〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階

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水曜日・金曜日・日曜日・祝日
ただし急を要する方には第2・第4日曜日にて
個別対応も可能なこともあります。前日までにご相談ください。

「頭が重い」という悩みで治療にいらっしゃる方は意外にも多い。

病院・治療にかかるまでもない・または病院にかかっても診断名がつかないといった状況に遭遇する。

自身も頭が重いシーンはどういったケースで遭遇するだろうと日常生活の中で考えてみた。

〇雨天時や梅雨時期など天気・多湿な環境にさらされた時

◎お酒を飲みすぎてしまい二日酔いとなってしまった時

〇睡眠時間があまり確保できなかった時

ざっと考えてみたところ、このようなシーンで頭の重さが生じることが挙げられた。

中医書では、「頭の重さ」について「頭重」という表記で記載されている。

以下、4分類の解説に移っていきたい。

 ①天候タイプによる頭重(風湿頭重・ふうしつずじゅう)雨天などの多湿な環境で生じる。梅雨時期を「ジトジトする」「粘々する」と表現するように、湿気が身体に影響を及ぼすと、体内の物質を停滞させてしまう。停滞の結果、頭全体が包まれるような頭の重さが生じ、鼻もつまるといった症状が出現する。雨の日に悪化することが特徴。

②湿気+熱タイプによる頭重(湿熱頭重・しつねつずじゅう)「湿気」と「熱」が原因となるが「気候」に由来するものと「内臓の不調」に由来するものに分けられる。

「気候」由来のものについては、高温多湿な環境である梅雨時期〜夏季に生じやすい。高温=熱・多湿=湿気である。

「内臓」由来のものについては、飲食不摂生により体内に湿気と熱を生じさせてしまったことが原因である。アルコール・甘いもの・油濃いもの・味の濃いものの「過剰摂取」、消化器が疲れることによる消化機能の低下から水の代謝障害により体内に水分をため込んでしまう。排出されることなく水液物質が体内に長期間とどまることで熱化し、「湿気」と「熱」が生じる。二日酔いはこのパターンに該当。

熱の「炎上性(身体のベクトルを上にあげること)」という特性のもと、身体の上部に該当する頭部へと「湿気」と「熱」が侵襲することで頭重感が生じる。顔が赤いなどの熱症状を伴うことがこのタイプの特徴。

③余剰水分タイプによる頭重(痰湿犯頭頭重・たんしつはんずずじゅう
体内に余剰な水分が形成されることが原因となる。余剰な水液物質は消化器の機能低下により水液代謝障害が生じた結果おこるものが多い。濃いもの・油濃いもの・アルコール・甘いものの過剰摂取によりによって消化・吸収能力の低下が生じる。余剰な水分が頭部に至り、停滞することで頭重感が生じる。消化器に水がたまることで胸腹部の張る感も出現する。

また頭部への栄養・エネルギーが余剰水液に阻害されると頭部の揺れ症状や耳鳴りなど伴うこともある。消化器がもともと弱いタイプに多い。

④中気下陥による頭重(中気下陥頭重・ちゅうきげかんずじゅう)
頭部にエネルギーがいかないことが原因として挙げられる。働きすぎ・疲れすぎ・もともとの虚弱体質から消化器のはたらきが低下し、頭部へのエネルギーが供給できないため頭の重さ他、頭がはっきりしないといった症状を伴う。心身の疲労や顔色にツヤがないことが特徴。比較的長く続く。

頭の重さひとつにしても、いろいろな原因が考えられます。

鍼灸治療にて治療対象ですので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

スタッフ 杉本

◎参考文献◎

「中医症状鑑別診断学」人民衛生出版社

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

久しぶりの一日休日なので「甲子園を朝から全試合見るぞ」と意気込んでいたらまさかの

今日は一試合だけのようで…午前中から途方に暮れている研修生の大久保です。

それでも近江高校と大阪桐蔭高校の試合は見応えがあるいい試合でした。

さて、鍼灸師の資格を持っているスポーツトレーナーによくある話なのかもしれませんが、

私も最近「CMでやっている〇〇って漢方は痩せるの?」というお声を頂きます。

「そんな魔法の薬みたいなものありません!」と言いたい所ですが(笑)

自分の身体の状態と漢方の性質を見定めて服用すれば、身体の中の不調が改善し、その

結果体重が減少する効果は期待できると思いますので、現在市販されている主な5つの

漢方について少しだけですがご紹介したいと思います。

1.防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

・食べ過ぎのポッコリお腹タイプ

・〇体力があり熱証や湿証 ×虚証

・気管支喘息薬などの飲み合わせに注意

2.防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

・ぽっちゃり水太りタイプ

・身体が膝がだるい

・〇虚証、湿証

3.大柴胡湯(だいさいことう)

