2020/12
脳鳴(のうめい)は中医学の症状名です。
頭の中で何かの音がすることを指します。
普通は耳鳴りのような感じが頭の中でしている感じがします。
この患者さんはちょっと変わっていて、首が張ってくると、「ポコッ」という音がするそうです。
30年以上の臨床経験の中でも数例の記憶しかありません。
肝の疏泄失調が主因でした。数回で消失しましたので安堵しました。
鍼灸院では、ときに聞いたこともないような病気の方がお見えになります。こちらの不勉強(その通りなのですが)
以前、トキゾプラズマ症の方がお見えになりました。
伝染病の一種で、日本には皆無に近いと教わりましたが、お見えになりました。
伝統医学の利点はたとえその疾患に詳しくなくとも、定型的な病理を知って上で、本人の症状、緩解因子や増悪因子、それに脈診、舌診などを重ねると大概の病理は把握できる点にあります。
※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載にない症状》に収められています。