四肢腫脹、これは上下肢の「むくみ」が生じる一つの症状を指す。
手足左右すべてに出現するもの・上肢、下肢のみに出現するもの・両側あるいは片側のみ出現するものなど生じる部分は様々である。
以下、腫脹が出現する基本的な4パターンの解説になります。
①湿熱蘊結
もともと身体の熱が旺盛な方に見られる。寒さや多湿な気候が身体に影響を及ぼすことで、熱の停滞が促される。熱の停滞は体内の水分の停滞も引き起こすため四肢に腫脹が生じる。また熱や停滞した水分は身体の生理物質の運行も阻害する。これも手足の腫れを生じる原因となる。熱由来であることから腫れのほかに疼痛や熱感を伴う。
(特徴)熱由来であるために腫れのほか、痛みも伴う。患部は光沢のある発赤・熱感が生じる。
(身体症状)関節の腫脹や痛み・皮膚の灼熱感、発赤・発熱・悪風・口が乾くなど。
②気滞肌表
体表の皮膚・皮下組織・筋肉における運行障害が原因となる。運行障害の原因としては、精神抑鬱や運動不足などの内的要因や気候などの外的要因によるものがある。
(特徴)循環に滞りのあるため張り感が強い。弾力性のあるむくみ・張った感じを自覚している・押してもすぐ戻るといった特徴がある。
(身体症状)胸脇部が張って苦しい・よくため息をつくなど。
③寒湿凝滞
寒冷な気温・多湿な気候が体内に侵入することで体の循環に滞りが生じることが原因となる。
寒冷な気候は体内の生理物質を凝縮させる(水⇒氷)。また多湿な気候は体内の生理物質を停滞させる(ネバネバ・しどじどしているため)。
これらが体内に侵入することで生理物質の滞りが生じ、腫脹として現れる。
(特徴)手足の固定性の関節痛(特に下肢)・手足の脹れ・重いだるくて動かしにくい
(身体症状)口が頭をくるまれたような頭重感・口が乾かないなど
④気虚血オ
体内の生理物質押し進めるをパワーが弱い・不足することにより部分的に滞りが生じることが原因となる。加齢・長い間病気を患う・飲食物の不摂生などがもともとの原因となる。
(特徴)手足・両下肢のむくみ・押して陥凹してももとにはもどりにくい
(身体症状)手足の冷え・肢体の痺れ・運動無力・皮膚に紫色の斑紋・甚だしければ半身不随など
スタッフ 杉本
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