黄体機能不全
ここでは黄体機能の働きが悪い、あるいは黄体ホルモンの量が少ないものを一括して黄体機能不全とします。
原因は種々ありますが、まず全体の子宮力が弱く、とくにFSHやLHが低い方を挙げます。伝統医学的には肝気虚肝腎陰虚、あるいは肝気虚、脾気虚衛気虚あたりの方に多いものです。
次に子宮内膜の感受性が悪い方。
黄体ホルモンはそこそこあっても、それが内膜の厚さなどに反映しない方です。総じて子宮血オと呼ばれる方が圧倒的に多いように思います。
高プロラクチン血症の方も黄体機能が良くありません、肝気鬱の方に良く見られます。
多嚢胞性卵胞の方は排卵出来ず、卵胞が数珠つなぎで卵巣の中に残るケースがあります。ネックレスサインと呼びますが、こちらは卵巣の血オの方に見られます。
〇このように黄体機能が悪いといっても、このツボが良いよ、とは一口では言えるものではありません。
種々の原因を分析し、他の症状と合わせながら、しっかり弁証し、ツボを選択します。
また特定の原因がないものもあります。
脾か腎の固摂(封蔵)の働きが弱く、排卵以後に乱高下を繰り返しながら、1週間近くかけて、高温相に入ります。同様に肝気が弱く、上って、留まって、また上がる方もいます。4〜5日くらいかかるでしょう。