・ストレスやホルモンバランス異常による肥満タイプ

・〇体力があり熱証 ×寒証、虚証

・胃腸が弱い方や妊娠中の方は注意

4.桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

・のぼせ、便秘、月経トラブルを伴う肥満タイプ

・〇体力があり熱証 ×虚証、寒証

・食塩制限や胃腸が弱い方は注意

5.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

・貧血、倦怠感、浮腫みを伴う肥満タイプ

・〇虚証、寒証、湿証、血虚証

『発熱してから葛根湯は遅い』というのは有名な話ですが、上記の『痩せるかもしれない』漢方

にも身体の状態をよく調べる必要がありますね。因みに私が服用するなら脾陽虚証がベースに

あるので、2(防己黄耆湯)を試して効果が出なかったら5(当帰芍薬散)を試すと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

暑い…本日は気温が異常に高く、暑さゆえに来院を控えられる方が続出するという変わった一日でした。

少し外を歩くだけでも、何をしてても汗が出てきます。ただ汗のかく場所については本当に人それぞれ。(杉本は特に胸に汗をかきます←解説はこちらから)

今回は『脇汗』について東洋医学的な解説を行っていきたいと思います。

●脇汗の東洋医学的な解説

脇窩から側胸部にかけてのみ発汗が見られる状況を指す。中医書には『脇汗(えきかん)』という。また脇の臭いである脇がとも密接に関係している。

●脇と五臓六腑の関係性について

東洋医学的な人体の生理物質は経絡(気・血の通り道)を通じて循環されている。

「脇」に分布している経絡を五臓の『肝』『胆』の担当エリアであると言われる。

五臓の『肝』『胆』の機能が失調することで、担当エリアである『脇』にも脇汗が生じることが多い。

●脇汗が生じる代表的2パターン

汗が生じる原因としては、『汗腺開閉のコントロールが出来なくなること』・『体内の熱が水分を体外に押し出すさせること』が多い。

つまり身体の虚弱・疲労などによるエネルギー不足・体表面と密接にかかわる五臓の『肺』の損傷なども考えられるが、今回は『肝』『胆』から考えていきたい。

①肝虚内熱による脇汗

長期間病気を患うことで体が弱ること・働き過ぎることで体内の栄養レベルが低下する。栄養不足は「肝」の活動量の低下を招き、体内の巡る力の低下を生じさせる。栄養潤い物質の不足や巡りの悪さは体内に熱を生じさせ、熱が水分を押し出すことによって脇汗が生じる。

(発汗の特徴)希薄な脇汗・臭気はないことが多い

(身体に見られる症状)目の渇き・頬の赤らみ・寝汗・不眠・痩せる・膝腰の重だるさ・便秘・手足のひきつれなど

肝胆湿熱による脇汗

体内に生じた湿気や熱が水分を蒸しあげて外に押し上げることにより生じる脇汗である。

油濃いもの・甘いもの・味の濃いものの食べ過ぎやアルコールの常飲、多湿な環境が原因となる。

生じた湿気・熱が肝胆に鬱滞し、脇部に存在するために生じる。

(発汗の特徴)汗はベタベタしている・臭いが伴うことが多い(ワキガの原因にもなる)

(身体症状)胸肋部の張り感・口が苦い・口の中がネバネバする・体が熱い・食欲不振・小便は黄色い(赤い)・泥状便(下痢)

今年も暑さに負けずに汗の観察をしていきたいと思います…。

スタッフ 杉本

◎参考文献◎

「中医基本用語辞典」 東洋学術出版

「漢方用語大辞典」 創医会学術部

「中医症状鑑別診断学」人民衛生出版社

「中医証侯鑑別診断学」人民衛生出版社

毎晩オリンピックのハイライトを見続けたせいで、その局のオリンピックテーマ曲が

頭から離れなくなってしまっている研修生の大久保です。

さて、皆さんは「なんだか最近耳が痒い」と思った経験ありますか?

私は月に何度か「今日はやけに耳が痒い日だなぁ」と思う事があります。

中医学では『耳痒(じよう)』と呼ぶようで、大きく分けて4タイプに分かれます。

風熱湿毒タイプ

耐え難い痒み 重症化すると耳周囲が赤くなり熱くなる 小児の場合は発熱 舌苔黄膩

血虚風燥タイプ

耳周囲の皮膚が厚くなり切れたり粉をふく 重症化すると耳の中も痒くなる

脾虚湿濁タイプ

耳が湿っぽく痒い 痒みの強弱がある 治るのに時間がかかる 歯形のある舌

腎虚火旺タイプ

耳の中が耐えられないほど痒い 耳の周りは痒くない 時々痛み耳鳴り

「腎が耳の痒みに関係するの?」となってしまうと思いますが、腎は耳と深く関係します。

そして腎は生命力にも関係しますので、疲れが溜まっている時は耳の痒みが出る場合が

あるようです。私の場合は耳垢が湿っぽいのもあるので脾虚湿濁タイプの可能性が

高いと思います。皆さんもあてはまるタイプがありましたでしょうか。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

連日の男子柔道金メダルの姿に涙腺がゆるゆるな研修生の大久保です。

気持ちのこもったガッツポーズもいいですが、相手に敬意を払い、最後まで

礼節を重んじる姿がカッコいいですね!

