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2020/04

時間が取れたので産後半年以内に再診する方の疾患を調べてみました。

多い疾患は疲労症候群、腰痛、乳汁不全などでしたが、最も多いのは腱鞘炎でした。

主婦としての力仕事が激減した昨今です。またお勤めの際でも担ぐ、持つなどの仕事はほとんどないものと察します。

ということは・・・・育児で初めてのこのような力仕事?と遭遇するといえなくもありません。

『日常使っていなかった上肢の筋肉の使い方や、手首自体への直接の負荷に対して抗しきれなくなる』

これが腱鞘炎多発の原因だと考えています。

数回の治療で良好になりますが、元よりの強さに欠けるため、再発しやすいという特徴があります。

体の使い方を学習する必要があります。

全体の筋肉を使いながら、部分への負荷を軽減させるのがそれ(はっきり申しますと皆さんこういう体の使い方が下手)

古武道における体の動かし方に似ていますね。

とくにお子さんが小さいときはお母さんは寝不足になりがち、寝不足は血・陰不足を起こします。

これがあると筋肉の保湿力が落ちるので、硬く伸びない筋肉に変化します。この辺りも腱鞘炎の誘因になるでしょう。

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 確かに悪阻(つわり)は個性的ですね。それこそ千差万別です。今回は、悪阻の機序というか仕組みを東洋医学で説明します。
 今回は気と血がキーワードです。
 気には大きく
 ①《動かす働き:推動作用》②《温める働き:温く作用》③《形を変えてゆく働き:気化作用》の3つがあります。
 血は胎児の栄養補給物と考えてください。


 まず妊娠初期〜中期の胎児は意外なほど小さいものです。栄養を与え、どんどん大きくするのはもう少し後の話です。この時期の特徴は、将来に向けあらゆる組織を造りだすために小さな変化を繰り返すことです。いわば「人プログラム」に沿い基盤造りをしているわけです。

 これを支えるのが③の気の形を変えてゆく働きの役割です。
ここで先の気血の話に戻りますと、気血は通常の場合には同程度が適当とされています。しかしこの時期は気が血より少し多めになります。

 これを気の超過状態といいます。これが正常です。
 ちょっと気が多いとバランス的に良いのです。気の温める働きで子宮の温度が少し高くなり、その分体温が高くなります。また形を変えてゆく働きで、あらゆる組織の基礎固めを行います。しつこいですが、ちょっと多いのがいいのです。

 気が余りに多すぎると、①の動かす働きがあらわれてしまいます。胎児が非常に小さいうちに動かす働きが起こると、想像して見てください。流産になります。そこで多すぎないように余剰の気を排出するわけです。


 《余剰の気の排出ルート》
  余剰の気は一般に気血の道である経絡(けいらく)に流すか、体外に排出するかのどちらかになります。月経があるときなら出血とともに外に出すことも可能でしょうが、残念ながら妊娠中なので適いません。

 残る道は経絡に余剰な気を流すしかありません。子宮に繋がる経(けいらく)絡は任脈(にんみゃく)と衝脈(しょうみゃく)です。併せて衝任脈と呼びます。子宮から出た余剰な気は、まずこの衝任脈に入ります。衝任脈は気街(きがい:鼠径部:股のつけ根)で3つの経絡と交わります。胃に到達する胃経、肝に到達する肝経、腎に到達する腎経です。


 【余気が胃に到達】
 余剰の気が胃に入ると、胃本来の下降(消化して物を腸に送り込む)の働きを抑え、膨満感、胃もたれといった停滞的な症状をあらわします。さらに余剰の気の勢いが増すと、逆に上行エネルギーが強まり、悪心嘔吐があらわれ、甚だしいと水まで吐くようになります。悪阻で最も見られる症状です。
 ツボは解谿(かいけい)、足三里(あしさんり)、内関(ないかん)などを用います。


