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2018/1

婦人科の鍼灸治療では肝気の疏泄が順調か否かを注意深く見ていきます。 これは肝が受け持つ気を流す力が適正を保っているかどうか、ということであり、これが保てない状態を疏泄失調といい、様々な障害の起点となって行くわけです。

D1〜D7まで肝の疏泄の子宮への影響が強まり、これにより経血か排出します。 D13まで一旦は疏泄の影響が弱まり、D14くらいから再び影響力を行使します。そこで排卵と頸管粘液の排出というプロセスが始まるわけです。

D21前後までは引き続き影響力を行使して行きます。この作用で子宮の中の気が十分に活動して、受精卵の形成、分裂、着床というプロセスを行うわけです。

とても大事な働きであることがお分かり頂けましたでしょうか?

この肝の疏泄は精神的なストレス、動揺、不安、怒りなどで容易に低下してしまいます。 ストレスとは特別なイベントだけで起こるわけではありません。面接があって緊張してストレスが溜まったこれもありですが、日常のちょっとしたことでも起こりうるものです。

不妊外来の門をくぐった瞬間、やたら待ち時間が長い、治療する側のちょとした言葉遣い、今日は足元が悪い天気だ!なんてこともあるでしょう。 

心の中で「嫌だなぁー」って呟く瞬間に起こるのです。 そういう所を捉えて適切な治療を行い、肝の疏泄を確保することも私達のお仕事だと思っています。

ときに好きなことをして、好きなものを食べて、好きな人とお喋りしましょう。手足を大きく伸ばす日はとても必要なことだと思います。

この患者さんの治療は半年で6,7回くらいです。 月経を整えたいというご依頼でした。 45歳、女性、未婚。 

所作が凛とされた女性です(文脈とは関係ないでしょう笑) 北関東から来られるのでそうそう来ることが出来ないため治療回数は少なくなりました。

初診時のE2は20後半、FSHは10を少し超えた程度。 BBTにおける排卵期の上昇曲線がトップまで5日ほどかかる。 他にもありますが、公開できる情報はこの程度でしょうか。

1診 肝気虚による不安感が強かったので、そこを治療して腎虚の進行を抑える。 2〜5診 腎の陽気を上げること腎精を益すことに終始する。 E2は30の後半、FSHは7の後半、排卵期上昇曲線は上がりきるまでまだ4日ほどかかるが、予想以上に効果が上がる。

※以前から感じていたことだか、婦人科においては不安なり、ストレスなりを先に処理出来れば、思いのほか治療がうまくいく。        

遠方より来院の為どうして治療間隔が空いてしまいます。

拙著を使い家庭でできるツボ療法をご指導させて頂きました。

 肛門痛  

肛門が痛む、ウーム痛い。

皆様このようなときにどんな疾患を思い浮かべるでしょうか?

痔ではないかと考える人が一番多いようです。内痔核などが典型ですね。切れ痔も要注意です。放っておくと肛門狭窄になることもあります。便が細くなる、下血を帯びるなどが出たら可能性が高いと考えてください。

つぎに考えられるのは何でしょう?。

子宮内膜症で、内膜様組織がダグラス窩に溜まったケースです。

突き上げるような激しい痛みの方、ズキンズキンとした痛みの方も少なくはありません。

始めは生理時に痛みが増悪しますが、ひどくなると生理時以外でも痛みがある人も少な

くありません。意外に多いのは排卵時痛です。排卵前から数日続くこともまれではありません。

内膜は剥奪と増殖を繰り返すので、内膜の増殖期である排卵時に痛みもでやすいようです。炎症的な痛みが特徴で、ズキンズキンとかズンズンとした感じになります。また腹壁など骨盤内の別の組織と癒着があれば、さらに痛みが増すようです。

出口を持たない卵巣に内膜様組織が出来るとチョコーレート嚢腫に発展します。

肛門痛が排卵時、生理時に痛みが限定し、かつ性交時痛があれば、迷わず婦人科を受診してください。問診ー内診ー超音波ー血液検査、必要に応じてCT、MRIという順に検査します。

変わったケースもありました。その代表が肛門神経痛です。肛門付近に突然起こる発作

性の疼痛を起こします。数分間発作した後、は多くの場合不規則で、5〜20分続いた

後、自然に治まるのが特徴。排便時に起こることもありますが、夜間の発作する方が多

いようです。これといった治療法が確立されていないのが現状です。患者さんを見る限

り肛門マッサージ(自分で)や患部を温める多少の 改善を見ます。ツボなら次リョウ

会陽を使用します。試してみて下さい。この2穴は内膜症緩和にも有効です。


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月経前症候群(PMS) の対処方法

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 月経の1週間程度前から起こるイライラ感、ザワザワした感じ、判断を誤る、頭痛、胸の張り、火照るなどを総称したものが月経前症候群です。
 排卵期〜高温期は子宮内の気が増える時期です。この気は妊娠したおり、受精卵を胎児にまで変化させる役目を担います。しかし受精卵が出来ないときは、余分な気となってしまいます。その気が鬱して体内上部で滞ると月経前症候群となります。
 月経1週間前から、就寝前に塗れタオルなどで頚を10分弱冷やし、さらにダン中(図あり)の千年灸を2壮据えます。その感、お灸の熱を気持ちよさを感じながら、深く深く深呼吸をします。かなり症状が改善されます。

おはようございます!金澤です。

朝、布団から出づらくなってきましたね

職業柄、問診する時に生理痛の有無を聞くことがあります。もちろん主訴でいらっしゃる方もいます。

東洋医学では臓腑の虚実や気血が入る子宮の状態を問診の中から拾って分析します。

ただ問診しなくても、大半の方の共通する事が足首内側〜鼠径部(そけいぶ・コマネチのラインです)までラインが固いことが多いように思います。全体的に固い方もいらっしゃれば部分的な人もいらっしゃいます!