さて今回は、今まで主な症状に伴って起こる状態(随伴症状)であった

「胸悶(きょうもん)」を主役にして、『胸悶になったらどんな弁証になるのか』

という、今までとは反対のルートでお話ししたいと思います。

胸悶とは

胸がつまる、脹る、落ち着かないような胸の不快感があり、重症化すると

胸が熱く悶(もだ)え暴れる事がある。胸痞(きょうひ)とも呼ぶが、この場合は

痛みが無い場合に使うことが多い。

弁証

風寒束肺・熱邪壅(よう)肺・肝気うっ結・痰湿阻肺・心血お阻・心気虚・心血虚

今回は多いですね(笑)

おおまかにまとめますと、胸周辺の臓“心”“肺”そして、身体の流れに関係する

“肝”の異常により症状が表れる事が分かります。また“虚実寒熱”などで分けられ

ます。

原因が多くて大変ですが、現場では悪寒や発熱、喉のつかえや痰など、他に

気になる症状が出てないかを聞きながら弁証を確定してゆきます。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

夏でも毎晩ぬかパックをお腹に置いて温めている私からすれば、おへそが出ているスポーツウェアは殺人ウェアとしか思えない研修生の大久保です。

さて、前回は主な夏バテの症状から中医学的な証を立ててみましたが、今度は夏バテ予防や夏によく口にする食べ物の性質からどのような証があるのか見てゆきたいと思います。

品目     味   性質   体質

レバー    甘   涼    血虚

トマト    甘酸  涼    気虚・水滞

豚肉     甘鹹  平    気虚・津液不足

ナス     甘   涼    気滞・血虚

梨      甘酸  涼    水滞・津液不足

スイカ    甘   寒    〃

きゅうり   甘   涼    〃

とうもろこし 甘   平    気虚・水滞

うなぎ    甘   平    気血陰虚

枝豆     甘   平    気虚・水滞

打ち込んでいる途中からカレーのイメージが頭から離れませんでした(笑)

味の項目は見事な位『甘』ですね!これは五行では『脾』に当たります。

性質はもちろん体温を下げる効果のあるものが多いですね。

そして体質です。前回出ました証とほぼ一緒です。

以上のことから夏バテとは

気虚 血虚 陰虚 陽虚をベースとし、さらに脾胃が傷つく事で様々な体調不良が出ると言えるのではないかと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

先週、通勤途中に一匹だけ鳴いていたセミの声を聞いて「あわてんぼうのセミだなぁ」と思ったのですが、夜には今まで傘マークばかりだった週間天気予報が晴れマークになっていたので「あわてんぼう」と言った事をお詫びして訂正した研修生の大久保です。やはり自然の事は自然に聞いたほうが良いですね。

さて、今回は毎年悩まされている方もいるかもしれない『夏バテ』を中医学的に説明したいと思ったのですが… 私の探し方が悪かったのか、そもそも『夏バテ』という言葉があまりにも広範囲を指す為か、持っている中医書では『夏バテ』そのものを説明している本がありませんでしたので、東西色々な切り口から弁証を立ててゆきたいと思います。

<夏バテとは?>

夏の暑さにより倦怠感・疲労感・食欲不振・睡眠不足・便秘、下痢などの身体の不調を指す。

(ここでの睡眠不足は暑さにより寝つきが悪い結果起こる寝不足とする)

<夏バテの原因は?>

空調による自律神経の乱れ・脱水・ビタミン、ミネラルの不足・消化器の機能低下

今度は上記の症状に証を当てはめてみます。

倦怠感 …気虚

疲労感 …気虚

睡眠不足 …血虚

食欲不振 …脾胃の気虚、脾陽虚、湿困脾胃 

便秘 …熱証、血虚、陰虚、肝鬱、津液不足

下痢 …脾気虚、脾陽虚、脾腎陽虚、湿熱証

何となく見えてきましたね!次回はもう一つの切り口から夏バテを検証してゆきたいと思います。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

咽喉が痒いことを「喉痒(こうよう)」という。

体内の保湿物質や栄養物質が不足した結果、火灼して咽喉が養われないことによるものが多い。

胃の熱が火が燻じて肺に達することでも生じるがことではここでは「肺」の失調によるものに焦点をあてて解説する。

①風寒(ふうかん)喉痒

気候や気圧の変化・寒冷刺激が肺に侵入し機能低下を招くことが原因となる。肺の機能低下は全身のエネルギー供給・水液を供給する力の減弱を招く。咽喉部では潤い物質が不足した結果、痒みとなる。さらさらとした痰や鼻水が出る・のどはかすかに痛むといった症状を併発する。全身症状としては汗が出ない・全身の発熱・寒がり・頭痛などが出現する。

②風熱(ふうねつ)喉痒

気候や気圧の変化・高温な外的環境が肺に作用することが原因となる。水液を供給する力が低下されることに加え、体内の潤い物質が熱によって焼却される。咽喉部においても潤い不足が生じ、痒みが生じる。のどの渇きも伴うことが特徴。咳が出る・声を出しにくい・咽が赤くはれるなどの呼吸器症状、発汗・発熱・頭痛を伴うことが多い。

