自分の身体の状況について東洋医学的に考えるようにしている。
私(杉本)は勤務中コンタクトをつけているがかなり視力が悪い(近視)。
視力は0.1以下であり、裸眼であれば人の顔がまったく見えないような状況である。
小学校の頃から近視であった。授業中に、「顔と机の距離が近すぎる」と言われることもあったがそれも原因の一つであろう。
その他近視となる原因は「親が近視(遺伝)」・「外の遊びをしない」「寝る時間が遅い」・「睡眠時間が短い」・「30cm以内の距離で本を読む」・「スマホ・ゲームなどの1時間以上続けての使用」などが挙げられる。
近視は、「眼のピントがズレること(網膜の前に像ができる)」状態である。
ゆえに目の奥行(眼軸)が長くなっていることが原因の多くとされている。
では、東洋医学的にはどのように考えられるのだろう?以下、中医書片手に解説をしていきたい。
●「近視」の東洋医学的な解説
近視は「目の根本に病気はなく、近くははっきり見え、遠くはぼんやり見える状態」を指す。
先天的な近視状況は本証の範疇に含まれない。
①気虚神傷による近視
目の酷使が原因による近視。働き過ぎ・明かりの元で細かい字を読むなどによる。
遠くを見るには陽気(生体エネルギー)が必要とされ、上記理由によるエネルギー損傷から遠くを見ることが難しくなる。
(特徴)近くを見ることができるが、遠くを見ることは難しい。
(身体症状)睡眠時夢を多く見る・忘れっぽい・強い倦怠感を伴う・脈は弱弱しいなど
②肝腎虚損による近視
五臓の「肝」は「目」と密接に関係している。そして「腎」は「肝」の栄養供給のバックアップを行っている。慢性病や過剰な精神抑鬱・過剰な性生活などによって「肝」や「腎」が虚損することで「目」の栄養不足が生じることが近視が出現する。
(特徴)視界が暗く遠くがはっきり見えない・長期化すると眼球内に疾患が生じる
(身体症状)膝腰が重だるい・尿をすっきり排出できない・残尿感を感じる・勃起不全など
スタッフ 杉本
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