この患者さんは、脾胃の湿熱が経絡を侵したタイプの神経痛です。
脾胃に溜まった湿熱はズバリ酒です。かなりの量です。
体のことを考え、日本酒からワインにしたという患者さんの説明は、
下戸の私には通じません。
だって現実に神経痛が出ていますからね。
ここ最近の暑さで、いつも脾胃に引っ込んでいる湿熱が、経絡まで浮き上がってきた感じです。
このときは、鍼で尿量を増やす工夫をします。
2回で腰痛、神経痛は取れましたが、また飲んじゃうでしょうね。
目下、鬱々と酒を連動させない生活スタイルを患者さんと模索しています。
(論点)一般に神経痛は腰椎の変性、狭窄、すべりなどから起こります。鍼灸ワールドでは病因を体全体やその人を取り巻く環境(衣食住)まで広げて考えています。そこでお酒を飲みすぎることで余分な湿熱の邪が溜まり、それが経絡に及ぶことで神経痛(痺証)を起こすこともあるわけです。