月経周期の延長@血虚編

月経開始が7日以上遅れるものや周期が40~50日になるものを「経行後期(けいこうこうき)」・「経期錯後(けいこうさくご)」・「経遅(けいち)」という。

 

代表的な原因としては、以下の3パターンが挙げられる。

「体内に保有する血液が少なく生理時に充血しないもの」(血虚)

「子宮の活動力の低下・子宮への血液流入スピードの低下」(血寒・陽虚)

「血流の運行が阻害されるもの」(気滞・血・湿阻)

 

●血虚による経遅について

血とはいわゆる血液を指す。血液が虚する(不足する)ことによって子宮内の血液がなかなか充足できないために月経周期の遅れが生じる。

血液不足ゆえに経血の量は少ない。色は淡紅色であり、腹痛を伴うことは少ない。

血虚が生じるパターンは以下の通り。随伴する身体症状も異なる。

 

@消化器虚弱型(脾胃虚損)

もともとの体質や飲食の不摂生が原因で消化器機能が低下することによる。飲食物より栄養分が吸収できないため、栄養、血液不足となる。

身体症状としては、食欲不振・食事量の低下・四肢の倦怠脱力感・下痢・顔色に艶がないなどが出現する。

 

A肝腎虚損型

体質や慢性出血・出産過多などが原因で血液不足状態となる。

また、五臓の「肝」は血液の余りを貯蔵するとされ、「腎」が貯蔵している「精」は「血液」に変化するとされている。ゆえに「肝」「腎」の機能低下は栄養、血液不足を招く。

身体症状としては、目のかすみ・筋肉がつる・めまい・膝腰が重だるいなどが出現する。

 

今回は「血虚」による月経周期の延長について解説致しました。

その他2パターンはまたの機会に。


スタッフ 杉本

 

◎参考文献

「中医症状鑑別診断学」 人民衛生出版社

「中医症候鑑別診断学」 人民衛生出版社

「問診のすすめ」 東洋学術出版社

「中医基本用語辞典」 東洋学術出版社

「漢方用語大辞典」 燎原出版社

 

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