③肺燥(はいそう)喉痒

乾燥した気候が肺に侵入することが原因となる。乾燥は体内における乾燥症状を招く。肺においては気道における潤い物質を損傷させることに加え、肺自体の機能低下(全身のエネルギー・水液物質の運搬・気道を清潔に保つなど)が生じてしまうことで痒みが生じる。乾いた咳が出る・痰は少ない・ネバネバした性質のため吐き出しにくい・鼻は乾燥するなどの乾燥症状が特徴。

④肺陰虚(はいいんきょ)喉痒

肺の保有する潤い成分・栄養成分の不足が原因となる。長期間病気を患うこと・発汗過多などに由来する。肺は気道に通じているため、肺の損傷(潤い・栄養不足)が気道までおよび痒みが生じる。痒みの程度はわずかであることが特徴。身体症状はのどや口が乾く・咳が出る・痰はネバネバとしている・息切れ・声に力ないなど。

スタッフ 杉本

雨の日が続き、浴室乾燥をフル稼働させている研修生の大久保です。

二日後の七夕は暦では『小暑』といって、梅雨が明け暑さが本格的になる頃のようですが、まだまだ

明けるのは先ですね。

さて、今回はそんな暑くなってくる時期に起きやすい食中・食後に眠くなる「食後困頓(こんとん)」

という症状をご紹介したいと思います。

1.脾気虚タイプ

 症状 :食中・食後に眠くなる 倦怠感 汗っかき 食欲不振 食後にお腹が張る 

     軟便 肌が黄色っぽい 舌の色は淡く、腫れぼったい

2.痰湿中阻タイプ

 症状 :食中・食後に眠くなる 頭や身体が重い 胸がムカムカする 軟便 食欲不振

     口が粘っこい 太り気味 舌の苔が白い

どちらも脾の持つ食物を運ぶ作用が低下した為に起きるものですね。

鑑別のポイントは午後の疲労が溜まった時や手足・陰部の湿り感。浮腫みの有無などを見て

用いるツボを選択してゆきます。

湿気が多かったり、冷たいものを一気に飲んで脾を痛めやすくなる季節です。

夏の準備の為にも消化器には無理をさせないよう心掛けましょう!

水分代謝アップの為にトウモロコシ茶飲んでます

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

先日、「頭の冷え」を主訴の患者様がお見えになられた。

中医書の記載には「頭冷」とある。頭部の冷えを自覚し、帽子や衣類などで頭を覆うと症状は軽減・冷たい風にさられれると悪化する、とされている。

頭痛やめまい症状が付随することが多い。ただ、今回は「頭冷」のみに焦点を当てて解説していきたい。

●「頭冷」についての東洋医学的解説

考えられる原因は大きく分けて2つ。1つ目は頭部が寒冷刺激にさらされること・2つ目は頭部の温める力が不足した結果冷えが生じることが挙げられる。

①厥陰中寒(けついんちゅうかん)頭冷

外的環境からの寒冷刺激によるもの。寒冷刺激が体内に侵入する。侵入した寒冷刺激が頭頂部につながる経絡(東洋医学的なエネルギー・栄養分の運搬ルート)へと到達することで頭冷が生じる。冷え症状が強く顔色が青白い・四肢の冷えなどが見られる。発症が急激であり頭痛や頭冷は強いが長くは続かないことが特徴である。

②督脈虚寒(とくみゃくきょかん)頭冷

頭頂部に連なる経絡のトラブルが原因となる(①とは別ルート・督脈という)。督脈は全身を温める力やエネルギーを総括する特徴を有す。働きすぎ・長い間病気を患うことなどにより督脈上のエネルギーが損傷。その結果、温める力が不足するため、頭頂部において冷えが生じる。働き過ぎ・長い間病気を患うことなどが原因とされる。背中や腰の冷えも見られ、頭冷同様温めることで症状が軽減することが多い。発症は緩やかであり、症状はさほど強くはないが長く続くことが特徴である。

当院では「頭の冷え」も治療対象です。お困りの方は一度当院までご相談ください。

スタッフ 杉本

電車で座っている時の事なのですが、シートにいた自分以外の人が一斉に降りてしまい、何とも言えない

一人ぼっち感を味わった研修生の大久保です。

さて、今回は皆さんも普段何気なくしている「あくび」についてご紹介したいと思います。

もちろん寝不足や疲労時に出るあくびは正常な生理現象なのですが、頻繁に起こったり、下記の随伴症状

が伴った場合は中医での証が確定する場合があります。

1.肝気鬱結タイプ

 症状 :あくびがハッキリ力強い、胸苦しい、喉の閉塞感、左右の下腹や胸肋部の脹痛

2.気滞血おタイプ

 症状 :あくびがハッキリ力強い、腹部の刺痛、喉が渇くが飲みたくない、胸がムカムカする

3.脾腎陽虚タイプ

 症状 :音が小さく弱弱しい、寒がり、下痢気味、倦怠感

今回もタイプは少なめですね!共通するのは胸周辺の滞りを解消しようとしてあくびが出るという

事です。緊張した時に頻発するあくびは1が原因かもしれませんね。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

お疲れ様です、杉本です。

大和市もついに梅雨に突入しましたね。今日も昼頃急に雨が降ってきました。

私は今の「ジメジメした気候」が非常に苦手です。

最近テレビでも「気候病」という言葉が流行しているみたいですが、湿度が高い環境は私たちの体調に影響を及ぼします。梅雨時期になんだか身体が重だるい経験をしているのは私だけではないのでししょうか?

