概ね近年の日本の夏には2つの特徴を有します。
1、以前より気温の上昇が激しい。
2、以前より集中豪雨が起こる。
この2つの事象から、中医学でいう湿熱の邪が強まってきています。単純にいうと湿気と暑さが一段と増してきたということです。
昨年は暑さが強く、湿<熱でしたが、今年は湿気が優位で湿>熱となっています。
湿<熱の症状の特徴は「上方あるいは上へ上へ、表面へ表面へ」となりやすくなります。頭痛、眩暈、嘔吐、湿疹が主体になります。これが昨年の特徴でした。
今年は前半が熱が強く、昨年同様の特徴がありました。後半は雨も多く、湿の割合が増しています。ジメジメ、ベッタリが主体で気持ち悪さを伴います。湿が邪魔して気の流れが遮断され、気欝を起こす人が極めて多く居られます。つまり湿気が原因でイライラが募る感じです。
発汗力を落とし浮腫みを出す人も少なくありません。
また、こういうときは秋になり急に冷えだすと、湿の残存が発散できずに神経痛を出す方が急増します。