先日の動悸のお話の続きです。早速ですが、②熱、③精神面についての解説となります。
②熱による動悸
発熱した際や炎天下での運動を行っている際に胸の拍動を感じたことが経験が誰しもあると思います。このように体の内部に熱が生じた際には動悸が起こります。ちなみに私はお酒を飲む際は動悸を自覚してます。これも体に熱が生じているのです。以下、原因を見てみましょう。
◎飲食不摂生型(痰火ジョウ心型)
普段から油濃いもの・生もの・辛い物・飲酒を過度に摂取する人は身体の中に余剰な物質をため込みやすい。このような不摂生を繰り返したり、感情の刺激(怒りだと血がカーっと上るようなイメージ)が加わることで生じる。動悸の他、口が苦い、不眠、夢を多くみるなどが生じる。
●「潤い不足(陰虚)タイプ)」
原因・症状は前述の「血虚タイプ」(動悸がする②参照)と類似。違いとしては、身体の中を潤す(=冷ます)物質が不足することにより弱い熱が生じる、身体がほてる、寝汗をかくなどがみられる。
③精神面から生じる動悸「驚き・恐れタイプ」
強すぎる感情の動きは身体の症状として現れます。伝統医学では過度に恐れる・過度に驚くといった精神的な動きが動悸を生じさせる原因として考えられています。
とても怖がりな人がお化け屋敷に入ることをイメージしていただいたらと思います。
お化け屋敷に入るという状況に恐れをなして、ドキドキする。
お化け屋敷に入ってお化けが大きな声ととも突如現れる。驚きドキドキする。
上記のように精神面も動悸を生じる一因とされています。
長々と解説をさせていただきましたがいかがだったでしょうか?
動悸ひとつでも様々な原因があることが分かったと思います。
皆様が自身の身体を理解する上での何かしらのヒントになれば幸いです。
もちろんこの「動悸」も鍼灸治療対象ですので、お困りの際はご相談下さいませ。
スタッフ 杉本
※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。