2014/2/11
不妊治療の患者さんと話していると、体外受精〜判定日までが長いとおっしゃいます。
不安のあらわれです。
ちょうど受験生の発表を待つ気持ちに近いものとだと思っています。
ぎりぎりの合格とか、もう少しの不合格などもありますが、
ご本人からすれば白か黒しかありませんので、不安になるのは当然だと思います。
さらに受験ほど努力が結果に結びつくものでもありません。
妊娠というプロセスは伝統医学から考えましても、
腎精の充実、腎気の趨勢、腎気の封臓・脾気の固摂、肝気の疏泄、心血の充実、脾からの営養、子宮周囲の衛気、そして子宮の蔵瀉の機能などが統一的に、流れるように営まれます。
それにお相手の方の精子の充実度という問題も避けては通れません。
また仕事、運動など人的な環境+季節との親和性(陽虚の方は冬場に陽虚を進行させやすい、陰虚の方は夏場に陰虚を進行させやすいなど・・・)などもあるでしょう。
視点が極めて多方面にわたるので、ひとりで抱えるには重すぎるのです。
重い物は一旦横に置いて下さい。
この移植から判定日までは、たくさん努力して、たくさん心配してきた心を解放させる時期であるように思います。
実は一番伸び伸びする時期なのです。
背中を大きく伸ばす時期なのです。
解放しましょう。
