専業主婦の方に比較的軽いうつ病の方が多いように思います。
(※これは日頃の臨床から感じることで、この手のビックデーターから割り出したものではありません)
骨折で自宅療養を余儀なくされ2週間。
この初めての体験から感じたことは達成感がないということです。
最初1週間は原稿書きがあったのでそれほど感じませんでしたが、後半1週間は達成感がない。
もちろん、動けないなりに食事や洗濯、掃除などルーティーンなことはこなします。
それでも今日はあれができた、これがやれたという感じが出てこないのです。
もちろん年代的なものも加味しなければなならないと思います。
若い頃は子供を育てなければという使命感があります。
様々な問題が出ては消えまた起こるという中で、無我夢中で対処している感があります。
子供も自立し精神的な余裕が芽生えると、楽しい、大変だった、生き生きしてたという感覚が失われ、達成感より喪失感が全面に出る感じです。
年代的にも更年期を迎えホルモンバランスの乱れから情緒不安定になり、さらなる喪失感を生む下地が形成されます。
人それぞれですが、使命感、達成感を失わないように趣味の世界、ボランティア活動、お仕事などを適時挟むことが肝要です。
とかくこのよう心持ちをちょっとでも感じたら外の世界に飛び出してみましょう。
親戚の僧侶はこの時期は第2の青春であり「熟春」と呼んでいます。
鍼灸では滋陰・養血のツボを中心に治療を組み立て、さらに補気(気を益す)・安神(精神を安定させる)をツボも加味します。