昨日、所属する三旗塾主催の大きな勉強会があり、実行委員として大きな仕事をやり遂げたせいか
今日は一日ゴロゴロ休日を過ごしている研修生の大久保です。今年は東洋学術出版社の井ノ上社長と
金子先生がお話しして下さったのですが、お二人の知識の深さに自分の勉強不足さを痛感しながら、
そんな金子先生のもとで勉強させて頂いているありがたさも感じた一日でした。
さて、前回『陰虚証』の症状についてご紹介いたしました。今回はそのメカニズムについてご説明します。
陰液とは、体内で『潤い』『栄養』『静寂』の働きをします。この陰液や血液が熱による病気や慢性病、
過度な夜の営みや精神疲労などにより損傷した為、身体が陰虚の状態に陥ります・・・
伝わりましたでしょうか?私が中医学を勉強する上で大切にしている事はイメージです。
今の説明をもっと分かりやすく皆さんと一緒にイメージしながらお話しします。
まず、火が着いたコンロとその上に置いてある水をはった鍋。そしてその鍋の上には少しずつ水が出ている
蛇口を思い浮かべて下さい。ラーメン屋さんの奥にありますね!
私たちの体内には陰と陽があり、いつも絶妙なバランスで保たれています。先ほどのイメージでいくと
『陽』はコンロで、『陰』が水を張った鍋です。そして、少しずつ蛇口から出ている水は飲食した
ものの水分です。健康な時はこの『沸騰して水が無くならない。かといって水が溢れない』状態にいます。
これが何らかの損傷を受けてしまい、水かさが減ると陰陽のバランスが崩れ、コンロの火力は変わらないのに
鍋の水が沸騰してしまいます。
そのせいで陰虚証は熱症状が出るということですね。イメージできましたでしょうか?
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。