簡単な固さの自己チェックを挙げてみたいと思います。(※当てはまらなくても生理痛がある方もいます)

・かかとをつけたまま、しゃがむことができない

・床に足を伸ばして、床と膝に隙間ができる

・ももの裏が固い

・開脚が90度以上いかない

・仰向け時に床と腰の間に隙間ができるor腰が沿っている感じがある

今、関連付けて思い浮かぶのは上記に挙げたものになります。

また次の記事も生理痛に関してを書いていきたいと思います!!またシリーズにします

お疲れ様です。金澤です。

前回、生理痛をもっていらっしゃる方で多い特徴を挙げてみました。

東洋医学では臓腑気血(身体の内側)の状態も加味しなければ治療の方向性が定まりませんが、セルフチェックには最適かと思われます。

では、なぜ下半身の内側のラインなのでしょうか?東洋医学では子宮(子宮と卵巣と考えてください)に関連が強い臓腑が肝、脾、腎になります。そして、それらの経絡は足の内側を通ります。このラインが固いということは子宮内部に送り込む気血、及び子宮周辺に流れる気血が停滞しやすくなります。

もう少し分解して詳しく書きます。

内側のラインが固くなる肝脾腎から子宮内部へと流入する気血が滞りやすくなります。

この滞りが子宮内膜に影響すると内膜が固くなりやすい傾向になります。

イメージすると生理時に柔らかい内膜と固い内膜では剥がれ方や痛みの差が異なることが連想できます。

また子宮周辺に流れる気血の滞りも、子宮の機能や活動性を低下させる要素になりえます。

生理時に子宮が内膜を吐き出す力が弱い、寒冷刺激に弱い、痛みとして脹痛や重痛、激痛などが出やすくなるなどが出てきやすい傾向になります。

何度も申し上げますが足が固ければ生理痛があるわけではありません。あくまでも傾向として生理痛がある方は固いことが多くなります。

東洋医学、特に鍼灸は循環論であるので子宮との関連が強い経絡、臓腑または関連因子に関して、まずは回していくことが重要になってきます。

おしまい

お疲れ様です。

時折、生理時に中休みをするという話を耳にします。

例えば、初日〜3日目まで出血し1、2日出血が止まり、また出血すると感じです。

伝統医学では子宮自体に血を貯める力、血を出す(生理)力があります。

子宮のサポート役として腎という臓腑が貯める、出すを手伝っています。

実は生理3日目、4日目辺りから次の生理の準備を始めていきます。

生理の血を出す期間に次の生理の準備する仕事が加わってきます。

一つの仕事で精一杯なところに2つ目の仕事が来ると経血を押し出す力がなくなってしまい1,2日お休みを作ってしまうのです。

このようなことが起きることとして概ね伝統医学でいう腎の力が弱い傾向性があります。    

治療では腎の力をつける補腎という方法をとります。

セルフケアをするのであれば足首を回すことや内ももを伸ばしてもらうことが効果的であります。

おしまい

お疲れ様です。

婦人科系もしくは不妊治療の際に生理の状態を聞くことがあります。

ほぼ100%聞きます。

生理時の血塊は伝統医学では血オという部類に概ね当たります。

血オのわかりやすいイメージとしては生理時の血塊、子宮内膜が固さの指標、痛みが強いことなどがあります。

西洋医学でいう内膜症、チョコレート嚢胞、筋腫など疾患、不妊症で内膜の厚さがあるにも関わらず着床しない、不育症、流産傾向などがあたります。

次回はどういう症候が血オに当たるかを書いていきたいと思います。

お疲れ様です。

前回の続きで血オの話です。

前回は血オとは女性の生理でどのような症状に当たるかをお話ししてきました。

今回はどのようなことがあると子宮血オに当てはまるかお話していきたいと思います。

伝統医学の血オは2次病理のことが多く、何か他のことが起因して血オが起こります。

例えば気の滞りや気が巡らす力がない場合など例を出すと色々あります。

ではどんな症候が当たるかです。

伝統医学の中で子宮内の血オの柔軟度として考えてもらうとイメージがつきやすいかと思います。

子宮内膜が固くなり感じです。経中に塊、内膜が剥がれる時に伴う痛み、生理が始まってから経血になるまでの時間が長い、不妊症でいえば内膜の柔軟性がなく着床しない、育ちが悪いなど挙げられます。

治療は主訴に基づいて治療方針を立てていきます。

このような症状、症候があるから×なわけではありません。そういう傾向性があるくらいに留めてみてください。

もし気になるようでしたら前回ブログで挙げた、不妊の共通項ーうちももを参照してください。

婦人科、不妊どちらにも共通するものです。

2014/5/10

《症例・排卵時の眩暈》

月経時の痛みや違和感は日常よく診る

しかし、この例は月経時以上に排卵時に違和感が出ている。

33歳/女性。

主訴は排卵時の下腹部痛および眩暈である。

以前に月経時の失神の例を診たが、それ以来に希少な臨床例であった。

排卵時は、月経時とともに肝の気を動かす働き(疏泄)が重要になる。

この働きが正常を逸すると、通常の排卵時期のズレという形で現れる。

このケースでは、元よりこの働きが弱いため、排卵という働きに気を費やした分、ほかの部位の気を動かすことが疎かになる。

それが頭部に気を送れない理由、つまり眩暈を起こした原因と考えられる。

例えれば、この方の肝は弱く10の気を動かす力しかない(10馬力の肝パワーのイメージ)。

排卵という作業が加わったことで11の気を動かさなければならないとき、元より10しかないので、どこかの部位が疎かになる。

それが頭部というふうに見たわけである。

したがって証は肝気虚とした。

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