2012/5
《妊娠前期における膀胱脱(膀胱瘤)の例》
一般に骨盤内内臓は骨盤基底筋に支えられてる。
加齢、エストロゲンの減少、加圧などにより骨盤基底筋がゆるむと、これら臓器が体外に露出する。
膀胱脱は膀胱の一部が膣の上辺りから露出する。
子宮脱との区別は視覚上は難しい。
ピンポン玉程度の大きさのものが挟まっている感じがあり、頻尿も出る。
とにかく違和感が強い。
TVM手術などもあるが、妊娠前期なので無理。
膀胱が出できたら押し込めながら、骨盤基底筋群の鍛える体操をする。
患部を保護しながら落ちないように圧をかける器具も登場しており、それも良し。
骨盤ベルトの類は圧迫強化につながり、逆効果になることもある。
鍼灸では血オが無い限りは、中気下陥、腎気不固で弁証することが多い。
まれに肝気鬱が加わり痛みが強く出ることもある。
気の固摂作用をアップさせることが主体となる治療を取る。
過去2例のみ診た。