2018/11
子宮内膜症は不妊症の原因疾患のひとつです。異常内膜組織がどこにあるかでちょっとずつ症状に違いが出ますね。腹膜、卵巣、ダグラス窩に大きく分けます。
腹膜型は生理痛がチクチク針で刺されたかのような感じになります。
卵巣型はいわゆるチョコレート嚢腫ですが、かなり激しい痛みです。絞られるような感じという方が多いようです。サイトカイン(炎症物質)が多くなりますので風邪を引いたように悪寒や関節痛をあらわすこともあります。
ダグラス窩型は肛門痛が特徴です。肛門の奥のかなり痛みがあります。
まず、確定診断が必要です。
治療は一時生理を止めて内膜様物質を縮小させます。
昔はリュ―プリンで元から生理を止めましたが、副作用が強く、更年期様症状があらわれる方もいます。これで自律神経失調症になり治療した経験も何度かあります。
最近は低量ピルで生理をコントロールするのが主流です。
必要以上に怖がらず、まず診断することが肝要です。
問題はここからです。
縮小した状態をどう維持するかです。
腹腔鏡でオペも選択肢です。
しかし、その前に骨盤内の循環を促す運動などで維持管理に努めてみるのはどうでしょうか?
現代は自然に逆らう生活が主ですね。
OLさんならずっと座っています。
スパー勤務なら寒すぎです。
もっと動いて動いて・・・言いたいのです。