ときおり診る内膜増殖症。
子宮内膜が過度に増殖してしまう。
年に何回も掻把する患者さんもいる。
単純性のものはまだしも異型細胞があるものもある。
とくに更年期のそれは前癌症状の可能性が高い。
臨床例が10数例しかなく、早計な物言いはできないが、
血オの熱型が多いように思う。
陰虚による虚熱と血オの混合型や血熱血オなどが多かった。
この病理の特有の基本形はまだ掌握できていないが、少しずつ理解できるようになる。
婦人科疾患が劇的に変化(悪化)する際は、大概に疏泄失調が絡む。
肝気鬱による疏泄失調ではあるが、精神的重圧や我慢などだけではなく、
虚労的な要素から肝気虚、肝血虚による疏泄失調も少なくない。
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婦人科を丁寧に追うとその方の日常が見えてくる。
胞宮(子宮)に優しい日常を望みたいが、
現代はそれを許してくれる環境にない。
偏見ではなく、男性以上に、体を犠牲にして社会に伍するように女性の体はできてはいない。
現実の社会に則して生きるなら、相当の知恵と工夫が必要だろう。

☆ゆっくり前を向きましょう☆