2021/1
微熱は発熱とは違い、体温計で表れない自覚的熱感を指す。仮に現れても37度前後までだろう。
時間帯により高い自覚があったり、、平熱になった感覚になったりする方が多く、数カ月続くこともまれではない。
当院でもこれを主訴に来院する方は結構おり、更年期以後の女性に多い。
大きくは胃腸の亢進型、乾き型、疲労型に分類する。
※胃腸亢進型は感冒から展開するケースもあるが、微熱は午後から夕方辺りに表れやすく、手足の発汗、腹部の違和感、便が出にくいなどを特徴とする。
※乾き型は午後あるいは夜間に微熱する。手足や顔などがほてり、不眠、寝汗傾向も顕著になる。これに類似するが腹部の硬結があり、口が乾くも水分を取らないケースでは、背後に炎症性疾患が隠れていることもあり注意する。
※疲労型はほとんどが自覚のみの熱で体温計には表れない。午前中に微熱が表れることが多い。あるいは読んで字のごとく過労・心労と連動し表れることもある。慢性的な疲労感、息切れなどがある。
食欲との連動なら疲労型に多そうだが、疲労型は食の進み方が遅くなるが食べられないというほどではなく、むしろ胃腸亢進型の方が食べたがらない。
そのほか免疫機能が弱い方で季節性を持つ方もいる。梅雨から真夏にかけてのみ表れるケースもある。子供に多いが大人でもある。
※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。