お疲れ様です。金澤です。
最近、逆子の方が数名いらしています。
当院では年間で十数例診ることがありますが、治療方針を立てていくことが難しいのです。
本来、自覚症状や傾向性から身体の状態を分析して治療に入るのですが、逆子って自覚的な症状が少ないことが多いのです!
胎動を促す「至陰」というツボを基本軸に、胎児が動きやすいよう環境へアプローチしていきます。
中医学的分類
・気滞型
気の滞りが胎児の動きを妨げて、胎動しにくい状態。
気滞とは張っている感じが強い状態で、自覚症状としては上腹部の張り感や胸部の苦しさなどが指標。ただ初産だと比較できないところが難しいですね。
・痰飲型
余分な水分が凝集したことにより胎児の動きを妨げて、胎動しにくい状態。
主に痰飲形成としては消化器系から発展することが多いように思います。
食欲が強くなって太ってしまった場合や、胎児が大きくなり胃腸にかかる負担などが大きくなった場合など
・気血両虚型
胎動に必要な気血の量が少なくなったことで、胎動しにくい状態。
食べられない状態が続く、睡眠不足が続くなどによって、気血の消耗が出現すると起こりやすい。
上記のような治療方針を取りながら、胎動しやすい環境を作っていきます。
ただ週数や前置胎盤、臍帯巻絡などによって戻らないこともあります。
おおよそ3回〜5回程度までは治療してもらうようにはしています。
ご参考までにどうぞ
〜院長より〜
なんといっても一番難治性の高いのは血オだろう。至陰の灸だけではおぼつかない。
痰湿もややこしい、少し動くけど、なかなか正常位にまで戻らない。豊隆でどこまで行けるのか目下検討中である。