肛門裂は肛門の皮膚が切れ、なかなか治らずに慢性潰瘍になったものを刺す。
肛門の前後が好発部位であり、女性や青壮年に好発する。
常時の痛みや、血便を伴うこともある肛門裂の原因はなんなのでしょうか。
①燥火内結によるもの
乾燥や熱によって水分が低下し、乾燥した便が肛門を傷つける事で発生する。
便が乾燥する要因は外気の乾燥や熱の影響、濃い食べ物や辛い食べ物の食べ過ぎが多い。
乾燥して硬くなった便は強くいきまないと排便できない上に、腸壁を傷つけてしまう。
何度も何度も腸壁を傷つけるうちに傷が深くなり、肛門裂を形成し、ポタポタと血が止まらなくなる。
②湿熱蕴結
お酒の飲み過ぎや甘い食べ物の食べ過ぎは湿熱を産み、大腸に流れる事で裂肛を生じる。
肛門は下垂して痛み、流血があり、裂肛部からは膿が出たり肛門周囲が湿っぽく痒くなる。
排便時痛や下痢、膿が混ざった血便が出るのも特徴だ。
③血虚腸燥
血分の不足により、腸に栄養や水分を充分に運べなくなり乾燥した状態。
老人や産後の婦人、強い怒りの感情の後などに発生する事がある。
腸壁と便が乾燥する事で弱くなった腸壁を乾燥便が傷を付ける事で裂肛を生じる。
排便時痛と乾きの症状がある事が特徴で、乾きは口や喉の渇きとして現れる。
また、血の量はそこまで多くない。
不眠が現れる事もある。
燥火内結と血虚腸燥はどちらも乾燥が原因となっているが
前者は熱や外から来る乾燥が原因となっている為に固い乾燥便が腸を傷付ける。
後者は体内の水分不足が原因での乾燥で、乾燥した腸壁を乾燥便が傷をつける事で発生する。
燥火内結の方が強い痛みや灼熱痛、出血を伴う事が多い。
スタッフ伊澤