近代人の悩みの一つとして、近視があるのではないでしょうか
パソコン、テレビ、スマートフォンなど、科学の発展は私達の生活を豊かにしましたが、モニターに囲まれ、モニターを注視する様な生活の中で
我々の眼は機能を阻まれています。
そこで、中医的な見方から、どの様にして近視になるのか、紐解いて行きたいと思います。
まずひとつ目に挙げられる原因は"気虚神傷"です。
目の使いすぎによって目を働かせる気が減少し、視力の低下に繋がります。
目も他の臓腑と同様に、気血がないと働けない器官なのです。
目の低下と共に倦怠感があり、逆に疲労が溜まると見えづらさは悪化します。
疲れると目が見づらい時はこれを疑います。
次の原因は肝腎の虚です。
こちらは、目の働き支える立場の「肝」の力と、肝をバックアップする「腎」の力が落ちることで視力が低下します。
力の低下という部分は気虚と同じですが、こちらは全身的というよりかも肝の機能が落ち、目の機能が落ちると考えられます。
その為、発生の原因も心が穏やかにできなかったり、性行為の不摂生などといった肝・腎の力を弱める要因が主になっています。
視力の低下の他には、足腰のだるさや勃起不全、尿漏れといった「腎」に関わる症状が現れます。
「腎」は年齢を重ねる事でも痛みますから、年齢による近視はこのタイプが考えられます。
いかがでしたでしょうか
近視の原因は、主にエネルギー不足にあると。
しかも、大抵は使いすぎにあるというのです。
くれぐれも、目の使い過ぎには気をつけなくてはなりませんね。
伊澤