以下、東洋医学的にどうして身体が重だるくなるのかを解説致します。

●身体が重だるい=「身重」

身体が重だるいこと・身体が重だるくて動かしづらいことを中医学では「身重」といいます。

この身重が生じる原因としては、主に「湿」が関与しているとされている。

●「湿」とは?

湿は、体内の正常な水液物質(津液)が停滞することで生じる。

粘稠性が高く粘々したイメージ。特徴としては、ネバネバしている・粘稠性が高いため停滞する・重いといった点が挙げられる。ゆえに体内に「湿」が生じることは体の重だるさとして現れる。

体内に湿が生じる原因としては、「五臓六腑のトラブル」・「気候を感受すること」が原因とされる。

●梅雨時期の身重について

①風水における身重

多湿な環境が主な原因となります。人間には気候の影響を受けないように体表面にバリアをまとっていると漢方的には考えられています。しかし、体表面の気の量が少ないこと・体表面の気の巡りが悪いこと・そもそもの気の総量が少ないことが原因で、気候の影響を受けやすくなってしまうことがあります。つまり気候由来の「湿」を安易に体内に取り込んでしまうのです。

陰天時に悪化することが特徴として挙げられます。その他、頭を包み込むような痛みや重だるさ・鼻が塞がる・風を嫌がるなどの身体的な症状を見られることが多い。

②脾虚湿困による身重

消化器の機能失調に由来する。身体の水液代謝と輸送に密接にかかわっている消化器の機能が低下することで、水液が停滞し「湿」が生み出される。主な原因としては食生活の乱れ、疲労、考えすぎが挙げられる。身体の重だるさは比較的長く続くことが特徴。その他、心身疲労・食欲不振・口の中の粘り感・下痢・むくみなどの身体症状を見られることが多い。

さらにこの体内の湿(②)と気候の湿(①)は結びつきやすいという性質がある。

つまり、消化器が弱く体内に「湿」を生み出している人は気候に存在する「湿」を取り込みやすい。

反対も成り立ち、「湿」が多く存在する気候では消化器の機能低下をもたらす。

上記が解説となりますが、いかがだったでしょうか?

私は梅雨時期以外にも長時間水を使ったお風呂掃除を行ったことで同様の身重感に見舞われたことがございます。(ちなみに消化器は弱い体質です)。

このような病気ではない身体の不調も鍼灸治療の治療対象です。

私のように梅雨時期に体調がすぐれない方、是非一度ご相談くださいませ。一緒につらい時期を乗り越えていきましょう!

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

●脳鳴とは?

頭の中で音が鳴り響くする症状をさす。耳鳴りと症状が似ているが、耳ではなく頭の中で鳴り響くような感覚が生じる。

多くは髄海の虚衰・湿痰などによって起きるとされる。

①髄海不足による脳鳴

髄海はいわば脳を指す。頭蓋腔内の髄質を指すが、髄が集まることで脳が形成されている。脳の発達には精の貯蔵庫である「腎」が密接に関与しており、精と腎が髄を生み出している。

腎精が不足してしまうと、脳が滋養できなくなってしまい脳鳴が生じる。

加齢・虚弱体質であること・長い間病気を患うこと・大病を患うことが腎精を損なう原因となる。

膝腰の重だるさ・眩暈・耳鳴り・もの忘れなどの症状が出現する。

②心脾両虚による脳鳴
栄養不足により頭部に栄養分を供給できないことが原因となる。働き過ぎ・飲食の不摂生による消化器の機能低下や考えすぎ・心配事が続くなどによる精神疲労が栄養不足を招く。
睡眠時間が短くなる・夢を多く見る・疲労倦怠感・動悸・下痢・むくみなどの症状が見られる。


③湿熱阻滞による脳鳴
頭部へのエネルギー運搬ルートに滞りが生じることが原因となる。

油濃いもの・味の濃いもの・アルコールの過剰摂取は体内に余剰な水分や熱を生み出す。

これら消化器に生じた熱は上に昇る。昇った熱は頭部へのエネルギー運搬ルートを停滞させてしまった結果脳鳴が生じる。頭や身体が重だるい・めまい・吐き気・下痢などの症状が見られる。

④肝気欝結による脳鳴

頭部内・頭部へのエネルギーの運搬がスムーズでないことが原因となる。

エネルギーの運搬をコントロールと五臓の「肝」が担っている。

肝の機能低下が低下することで、エネルギーの運行が停滞してしまう。機能低下は精神抑鬱や大きな精神刺激により生じることが多い。怒ると悪化するという特徴を有し、その他、胸肋部の張り感・よくため息をつく・口が苦く咽が乾くなどの症状が見られる。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

