2012/5
心音確認前後ぐらいに妊娠初期の免疫反応、俗にいうつわりを現す人が続いた。
この時期の治療はことのほか慎重を期す。
まだまだ安定妊娠とはいい難いので、刺激量、ツボの選択では常に胎児に影響はないかを考えながら進めることになる。
概ね子宮の高温が続き、また胎児を成長させるためにかなり大量の気が子宮に流れ込む。
いわば子宮のタービンが高速回転状態になっている感じ。
そこで周囲に余剰の熱を放出する。
その熱が子宮から陽明胃経に入ると、胃の不快感と吐き気、ちょうど下から気持ち悪さが上がってくる感じになる。
イメージとして、胃経の熱をさばきながら、衝任脈にスペースを作り、そこに熱を還流させる感じになる。
日常では適度の運動が必要になる。

※新着時期を過ぎるても左サイドバー《臨床のお話》に収められています。