ストレスが子宮に影響した典型的なお話
来週は仲間と楽しいはずの温泉旅行
予定なら月経初日とは3日ほどのズレがある。『ドキドキ、でも大丈夫、きっと大丈夫!!』と言い聞かせるM江さん。自分に言い聞かせているくらいだから、実は相当心配しているのでしょう。旅行当日、案の定(月経が)始まってしまいました。 (本当に実際によくある症例です)
この手の話はそう少なくはありません。緊張状態やとても気になることがあると、中医学では気の運行が乱れると考えます。専門用語では気滞といいます。
体内各所の血や水分を運行させているのがこの気なので、気の乱れは即座に血や水分の運行、排泄に影響するのです。つまり月経が乱れるわけです。だいたい来て欲しくないと願う日に来てしまう傾向があります。
ちょうど東京周辺の鉄道網のような感じと考えてください。現在、鉄道ダイヤがあまりに密になり、相互乗り入れもあるため、JRのちょっとした事故が、関係ないだろう思われる私鉄にまで影響し、乗降客の足に多大な影響を及ぼすのと似ていますね。
この緊張からくる気滞型の月経の特徴は、月経周期の不安定、排卵日のズレ、月経時に腹部の強い張り、高温期後半からのイライラ感などとして現れます。
月経開始の数日前から乳房の痛いほど張り、ブラジャーさえ外したくなるのも、このタイプの人です。このような状態のとき、横に軟弱な彼氏、人の話を聞かない夫、後片づけのできない息子がいたら怒鳴ってやりたくなります。
このようなときは怒鳴る前に中、風池、太衝などのツボを用います。
このような状態の長期化は不妊症に繋がることも少しだけ気に留めてくださいね。