前回の「食欲不振」のお話の続き。

六腑の「胃」のはたらきの低下によるものがメインであり、前回は3パターン解説を行いました。

残りの4パターンの解説に早速に移りたいと思います。

④脾胃気虚による食欲不振胃のエネルギー不足によるもの。飲食の不摂生や過労によりエネルギー(気)が消耗・生成されないことため胃のはたらきが低下し食欲不振が生じる。疲れ果てて口にものが入らないイメージか。

(特徴)
食欲はだんだんと低下する(疲労度合いに連動する)
(身体症状)

食後にお腹が脹る・多くを食べることが出来ない・力ない声で話す・疲労感や倦怠感を伴うなど。

⑤脾胃虚寒による食欲不振
「冷え」による胃のはたらきの低下が原因。もともとの冷え体質であること・身体を冷やす飲食物を口にすることなどによって、体内に冷えが生じる。冷えは胃に機能低下を生じさせるため、食欲不振が生じてしまう。
(特徴)

食欲不振は冷えることで悪化し、暖めたり擦ることで軽減する。(身体症状)

食事の味はしない・空腹感は感じない。多くを食べるとお腹が張り嘔吐したくなる・四肢の冷え・下痢など。

⑥脾腎陽虚による食欲不振
こちらも「冷え」が原因となり、冷たい飲食物や体を冷やす食事を過度に摂取することで「脾胃(消化器)」の冷えが生じるところまでは同じである。脾のはたらきは五臓の「腎」のバックアップを受けており、過度の脾胃の冷えはバックアップ器官である腎にも影響を及ぼす。その結果双方に冷えが生じて食欲不振が生じる。若いころに比べて、歳を重ねると食欲が減るイメージか。
(特徴)

空腹感を感じない。食物の味がない。食欲不振は、冷えると悪化し、暖めると軽減する。
(身体症状)

顔色は青白い・力なくボソボソと話す・全身倦怠感・寒がり・四肢の冷え・お腹が脹るあるいは痛む・四肢のむくみ・未消化便を排泄するなど。

⑦胃カン食滞による食欲不振消化不良によるもの。暴飲暴食によって飲食物が胃に停滞していることが主な原因となる。

食べ過ぎてしまってもう食べたくないイメージか。
(特徴)
食欲不振
(身体症状)

食物を欲さない・腐酸臭の伴うゲップが出る・お腹の張り・便秘あるいは臭いが強い便が出るなど。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

食欲不振は食事を摂りたいという気持ちが生じない状態を指す。

中医書には「不欲食」・「不欲飲食」・「納呆」・「納滞」など様々な表記が見られる。

口から入った飲食物の一時消化を行う「胃」の機能失調が主な原因とされる。

特に飲食物を受け取る「受納(じゅのう)」作用や飲食物の消化を行う「腐熟(ふじゅく)」作用の低下によって生じるものが多い。

では、どうして胃の機能が低下するのか?以下、解説に移りたいと思う。

①肝気犯胃による食欲不振
ストレスによる胃の機能低下。ストレスフルな環境にさらされたり、精神的抑欝的な状況が続くこと、強い精神的刺激を受けることにより、消化器(主に胃)の活動が滞ってしまい食欲不振が生じる。試験前に緊張しすぎて食事を食べたいと思わないようなイメージか。
(特徴)
精神抑鬱などのメンタル部分と連動して食欲不振が生じる。
(身体症状)
ゲップがでる・胸肋部の張り感・精神抑鬱感・イライラ感を伴う

②脾胃湿熱による食欲不振

「余剰水分」や「熱」が胃に生じたことが原因となる。飲食の不摂生や油濃い者甘いものの食べ過ぎにより、胃が水分過多や熱が生じた状態となる。結果として、胃のはたらきが低下し食欲不振が生じる。二日酔いの日に食べ物が欲しくないイメージが。
(特徴)
お腹のつかえや張り感を伴う。
(身体症状)

吐き気・全身倦怠感・すっきりと排便できないなど。

③胃陰虚による食欲不振
「潤い不足」や「栄養不足」が胃に生じるたことが原因。発熱などにより身体の水分が排出されたり、大病や慢性病によって栄養不足が不足することで胃のはたらきが低下する。その影響で食欲不振が出現する。入院期間中に食欲が低下するイメージか。
(特徴)

空腹感があっても食べられない(身体症状)

口が乾き飲み物を飲みたがる・唇は赤く乾燥している・便秘・小便は少量など。

少し長くなってしまいそうなので、今回はここまで・・・。

続きは後日掲載します!

