頭暈について調べる中で、同じ頭項症状に「頭揺」をいう言葉を見つけた。
「頭」が「揺」れる。初見の言葉で眩暈とはどう違うのか?と気になってしまった。
そこで、今回は「頭揺(ずよう)」について調べたことを記したいと思う。
●頭揺(ずよう)とは?
頭部がゆれたり、震えたりする症状を指す。自覚の有無を問わず頭が揺れを自身ではコントロールできない。「めまい(頭暈)」・「頭重感」と同時に見られることが多いが、本症では頭の揺れを主症状としたものを述べていく。
●「頭揺」についての東洋医学的解説
「動揺」の性質は「風」によるものが多い(風が吹いて揺れるイメージ)。
体内に生じた「風」が頭部を侵襲することで、「頭揺」が生じる。
①風陽による頭揺精神抑鬱が長期間続く・怒りの感情が頂点に達するなどがトリガーとなる。これらの感情は五臓六腑「肝」の失調をもたらす。「肝」は「風」と密接に関連しているとされている。「肝」が失調し、体内に風が生じ頭部を侵襲することが頭揺が生じる。
(特徴)
頭の揺れ方は激しく突然発症することが多い。ストレスや精神的緊張が機縁となり頭揺が出現する。
(身体症状)
めまい、四肢のふるえ・顔や目が赤い・口は苦くのどが渇く・舌は赤くコケは黄色いなど。
②虚風内動による頭揺加齢により体質が虚弱となること・病後に身体の整理物質が不足することが原因となる。
身体の中の潤い物質が不足して体内に熱が生じる。熱が生じた後に風が生じ、頭部に上昇することで頭揺が生じる。(特徴)
頭の揺れ方は比較的穏やか・長期間続くことが多い・自覚していないことが多い(身体症状)
不眠・寝汗・目の乾き・かすみ・膝腰が重だるくて力が入らない・耳鳴り・倦怠感が強くやる気がでないなど。
スタッフ 杉本
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