先週、通勤途中に一匹だけ鳴いていたセミの声を聞いて「あわてんぼうのセミだなぁ」と思ったのですが、夜には今まで傘マークばかりだった週間天気予報が晴れマークになっていたので「あわてんぼう」と言った事をお詫びして訂正した研修生の大久保です。やはり自然の事は自然に聞いたほうが良いですね。
さて、今回は毎年悩まされている方もいるかもしれない『夏バテ』を中医学的に説明したいと思ったのですが… 私の探し方が悪かったのか、そもそも『夏バテ』という言葉があまりにも広範囲を指す為か、持っている中医書では『夏バテ』そのものを説明している本がありませんでしたので、東西色々な切り口から弁証を立ててゆきたいと思います。
<夏バテとは?>
夏の暑さにより倦怠感・疲労感・食欲不振・睡眠不足・便秘、下痢などの身体の不調を指す。
(ここでの睡眠不足は暑さにより寝つきが悪い結果起こる寝不足とする)
<夏バテの原因は?>
空調による自律神経の乱れ・脱水・ビタミン、ミネラルの不足・消化器の機能低下
今度は上記の症状に証を当てはめてみます。
倦怠感 …気虚
疲労感 …気虚
睡眠不足 …血虚
食欲不振 …脾胃の気虚、脾陽虚、湿困脾胃
便秘 …熱証、血虚、陰虚、肝鬱、津液不足
下痢 …脾気虚、脾陽虚、脾腎陽虚、湿熱証
何となく見えてきましたね!次回はもう一つの切り口から夏バテを検証してゆきたいと思います。
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。