2020/1
先週、少し時間に余裕が出来たので10数冊の書籍をひっくり返しながら、定位が子宮にあるツボを探してみました。
定位とは、そのツボが体のどこに効くかということですから、ここでは子宮にダイレクトに効くという意味になります。
三陰交、関元、地機などなど・・・18穴ほど見つかりました。
もちろん子宮と関わる臓器まで広げると50穴でも足りないでしょう(*`艸´)ウシシシ
その18穴の効能をさらに別の書籍に調べると「子宮を温める」「子宮の気を流す」「子宮の気を固める」「子宮の熱を下げる」「子宮の気の不足を補う」などとありました。
その中には僕が日常使わないツボもあります。
たとえば崑崙というツボ、足の外踝(くるぶし)とアキレス腱の間にあります。
「子宮の気を流す」効果とあります。
では今度は歴代の主治症を見てみましょう。
つまりどんな症状に使っていたかを調べてみたわけです。
子宮に関わる症状では圧倒的に多かったのは難産でした。次が後産(胎盤の排出)です。後は血塊(月経血が塊状になる)を出すなどでした。
ここからわかることは一つです。
つまり崑崙は子宮が強い収縮が必要な時に、その収縮力を上げる効果があるということです。
強く収縮を促して、出産までもってゆく、胎盤も排出する、生理中なら血の塊を出し切るということですね。
不必要な血が体内に残せば、それはもう血オになって下さいと言っているようなものなのです。
それもあってか昔の書籍を読むと血オをオ血という、「汚血」という字をあてたものまであります。
血オを作らないためにも崑崙はとても大事なツボということです。
僕が不妊症の患者さんに再三再四足首を回してねー、と強調するのはこういう意味があるわけです(崑崙は足首にある)。
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