2020/7
人体の気は5つ~6つの作用があるといわれています。
そのうちのひとつが防衛作用、つまり外敵の侵入を防ぐ働きです。
細菌、ウィルスに対する防御もこれです。
主に衛気という気の働きなのですが、一般にこの衛気を増やせばバリアー機能が高まり、感染を防げたりするわけです。これはコロナウイルスでも同じことがいえますね。
しかし衛気は量が適量あっても働きが悪いこともあるのです。
衛気の動きが悪い原因は何でしょう。
気滞か肝気鬱結です。
有り体に言えば日常生活では運動不足、同一姿勢が長すぎる、ストレス、楽しくない心情などです。
運動不足、長時間の同一姿勢 ⇒ 気滞を起こす。
精神的緊張、楽しくない ⇒ 肝気鬱結を起こす、となるわけです。
それゆえロックダウンなどは肝気鬱結を起こしやすくなり、解除後に感染拡大という現象に繋がることもないとはいえません(ロックダウン中はさすがに感染源を断つので減少しますが)。
とくに死んでもいいから自由を獲得したいという思いで現在の形を作ってきた国(アメリカ、フランスなど)はその思いが僕たち以上に強いものがあり、自由への規制は容易に肝気鬱結なると推察します。
命の守るためであっても自由が制限されることには強い心的抵抗をおぼえるのです。
くらべて「命あってのものだね」と考える私たちはそこまでの心理的抵抗はないでしょう。
この点では先人に感謝したいものですね。
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