まだまだ寒い日が続いていますが、そろそろ花粉症の症状が出ている知人を見て「明日は我が身」と
毎年ビクビクしている研修生の大久保です。
さて、皆さんはご自分の舌がどのような形をしているか見たことはありますか?
東洋医学では舌も証を確定する重要な部位で『舌診』と呼ばれています。診るところは、大きさ・
形・色・表面に付着している苔・舌の裏などです。正常な舌であれば出した時に口の両端に余裕があり、
ピンク色で、ほどほどに苔が着いている状態なのですが、今回は大きくてぼてっとしたような舌『胖大舌
(はんだいぜつ)』についてご紹介しようと思います。
胖大舌とは…
・舌を出した時に口の両端いっぱいまでぼてっと広がる舌で、力なく柔らかい
・舌の両端に歯型が着いている場合がある。(歯痕舌)
・色は薄いピンクで苔は薄く白い
続いて考えられる証は…
<脾気虚>
・疲れやすく小食、お腹が張って便が緩い
・脾気虚証に“寒”“湿”の邪が入ると →さらに舌の色が薄くなり、吐き気、めまい、浮腫みが出る
<腎気虚>
・腰から下が重だるく、小便が少ない、手足の冷え
となります。イメージしやすいように言い換えますと、元気の低下で消化器系などの水を代謝する能力が
落ち、行き場を失った水が舌に溜まったという感じです。これが腎気虚では腰から下に水が溜まった為に
足腰に力が入らないと考えたらスッキリ納得頂けると思います。
舌診は簡単に身体の状態を知れる部位ですし、嘘もつけない所なので是非ご確認ください!
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。