足の腫れや痛みは古書の中にも痺れや痛風などの種類が記載されている。
膝の腫れと似ているが、ここでは膝以外に現れる「足」の腫れや痛みについて述べてゆく。
・寒湿阻痺によるもの
寒湿の邪が悪さをし、冷えを纏ったもの。発生要因に湿気が絡む事が多く、雨に濡れた・長い間水に浸かる様な事があった・湿気っぽい所に居た等の経過を持つものが多い。
そこに身体を温める「陽」の弱さが加わると冷感を伴う。
症状としては腫れ、切られる様な痛み、足の曲げ伸ばしができない、患部の冷え、冷やすと悪化する等が挙げられる。
・湿気熱阻痺によるもの
寒湿阻痺と同じく体内に侵入した湿気が、熱を帯びる事で発生する。
素因としては身体の「陰」が不足し、身体の熱冷ましの機能が働かない事がある。
症状としては腫れ、痛み、患部の発熱、雨天増悪などがある。
・瘀血阻絡によるもの
外邪を追い出せなかったり、鬱鬱とした感情により血脈の流れが悪くなったり、足を挫く・肉離れ等の外傷により発生する。
症状の特徴として、腫れと共に刺す様な痛みが現れ、夜間に増悪する。幹部の皮膚が緊張する事もある。
・労傷によるもの
沢山歩いたり、立ちっぱなしの時に起こる。足に静脈瘤(青い筋状の血管が浮かび上がる)ができ、顔色も青紫になるのが特徴。
足の廻りをよくする事で緩解する。
大体の痛みは経絡の詰まりに起因している事がお分かり頂けただろうか。
スタッフ伊澤