2020/6
昔「中医臨床」紙面で歴代の主治症から30穴解説しながら新たな穴性を模索したことがあった。
その時点では陰陵泉は利湿、健脾を主体としながらも補腎などもあったと記憶する。
この作業は属経および属絡、要穴としての役割を主軸に歴代の主治症を合わせ、穴性を割り出したものである。
しかし穴性の生みの親・羅兆先生は《瀉心》と仰せだ。
陰陵泉を心の実証に使うといわれているのである。
この使い方は今まで意識したことがなく、僕が意識できるのは水気凌心まで。
もう一度文献に当たるしかないだろう。
心火や心血オ阻に使えればかなり臨床の手が広がることになる。
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