こんにちは!正月休みの夜更かしグセが治らず、夜中の三時まで眠れない研修生の大久保です。
さて、突然ですがジャンケンのパーをした時に皆さんの手の指は真っ直ぐ伸びていますでしょうか?
学生時代にバスケットやバレーボールで突き指をしてから曲がったままという方もいると思いますが、
治療をしていると『いつからか一本だけ指が隣の指に向かって曲がっているんだけど何で?』というお声も
少なくありません。今回はそんな関節が変形する理由を中医学的に説明したいと思います。
まず、関節の変形で考えられるのがリウマチですが「朝のこわばり」や「熱っぽさ」などの定義があります
ので、ネットなどでチェック項目を確認して頂いて当てはまるようなら病院を受診されたほうが良いと思い
ます。中医学で考えるリウマチも下記の原因とは少し異なりますので、今回は「リウマチ以外の関節の変形」
という形で三つご紹介致します。
①気滞血オパターン
症状 :針で刺されたり刃物で切られるような特定の場所にだけ起こる鋭い痛み。
腫れや動きの制限がある。
原因 :風寒湿熱の邪が体内に長期間入り込み、気血の動きを悪くして変形させる。
また、外傷により引き起こされる。関節以外での変形も見られる。
②痰オヒ阻パターン
※説明で出てくる「オ血」=血の流れが悪くなると出る病変。「痰」=津液(身体に流れる水分)の流れ
が悪くなると出る病変。とイメージして頂くと分かりやすいと思います。
症状 :慢性的に痛く、繰り返す。関節は硬直し変形する。激烈な痛み。
曲げ伸ばしできず、腫れやしびれが出る場合がある。
原因 :気血の閉塞(ヒ症)が反復された為オ血や痰が生じ、それらが合わさって引き起こされる。
特定の場所が激烈に痛み、関節の曲げ伸ばしができない。
③肝腎の気が無くなりかけパターン
症状 :慢性的な関節痛。筋肉や関節の引きつり。疲れ、寝汗、めまい耳鳴り、もだえ暴れる、
夕方の決まった時間に熱を出す、足腰に力が入らない、関節の熱感腫れ、日中は動けるが
夜になるとダルくなる。
原因 :病気の長期化で筋肉を主る肝と骨を主る腎が力を失い、徐々に関節が変形する。
となります。冒頭でお話ししました『いつからか曲がっていた』の理由は③の「徐々に関節が変形」
する為にご自身でも気づかない内に変形が進んでいたのだと思います。また、突き指などで関節が
曲がってしまう理由も、回復期に気血の流れを良くする処置をしていなかったり、そのまま運動を
続けていた為に気滞血オが進んでしまったのだと考えられます。(私もそうでしたが、休んだら
レギュラー落とされるから休めません><)
中医学は色々な事が説明できるので面白いですね(o^―^o)
↑指体操の一つです。
研修生 大久保昌哉
※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。