 【余気が肝に到達】
 余剰の気が肝に到達すると、専門的には肝鬱化火(かんうつかか)〜肝火上炎(かんかじょうえん)と呼ばれる状態になります。発汗過多、のぼせ、熱くて眠れない、頭痛や頚痛、イライラ感、煩躁、爆発しそうな怒りなどがよくあらわれます。また、常識や判断力を乱し、極端な行動に走ることも少なくありません。その代表が奇食(極端な偏食)や常軌を逸した過食などです。
ツボは太衝(たいしょう)、風池(ふうち)、地五会(ちごえ)、光明(こうみょう)、陽輔(ようほ)などを用います。


 【余気が腎に到達】
 余剰の気が腎に到達すると腎陰虚(じんいんきょ)と呼ばれる状態になります。ほてり、寝汗、熟睡できない、不安感、声のかすれなどがあらわれやすくなります。今風に言えばマタニティー・ブルーに似ています。
 ツボは志室(ししつ)、照海(しょうかい)、復溜(ふくりゅう)などを用います。



 各ツボの位置に関しては『始めてのたまごクラブ09年秋号』に記載してありますので、参考にしてください(難しすぎるという理由で8割カットされましたが((´∀`*))ヶラヶラ

H31、3/28

お疲れ様です。金澤です。

◇症例◇

前回のブログから一文ずつ、間を空けるようにしました。結果的にナイスでしたね(*^^)v僕的には

今年度もあと一週間で終わりですね。振り返ってみるとあっという間です!

春の季節は出会いの季節・別れの季節・新しい環境への変化と身体もこころも忙しくなります(+o+)

春の季節とは関係なかったのですが(笑)不妊治療をされていた方が里帰り出産のため治療を卒業?終了しました。

このお方は鍼灸治療を始めた頃は仕事のストレス大!不妊治療の不安、焦り、妊娠後はつわり、寄食、下陥症状、最後には逆子になりましたが何とか落ち着きました。

帰省して身体を休めつつ出産の準備をしてほしいと願っています。出産後も忙しくなりますからね。

年賀状でもいいので報告頂けたら嬉しく思います(≧▽≦)

おしまい

2018/01

◇症例◇

妊娠時の腰痛は鍼灸院ではよく見る疾患です。 妊娠後期ではお腹がせり出す分、腰椎は前弯するので当たり前に腰痛を起こします。 今回はちょっと違うケースで11週めの、まだまだ不安定の時期のぎっくり腰。 伝統医学の見立ては寒邪による気滞血オ。

