問題というのは水捌けが悪くなる事で、余分な水分が「停すれば即ち熱化する」に則って熱を持つようになると
腐ったような臭いが鼻から立ち込めます。
湿度と熱の高い夏場や、甘いもの脂っこいものの食べ過ぎでなる事があります。
この他の症状としては口の中に苦味を感じる、喉がよく乾くようになる、胸肋骨部の苦しさを感じるなどの症状が現れます。
②脾虚湿熱
脾胃(消化器)の働きが悪くなり、水分を捌く事ができなくなって余分な水分が溜まると、①の肝胆湿熱と同じように熱を持つようになります。
こちらは消化器の働きの低下を元にしますから、食欲の低下や胃幹部の張り感などの消化器問題や
疲れやすい、意識がぼーっとするなどの疲労問題が起こったりもします。
また、喉が渇きやすいが飲みたくはないという状態にもなります。
以上の様に、余分な水分が熱を持つ事で発生しやすい鼻の臭い。
時には嗅覚の減退や鼻の圧痛を伴う事もあります。
スタッフ伊澤