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

お腹を脹ることを「腹満(ふくまん)」と指す。

原因は大きく分けて、「消化器の活動低下」か「胃腸に熱が鬱滞する」ことが考えられる。

消化器の活動低下によるものは、下痢し、温めることで楽になる。

それに対して胃腸に熱が鬱滞するケースではさすることを嫌がるといった特徴がみられる。

詳細は以下の通り。まずは「消化器の活動低下」によるものから述べる。

①寒湿阻滞による腹満
冷えにより消化器の機能低下が生じたもの。寒冷な気候が体内に悪さをする・長期間多湿な環境に身を置く・身体を冷やすものの過食などが原因となる。身体の内外からの冷えにより消化器の機能が低下し、腹満が生じる。
(特徴)
お腹をさすってもお腹の張りは変わらない・温めると軽減する

(身体症状)食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢・お腹の痛み・口が乾くが飲み物を欲しないなど。

②脾胃虚寒による腹満
冷えにより消化器の活動低下が生じたもの。もともと消化器が弱い体質であること・なま物や冷たいものを食べすぎ・体を冷やす性質を有する食材の食べ過ぎ・大病や長期間続く疾病が原因となる。消化器の低下しさらに冷えが生じてしまったことで腹満が生じる。
(特徴)

温かい飲み物や食べ物を口にすることで軽減する。温めるたりさすることで楽になる。

(身体症状)心身の倦怠感・消化不良・内臓下垂など

③傷食停滞による腹満

暴飲暴食をすることが主な原因となる。飲食物が消化されず胃の中に留まった結果、腹満が生じる。(特徴)

脹満感や脹痛を伴う腹部膨満感。(身体症状)

酸腐臭のするゲップが出る・食事の臭いを嗅ぐのも嫌になる・卵のようなにおいの下痢が出るなど。

次に「胃腸に熱が鬱滞する」ことが考えられる。

④脾胃湿熱による腹満

高温多湿な環境・油濃いもの味の濃いものの食べ過ぎ・飲酒過多が原因。消化機能の低下もみられるが胃腸に余剰水分や熱を生む。結果、腹満が生じる。(特徴)

腹部を押されると苦しい(身体症状)

口が乾くが多くを飲みたがらない・時折汗が出る・下痢・小便の量は少なく色は濃いなど。

⑤実熱内結による腹満
発熱などにより生じた体内の熱が胃腸に影響を及ぼすことが原因になる。主に大腸が阻害され食塊(ここでは便を指す)を輸送する力の停滞が見られる。同じく食塊(飲食物)を輸送する役割を担う胃に胃腸にも熱や停滞が生じた結果、腹満が出現する。
(特徴)

腹満は継続する・腹部は硬く張って痛む

(身体症状)

便秘・手足の汗・ひどい場合には午後の発熱など。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

洗濯物を干しながらふと向かいのマンションを見ると、外階段を降りようとしたのに何度も

玄関まで戻り、鍵を閉め忘れていないか確認する住人の方がいたので、思わず「分かるわぁ」と

心の中で呟いてしまった研修生の大久保です。

ほんの数秒前の事なのに何で忘れてしまうんですかね。そして『「まいっか」で済ませたら

外出中に不安になるかもよぉ』とささやいてくるもう一人の自分(笑)

さて、長く続きました汗シリーズは休憩して、今回は私が治療中によく聞く『夢』について

お話ししていきたいと思います。

中医学では夢を多く見る事を『多夢』と呼んでいます。ただし、これに定義されるのは

「嫌な夢」や「怖い夢」などにより睡眠が妨害され、日中に支障をきたす事を指しますので、

起床後の状態も大切な判断材料となります。

①心脾両虚タイプ

 症状 :夢の内容のせいで眠れない、顔色が悪い、動悸、忘れっぽい、食欲不振、元気がない

     腹がはる、便がゆるい、舌質淡、苔薄白

②心腎不交タイプ

 症状 :内容は覚えていないが悪い夢だったようでザワザワして眠れない、眩暈、耳鳴り

     喉が渇く、舌質紅、苔少しor無い

③心胆気虚タイプ

 症状 :怖い夢で起きてしまう、驚きやすく疑い深い、心拍数が少し高い、舌質淡

④痰熱タイプ

 症状 :眩暈、動悸、怒りっぽい、胸が苦しい、痰が多い、口が苦く粘っこい、

     喉に何かつまった感じがする、舌質紅、苔黄で脂っぽい

と、大まかに四つのタイプに分かれます。

飲食や精神疲労、長患いなど原因は色々とありますが、背景には「気虚」「血虚」「陰虚」「陽実」

「気滞」などが隠れており、それが何らかの形で臓腑に影響を及ぼした結果だと考えられます。

ここまで掘り下げると最近よく聞く「在宅ワークになってから眠れない」というお悩みに対して

「運動不足ですねぇ」だけでなく「血虚や気滞がベースになるのでは」という可能性も頭の隅に

入れておかなければいけませんね。

研修生 大久保昌哉

運動する気力を上げる為、新しい靴を買いました! 

