おはようございます。金澤です。
主訴で乗り物酔いでいらっしゃる方は滅多にいませんが、日常会話の中で乗り物に弱い話をよく聞きます。電車、車、船、遊園地のアトラクション、バスなどが代表的な乗り物でしょう。
小さいころ、私も車で酔って、窓開けてヒーフー呼吸するように言われてた記憶があります。笑
代表的な症状は、あくび、顔が白くなる、冷汗、胃の不快感から始まり吐き気、嘔吐される方もいらっしゃいます。
中医学で乗り物酔いがどのようなメカニズムで起こるか考えてみました。
キーポイントは頭部への気血と中焦(消化器に類するもの)です。
まず初めに乗り物酔いする環境因子
1、乗り物の速度
乗り物のスピードに増減があり、身体も速度に合わせて順応しようと働きます。
2、乗り物の揺れ
乗り物に乗れば少なからず上下、左右の揺れが生じます。
3、移動による視覚情報
移動により外の景色は順次変化していきます。この時、無意識に目の動きは景色を追うように動き続けます。酔った時一点を見つめた方が良いというのは無意識に目が動かないようにするためかもしれませんね。
4、その他
におい、食後、人混み、体調などによって自律神経系の調節が上手く働かないなど
頭部は身体の位置感覚を保つ為に重要な場所であり、1〜3の因子は平行感覚や速度による移動感覚を保つ為に頭の気血を消費する傾向になります。
そこに目の気血を消費するスマホや本を見る行動、景色を追えば、頭部周りの気血が更に消耗しやすい傾向にあります。移動中にスマホや本を読むと気持ち悪くなりやすい方は、この影響を受けている可能性が強いかもしれません。乗り物酔いよる頭部周りの影響は、この辺りが考えられます。
続いて中焦(消化器系)
乗り物酔いがひどいと吐き気、嘔吐をされる方がいらっしゃいます。
純粋な消化器の調子によるものではなく、揺れ、その他の外環境因子の影響で消化管の機能低下により吐き気、嘔吐に繋がります。機能低下とは消化管の動きが低下、消化不良が起こり吐き気、甚だしければ逆流してしまう傾向にあります。
多様な因子が関わることなので一本化できません。中医理論で考えられることを事を言葉に起こしてみました。
対処法としては
・頭部気血を確保するために目を使う行為(スマホ、本、景色を追う)は極力しない方が良い
・食後すぐに乗るのを避ける
・外環境のストレスを受けやすいので、服装などは楽な恰好が良い(着るものによるストレス0へ)
こんなところでしょうか?
私自身も電車でたまに酔うことがあるので自分でツボ押しをしたりします。
内関(ないかん)というツボです。次回そのお話をさせて頂きます。しばしお待ちください!