うちで2年かかり妊娠までこぎつけた患者さん。 

どちらかいうと、着床に問題があり、ここまでやったもってきた感じです。 脾腎の固摂に問題があり、すぐにでも流産となる傾向があります。

 基本は散寒行気活血なのですが、胎児に影響しないように、子宮に効かせないように、腰部の筋肉のみを行気します。 このあたりがテクニック論として大変でした。

鍼の角度と穴性論が決め手となります。

後舌診も決め手になりますね。

おはようございます。金澤です。

雑誌を流し読みして、面白い記事があったので紹介します

近年では卵巣早衰ではなく卵巣反応低下という呼び方が主流になってきているそうです。

卵巣早衰はあくまで卵巣が衰える最終段階の状態を指します。

卵巣機能低下は様々なパターンがあり徐々に進行することが多く、半数以上には一時的あるいは予期しない卵巣機能の回復が見られることがわかっています。

一時的に卵巣が疲れているだけだよと、早く衰えてしまったとでは捉え方が全然違いますね。

言葉って難しいですね…

2016/2

症例

この患者さんは、当院で初めて妊娠され、一度めは残念ながら流産、

数か月後に2度目の妊娠、何とか20周近くまで来ました。

しかし、前置胎盤・・・・

この週数だと胎盤がまだまだ伸びるため、低位胎盤といったほうが正確でしょう。

血オもありますが、胎児のことを考えると、まずは子宮内の衛気を増やし、子宮を伸びやすい状態にするのがベストという判断をしました。

安静は必要ですが、お仕事をしている関係で、そうそう安静というわけにもいきません。

腹圧を過度にかけることだけ注意して頂きます。

頑張りましょう。

※その後、無事ご出産されました。

2015/11

◇症例◇

45歳、第2子出産後の眼精疲労、視力低下。

40歳のおりから見ている患者さんです。

第1子は42歳。そして今回45歳で第2子を出産。

お産自体は4時間ほどの超安産。

その後の眼に症状が現れます。

高齢出産に加え、おひとりで2人の子を見る心労および肉体疲労で疲れ切っている様子。

脈状からの判断でも気血ともに消耗。

ヘロヘロ・・・状態。

ご自身の睡眠もままならないでしょう。

体内で血の消耗の激しい器官のひとつは眼。

気血の消耗が激しいので眼を養うことができません。

そこで早急の気血の回復を図ります。

お灸を多用。

それにしても連れてきて隣のベッドに寝かせた赤ちゃん。

かわいいですね。

むちゃくちゃ。

2頭身だからかわいい・・・ドラえもん理論???(失礼しました)

違います。

無垢だからかわいいのです。

2015/11

◇症例◇

このケースは早めのつわり。

8週目です。

出るとしたら着床時反応の続きでしょうが・・・・

症状的には明らかな食べづわりです。

子宮の活動期で、

子宮から出る熱が大腸に届き、

大腸中の津液を乾かします。

そこで初めての便秘。

踏ん張ると胎児が下りて、流産してしまうかも?という心配で力まない。

便秘悪化気持ち悪いつわり悪化という機序です。

軽く大腸の熱をさばきながら、陰液を増す治療をします。

強い熱取りは子宮の活動を低下させかねませんので、注意深く進めます。

2014/12

◇症例◇

口角流涎(こうかくりゅうてい)は涎(よだれ)が湧き出て止まらないこと。

内経、傷寒論にすでに記載があります。

今回はつわりの随伴症状でした。

妊娠で起こる余剰の熱が脾胃、胃経に流れることで起こります(他のケースもありますが・・・・)。

元来から脾胃湿熱、痰湿か脾虚があると、この症状が出やすいと考えます。

ただ、今ケースは痰湿の強い方で、

日にペーパータオルを4個使うこともあるそうです。

豊隆内関の使い方が鍵になりました

2013/6

羊水減少は比較的年齢の高い方の妊娠では良くみられる現象です。

ある高名な漢方家との対談で面白い話を聞きました。

詳細は省きますが、この先生はの意識は母体ではなく、胎児に向いています。

自分には全くない視点だったので驚愕しました(+_+)

羊水の材料は知っての通り嘔吐や尿などです。つまり胎児の排泄物です。

これがないと圧力の関係で肺などの脆弱な臓器を傷めます。

この先生はある生薬で胎児の利尿を高めるそうです。

もちろん弁証の枠内で母体を診ることも忘れません。

この発想というか視点は研究の余地が大いにあります。それを鍼灸でどう表現するか。

また、新しい課題が増えました。なかなか辞められませんね。

2012/5

《妊娠前期における膀胱脱(膀胱瘤)の例》

一般に骨盤内内臓は骨盤基底筋に支えられてる。

加齢、エストロゲンの減少、加圧などにより骨盤基底筋がゆるむと、これら臓器が体外に露出する。

膀胱脱は膀胱の一部が膣の上辺りから露出する。

子宮脱との区別は視覚上は難しい。

ピンポン玉程度の大きさのものが挟まっている感じがあり、頻尿も出る。

とにかく違和感が強い。

TVM手術などもあるが、妊娠前期なので無理。

膀胱が出できたら押し込めながら、骨盤基底筋群の鍛える体操をする。

患部を保護しながら落ちないように圧をかける器具も登場しており、それも良し。

骨盤ベルトの類は圧迫強化につながり、逆効果になることもある。

鍼灸では血オが無い限りは、中気下陥、腎気不固で弁証することが多い。

まれに肝気鬱が加わり痛みが強く出ることもある。

気の固摂作用をアップさせることが主体となる治療を取る。

過去2例のみ診た。

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