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

今回は、「全身倦怠感」について東洋医学的に解説をしていきたいと思う。

中医書には「疲乏」という表記で記載されており、身体・精神ともに消耗して疲れているような状況を指す。精神的疲労や四肢、全身の無力感や脱力感を伴うものが多い。色々な疾患に付随するが、程度は疾患により様々である。

原因は以下、3つの原因に大きく分けられる。エネルギーの消耗や不足を想起されるものが多い。

①暑熱傷気による倦怠感夏の暑い時期に多く見られる。暑さは体内に侵入し、発汗により身体のエネルギー物質や潤い物質などを消耗させるため、全身倦怠感が出現する。

(特徴)全身倦怠感

(身体症状)熱症状・エネルギー不足症状が特徴。具体的には、ボソボソと小声で話す・体は熱く汗が出る・口が乾く・食が細い・下痢など。

②脾虚湿困による倦怠感

消化器の機能低下により飲食物から得たエネルギー・栄養を取り込む能力が低下することが原因となる。飲食不摂生を中心に働きすぎや考えすぎは消化器の機能低下を招く。これにより取り込んだエネルギー・栄養を身体各部へ運搬する力が弱まる。その結果、全身や四肢の倦怠感が生じる。

(特徴)全身倦怠感に体の重だるさが伴う・疲労によりさらに悪化(随伴症状)四肢の重だるさ・口が苦く乾く・下痢・食欲減退・胸腹部の張り・小便の量の減少など。

気血両虚による疲労倦怠感

元来の虚弱体質、・長期間病気を患うことが原因となる。全身に保有している身体のエネルギー・栄養物質が少ないこと・消耗してしまったことから倦怠感が生じる。
(特徴)全身倦怠感・精神や肉体の疲労とともに悪化
(身体症状)息切れ・眩暈・不眠・汗が出る・動悸・顔色が彩がない・唇や舌、爪の色が淡いなど。

体質改善も鍼灸治療の得意分野です。お悩みの方はぜひ当院まで一度ご相談ください。

スタッフ 杉本

しっかり湯舟に入った後、ごみ捨てがてらに肌寒い外へ薄着で出て、フワッとする感覚になるのが

最近癖になっている研修生の大久保です。

サウナ界では「ととのう」という言葉があるのですが、こんな感じなのかなぁと思っています。

さて、汗シリーズ第四弾ですね!東洋医学は本当に一つの症状に対して色々な角度から治療方法や

原因を見つけ出しているんだなと驚きます。

①肝胆湿熱タイプ

 症状 :粘り気と臭いのある汗 食欲はあるが食べなくてもいい 口が苦い 身体が重く倦怠感

     喉が渇くが飲みたくはない 色が濃く少ない小便 舌の苔が黄色い

②肝陰虚タイプ

 症状 :少なくサラサラして臭いの無い汗 夢を多く見る 胸に熱感があり眠れない 顔色が悪い

     力が入らず眩暈がする 午後に火照ったり手足の裏や胸に熱感がある 舌の苔は少ない

前回「手足の汗」では脾と胃が関係していましたが、今回は肝と胆が関係しているようですね。

今回の2つのタイプはどちらも肝陰、精血などが損傷されたり、湿熱が体内にうっ滞する事で

肝と胆の経絡が流れる脇周辺に症状が出るようです。

また、この2つの症状の治療法として牡蠣の殻を粉にし、塗るのが良いとされていました。

なんだか制汗シートもここから考えられているのかなと思いました。

それと…これは本当に蛇足なのですが、生でも焼いても美味しい牡蠣という言葉ですが、これは

「牡蠣の殻」を差す言葉のようです。身の部分は「牡蠣肉(ぼれいにく)」と言うそうです。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

片手で持てる位の買い物なのに「レジ袋の大きさはどうしますか?」と言われたら「一番大きいので。」

と言ってしまう研修生の大久保です。

「大きさどれ位ですか?」と聞くのもやり取りが増えますし、未だに正解が分かりません(笑)

さて、汗シリーズ第三弾ですね!今回は手や足裏から汗が出る症状についてお話ししたいと思います。

手足の汗のタイプは3タイプに分かれますが、どのタイプにも脾と胃の病変により発生すると言われて

います。これは中国の三国時代辺りに編纂されたとされる『傷寒論』(しょうかんろん)に「脾は

四肢を主る(つかさどる)」と書かれており、この事から手足の症状に脾や、表裏の関係にある胃が

深く影響しているのだと思います。

①湿熱タイプ

 症状 :胸がムカムカする 飲食したくない 少なく濃い小便 舌の苔はじっとり黄色い 脈速い 

②気虚タイプ

 症状 :倦怠感 四肢の冷え 食欲がない 便がゆるい 舌の色が薄く苔は白い 脈が弱弱しい

③陰虚タイプ

 症状 :喉が渇く 食欲不振 食欲はあるが食べれない 吐き気 便秘 舌の色は紅く苔少 脈速い

イメージとしましては、食べ物を受け取る胃と、栄養を運ぶ脾の働きが上記の実熱、虚弱、虚熱により

妨害され、全身に運ばれるはずだった水分が四肢に集中した為漏れ出た。となります。

と、ここで気になるのが「手に汗握る」や「手汗びっしょり」のように、精神的なものでの汗はどこに

当てはまるのか、ですが。何冊か中医書を調べても見当たりませんでした。また新たな情報が見つかり

ましたらご報告いたします!

皆で松山選手を応援しました!

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

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